カテゴリ:植物
ここ数年、人気のクリスマスローズ。
花好きの主人の祖母は、10数年前から庭に植えていた。 (85才くらいの頃から) でも、亡くなる前の数年は、この花が嫌いで嫌いで 「持って帰ってや!!」と言っていた。 寒い時期に硬い土を持ち上げ、硬い葉を開き 力いっぱい咲く白い花。 それなのに少しうつむき加減で、控えめに咲く姿が私は大好きで 株分けしてもらい、益々クリスマスローズのトリコになった。 今年は、開花が遅く咲いてくれないのかと不安になったが 立派に無事咲いてくれた。 近頃は品種改良が進み、色や形も様々なものが店先を飾っている。 先日、少し落ち込んで帰宅した時、 門扉の脇においているクリスマスローズを見たとたん 涙が溢れ出しそうになった。大好きな花なのに… その時、ホンの少しだけ祖母の気持ちが分かったような気がした。 足元がおぼつか無くなり、あちらこちらと痛む、そうしながら 変化のない毎日を送って、老いてゆく自分をみつめると腹正しく、 そして哀しくなっていたのだろう。 「したばっかり向いて、心気くさい花に感じるわ!」 そう言っていたことを思い出した。 その頃に、「カワイイ」と、はしゃいでいた自分が情けない。 気持ちに添うことが出来ていたならば・・・後悔しても仕方ないけれど。 でもね、おばあちゃん!! 私は、やっぱりこの白い花が好き!! ごめんね… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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