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カテゴリ:雅楽
毎年この時期に開かれる、雅楽会の講習会に参加しました。
実は今年は何だか気が重くてですね、逃げ出したい気分でした。 ですが、私は受講生だけではなく裏方も兼ねている身、 任務を遂行しなければならないと気持ちを切り替えて出かけました (今年は特に、出席できるスタッフが少ない事情もありましたが) 午後1時30分に開講式、2時前から講習がスタート。 5時までは管絃(壱越調)を習いました。 「胡飲酒破」「賀殿急」「酒胡子」「酒清司」などを学びました。 こうして見ると壱越調って「酒」のつく曲名が多いな(笑)。 堅苦しい空気が続く訳ではなく、和やかな時もありました。 先生は宮内庁楽部の元楽師の方なので どういう時にどんな曲が演奏されるのかという話も伺いました。 興味深かったのは「君が代(壱越調)」を演奏した時のお話。 一文字で1音ではなく一文字で4拍吹くのでとても歌えないから (通常「き」が4分音符だとしたらここでは全音符になる) 本当に「ただのBGM」と化していたんだそうです。 晩餐会も全てではないとしても雅楽の大曲を2時間半かけて演奏し、 曲が終わると同時に宴も終わらせたりする時があったそうです。 その昔、平安時代はまる3日かけて宴を開いたりしてたので 楽人も交代しながら演奏してたらしいって…72時間耐久リレー演奏って感じ? たかだか30分ほどの舞楽を吹いてくたびれてたらアカンかな?(苦笑) 夕食後は舞楽曲のお稽古に。 何しろ今年の舞楽の課題曲は太食調調子と【序】と【破】があって 【破】はまぁ良いとしても、調子と【序】は初見では吹けない訳で。 しかも、調子は譜面が間違って書かれている所があるというのでそこからおさらい。 で、いざ吹こうとするとなかなか手移りがやりにくい手が多い。 なかなかの難関です、果たして、吹き慣れる事ができる…のか? 【序】は当たり前ですが先生に指揮して頂かないと吹けません。 そして、篳篥が入らないと実際にどう吹くかは定まらないときた。 これもなかなかの長さがありますしね、暗譜できるかしら... あっという間に夜の部の講習は終わり(まじ驚いた)、 他管の先生もご一緒に暫し歓談して1日目終了。 とにかくバタバタしすぎてて、 朝の気分の重さは知らない間に吹っ飛んでましたとさ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.02.12 17:46:58
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