「バッド・エデュケーション」
監督:ベドロ・アルモドバル出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、フェレ・マルティネスあらすじ:若手映画監督のエンリケ(フェレ・マルティネス)の元へ、16年ぶりに神学校時代の同級生、イグナシオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が突然尋ねてくる。エンリケにとって、彼は初恋の相手だった。しかし彼の変貌振りにエンリケは驚く。イグナシオは俳優をやっていて、映画の仕事が欲しいと言い、自分の書いたストーリーを彼に託す。それは彼らの少年時代からを題材にしたものだった。果たしてイグナシオ(アンヘル)を主人公に映画の撮影は進行するが・・。現在、過去、そして劇中劇(映画中映画?;;)と複雑な構成でストーリーは進み、観客を複雑な気分に巻き込みながら、そして意外な結末へと終結する・・。「モーターサイクル・ダイアリー」で瑞々しい青年を演じたベルナルが、ここでは妖艶な女装姿を披露します。その艶っぽいこと!びっくりです;;全体にスペインらしい濃厚な配色で彩られ、衝撃的で悲しい神学校時代の灰色がかった画像とは対照的に構成されています。あれは愛なのか憎しみなのか欲望なのか・・。でも私はどの登場人物も悲しく思えました。誰一人として幸福でないような。アンヘルの本心は映画撮影中に号泣した、あの時だけではないのかな・・。これも、私の胸の中にごりごりっと残った作品です。癖のある味。公式HPは→こちら