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テーマ:ニュース(99457)
カテゴリ:science
中東のレバノンで、同国最古のワイン圧搾機が発掘されました。古代フェニキア人が広範囲にわたってワインの交易を広く行っていた新たな証拠として、注目に値する発見といえます。 ワイン圧搾機が発掘された場所は、レバノンの沿岸都市シドンから南に約8キロ離れたテル・エル・ブラク遺跡で、少なくとも紀元前7世紀には使われていたと推測されています。当時、レバノンはフェニキア人の領土だったため、フェニキア最古のワイン圧搾機ということになるそうです。 発掘現場からは大量の種子が見つかっており、近くのブドウ園から運び込まれたブドウを人の足で踏みつぶしていたことを示唆しています。ワイン圧搾機の保存状態は極めて良く、耐久性のあるしっくいが塗られており、約4500リットルの液体を入れることができたそうです。 つぶしたブドウの果汁や、それに果皮や果肉を混合した「マスト」は大きな桶に集められ、アンフォラという特徴的な形の陶器に移された後、そのまま発酵、熟成させて、運搬されたとみられています。 ワイン圧搾機は泥レンガでできた住居4棟とともに発掘されました。テル・エル・ブラクは紀元前8~6世紀に存在したフェニキア人コミュニティーの一部で、輸出用ワインの醸造が行われていたと、研究チームは推測しています。
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最終更新日
2020.09.20 04:50:05
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