アサーティブネスの「12の権利」
先日海外留学を終え帰国した高校生の体験を聞いて、もし彼女がこの権利を知っていたなら、留学先で少し役に立ったのでは・・・とずっと考えていました(詳しくは書きません)。しかしながら子どもの成長力には驚かされます。彼女はとても素敵な女性になって帰ってきました(涙)前回は話を聞いただけでしたが次回話す機会があれば是非伝えたいと思います。この権利はアサーティブネスの根=土台となるとても大切なものです。それはアサーティブネスは人権の思想に支えられているものだからです。アサーティブネスの第一人者であるイギリスのアン・ディクソンさんの著書では基本的な権利として11の権利が紹介されていますが、アサーティブジャパンの森田代表がこれに12番目を付け加え「12の権利」としています。どれも自分を大切にしてアサーティブに生きるための基本的な権利です。みなさんはどんな印象を持たれるでしょう。1.私には、日常的な役割にとらわれることなく、ひとひりの人間として、 自分のための優先順位を決める権利がある。2.私には、能力のある対等な人間として、敬意をもってあつかわれる権利がある。3.私には、自分の感情を認め、それを表現する権利がある。4.私には、自分の意見と価値観を表明する権利がある。5.私には、自分のために「イエス」「ノー」を決めて言う権利がある。6.私には、まちがう権利がある。7.私には、考えを変える権利がある。8.私には、「よくわかりません」と言う権利がある。9.私には、ほしいものやしたいことを求める権利がある。10.私には、人の悩みの種を自分の責任にしなくてもよい権利がある。11.私には、周りの人からの評価を気にせず、人と接する権利がある。12.私には、アサーティブではない自分を選択する権利がある。いかがでしたか?(詳しい説明がお聞きになりたい方はルームまで^^)私が最初に読んだ時は特に6番目が印象的でした。「あぁ、間違えてもいいんだよね。そうだよね。誰だって間違えることはある。」自分のまちがいを認めることで、じゃあどうすればよいのかと考えることができ前へ進めます。理解していたつもりでも、改めて文字で見て口に出して読むことで腑に落ちた感じでした。権利には「責任」が伴うので、権利を相手に主張しておしまいではなく、その後の自分の行動の責任を引き受けるということが重要です。そしてこの権利は自分にあると同時に相手にもあるということも忘れてはいけませんね。これが案外忘れがちなんです(汗)自分の間違いは許せても、相手の間違いは許せないのでは「対等」からはかけ離れてしまいますよね。自分にも相手にも同じように権利はあるというところに立って、アサーティブなコミュニケーションを目指していきましょう。私も日々考えながら過ごしています。