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私の両親が 慣れ親しんだ山口県から 私たち子どもが住む東京へ 移り住んでもうすぐ6年。
そして母が 認知症のお薬を飲むようになって 2年が経つ。 早めの対処が功を奏して、 緩やかに、本当に緩やかに 症状は進んでいるように見える。 知らない人が見れば 「全然普通、そんなことない」 と言ってくれるほど。 まだ1人で電車とバスと飛行機を乗り継ぎ 山口にも帰省できる。
けどショックな事があって。 先日母が私の誕生日を思い出せなかった。 冗談かと思ったらそうではなかった。 父の誕生日も兄の誕生日も覚えていたのに なぜ私の誕生日がわからないの? もちろん責めてはいません。 でもすっごく悲しかった。(口には出していません) けど明るく「じゃあ覚えてほしいな~」と 私は言った。
もうすぐお誕生日の私は、 絶対覚えてもらおうと考えた(笑)。 「お兄は虫歯の日(6月4日)だから覚えてる~」と言った母。 だから、 「私は『歯にいいひだからね~(8月21日)』」 と話したら 「そっか~、お兄は虫歯でだめだけど あなたは、歯にいいんじゃね~」とか言ってた・笑
これから毎日電話で 確認復唱トレーニングだ(笑)
こうやって 少しずつ忘れちゃうことが増えるんだろうな。 悲しいけれども現実。 山口に住み続けていれば 全く違ったのではないかと いつも自分を責めてしまう。 呼び寄せたのは実質私だ。 ごめんね、ごめんねって思う。 出来る限りのことはしたいと 心の底から思っているけど、 日々の忙しさを理由に なかなかできていないのが現実。 ごめんね。 今できることをやっていこう。
でも 母はどんな母でも大好きな母に変わりない。 万が一 私のことを忘れる日が来たとしても 私は忘れないよ、 いっぱいいっぱい優しくしてくれたこと。 現実を受け入れてるつもりも いったりきたり。しょうがないか。
今日は会いに行けなかったから 電話で話した。 「あなたに塗ってもらった、 足のマニキュアをず~っと見ちょるんよ、 すっごくきれいだな~って。ありがとね~。 サンダルはいてでかけたよ。」 と嬉しそうに話していた。
何度でも塗ってあげる。 お母さんの喜ぶ顔、 ずっと見ていたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年07月23日 10時30分14秒
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