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カテゴリ:本
母と娘。 親子と言えども もちろん考え方の違いはあるわけで。 例えば先日こんな話を聞きました。 小さい時分、大好きな果物を頂いて 母は「明日一緒に食べよう」 と娘と約束したにもかかわらず 娘の留守中に 友人にいとも簡単にその果物をあげてしまった… 帰宅した娘はショックで泣いた。 20年以上前のその出来事を母は覚えていて つい先日その果物を買ってきて 「食べたかったんだよね」と差し出してくれた… 唖然とする娘。 娘は食べたかったからショックだったのではなく、 母が約束を破って友人にあげてしまったことが ショックだったのに。 母との考え方、価値観に改めて気付く娘。 でも大人になった娘は 生まれた時からこの人に育てられたのに 考え方は人それぞれなんだなぁと 改めて母との関係を考えることができた、そして 敢えてそのことを 言葉にして伝えなくてもいいと思った、と。 そうなんだぁ。 伝えるかどうかは自己責任において決めること。 自分で納得できて これからも一人の人間どうしとして 適当な距離感で付き合っていくと 割り切れたらそれはそれでいいってことか。
そこで思い出したのが 『放蕩記』村山由佳 著/集英社) 村山さんの半自叙伝的長編。 娘の母に対する葛藤が顕著に描かれていて。 母に対して悶々とした想いのある方は 私だけじゃないんだ、と 共感できる部分が多いかも。 ちなみに私は共感よりも あぁこんな辛い思いをしている子どもも たくさんいるんだよなぁ、 みんな、 いろんな葛藤を抱えながら 大人になっていくのだけれど、 全てをしょい込みすぎず、 素直に話せる場所があったらよかったなぁ、 アサーティブネスを知っていたらどうだったかなぁ、 などと始終客観的に読了。 気になる方は読んでみては。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年03月19日 15時38分06秒
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