2006/05/20(土)08:25
「砂漠」/伊坂幸太郎
これを読んで、自分の大学時代を思い出してしまった。
自宅を離れて一人暮らしだったこともあり、自由で、何でも好きなことができるような気がしていた、愉快な日々。
「社会」という「砂漠」に向かうまでの「オアシス」。
まさにそのとおり。
超能力者が登場したり、犯罪に巻き込まれたり、そういうところが伊坂さん風アレンジ(?)
しかし片腕をなくしてしまったり、かなりヘヴィ・・。
マージャンのシーンがたくさんあり、多くの重要なキイワードになるのだけど、
私は全く知らないのでよくわからなくて、ちょっと残念(^^;)
主人公北村のほか、鳥井、西嶋、南、東堂の気の合う仲間たち、
それぞれが個性的で生き生きしているのがいい。
特に私は西嶋の強烈さが面白かった。
変わり者の彼に美少女の東堂が惚れてしまう設定もいいなあと思ったり。
パンクバンドのラモーンズやクラッシュの話題もよく出てきて、懐かしかった。
もう一度聴きなおしてみたくなりましたわv
たくさんのエピソードがぎゅうと詰まった、パワフルでメランコリックな青春小説。
面白かったです!