2006/04/09(日)02:29
クリスマスローズ
ここ数年、人気のクリスマスローズ。
花好きの主人の祖母は、10数年前から庭に植えていた。
(85才くらいの頃から)
でも、亡くなる前の数年は、この花が嫌いで嫌いで
「持って帰ってや!!」と言っていた。
寒い時期に硬い土を持ち上げ、硬い葉を開き
力いっぱい咲く白い花。
それなのに少しうつむき加減で、控えめに咲く姿が私は大好きで
株分けしてもらい、益々クリスマスローズのトリコになった。
今年は、開花が遅く咲いてくれないのかと不安になったが
立派に無事咲いてくれた。
近頃は品種改良が進み、色や形も様々なものが店先を飾っている。
先日、少し落ち込んで帰宅した時、
門扉の脇においているクリスマスローズを見たとたん
涙が溢れ出しそうになった。大好きな花なのに…
その時、ホンの少しだけ祖母の気持ちが分かったような気がした。
足元がおぼつか無くなり、あちらこちらと痛む、そうしながら
変化のない毎日を送って、老いてゆく自分をみつめると腹正しく、
そして哀しくなっていたのだろう。
「したばっかり向いて、心気くさい花に感じるわ!」
そう言っていたことを思い出した。
その頃に、「カワイイ」と、はしゃいでいた自分が情けない。
気持ちに添うことが出来ていたならば・・・後悔しても仕方ないけれど。
でもね、おばあちゃん!!
私は、やっぱりこの白い花が好き!!
ごめんね…