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テーマ:映画館で観た映画(8420)
カテゴリ:映画
ようやく、映画「沈まぬ太陽」を観てきました。
ちなみに、原作は第三部の「御巣鷹編」しか読んでいません。 渡辺謙さん演ずる恩地の、20年以上にわたる、 会社との関係、彼の人生、彼の家族との関係が 描かれている作品です。 この恩地という人、ふた言目には 「会社の為、社員の為に闘ってきた」と言います。 それ故に会社から酷い扱いを受け、でも会社は辞めず、 反抗期を迎えた子供からはそんなの自己満足だとののしられる。 方や、恩地を裏切った形をとる行天(三浦友和さん)は 自分の行動は自分のためだとはっきり言い切る人。 でもねぇ、結局、恩地も自分の信じる道を進みたいだけ、 自分のプライドを保ちたかっただけ、 やっぱり「自分のため」に動いてたんじゃないかなぁ、って。 9年間過酷な海外勤務を余儀なくされたって言う割には、 苦悩する場面は最後の最後しかなかったし…。 むしろ、楽しんでるような描写が多かったように思う。 あとね、離陸していくジャンボ機の描き方があまりにも雑すぎ。 離陸してすぐに旋回始めるなんてあり得ないし、 たとえ、JALの協力が得られなかったにせよ、 このご時世、もっと丁寧にCG加工できただろうに。 飛行機好きとしてはどうしても許せなかったなぁ おまけ。例の123便の機長役がなんと小日向文世さん。 とてもいい俳優さんなのに、墜落直前のほんの一瞬しか映らない。 もったいない使い方だなぁ、なんて思ったのも本音です。 作品の尺は3時間20分とかなり長編ではありますが、 休憩10分を挟んだせいか、それほど苦にはなりませんでした。 文庫本5冊分をこれだけの尺に収めるのは大変だったと思います。 原作を全編読まれた方は物足りなさを感じたかも知れませんが、 私はこれがちょうど良かったのではないかと思ってます。 そして、いつの時代も政治屋(家ではなくて、あえて「屋」)は 自己保身しか考えてない奴らばかりだなって お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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