黄色ブドウ球菌はタバコの煙で薬剤への耐性を強める?
タバコは世界的に「予防可能な死因」のナンバーワンだと言われています。タバコには4,800以上の化合物が含まれ、さまざまな害を引き起こすことが知られています。英国で行われた最新研究によると、その“害悪"のリストをさらに更新せざるをえない結果が報告されました。研究は、タバコの煙が引き起こす「黄色ブドウ球菌」への影響を調べたものです。研究結果によると、黄色ブドウ球菌はタバコの煙に晒されると、その厳しい環境に適応すべく突然変異率を上昇させることが明らかになったそうです。結果として抗生物質に耐性のある、より丈夫で持続性のあるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などの変異体を生じさせる率が高くなるとしています。