2005/07/15(金)16:38
最初に飼った猫~たき
今日は暑いけど風が爽やかですね。
唐突ですが
最初に飼った猫「たき」の
話をしたいと思います。
たきは私が高校生のとき、
学校の友達が拾ったのを
譲り受けた猫でした。
それまで私は猫を飼ったことがなく、
当時家には雑種の犬「クック」が
いました。
けれど自分の学力の不甲斐なさから
獣医になることをあきらめた私は
「他にも動物たちを助ける方法がある!」
そう思い、猫を拾う機会をうかがっていたのです(笑)
(それまでもにゃんこを拾っては
飼い主を探していましたが)
そこに現れたのが「たき」でした。
最初にたきを見たときには
ほんとに猫?たぬきの子じゃないの?
と思ったものです。
(たぬきがいたんですよ、まわりには!)
なんだか判らないくらい、小さかった。
まだ目も開いていなくって
「にゃー!!」と鳴いたので
かろうじて猫だと判別できた。
猫を育てたことがない我が家で
母が奮闘を始めた。(ほら、私は学業があったから;)
哺乳瓶でミルクを飲ませ、
おしっことうんこをさせ、
便秘でうろたえて獣医さんに連れていったりもした。
近所で猫を飼っているうちのおばさんは
後に「あんな小さいの育たないと思った」と
いっていたほど小さかったたきは
すくすくと大きくなった。
けれど下にもおかない勢いで(笑)
猫っかわいがりされたたきは
性格に問題が生じた;
うちでは番犬ならぬ「番猫」と呼んでいたのだが、
なんと、お客がくると飛び掛っていくのである・・・。
後に猫を何匹か飼って、
いかにたきの性格が特異だったか今ならわかる。
逃げて隠れたり、だっこや触られるのを
嫌がってひっかくのとはわけが違う。
家族以外の人が家に入ってくると
おたけびをあげてとびかかるのだ。
なので、人がくるときは
まずたきを隔離しなくてはいけなくなった。
いったん興奮してしまうと
家族でさえも手がつけられない。
その激しさはのらちゃんなみであった・・・。
その他に生まれてすぐ
捨てられたせいか、何かと病院に連れていくことが
多かったたき。
一番ひさんだったのは
「ノミアレルギー」だった。
痒くて自分の毛をむしってしまうのです。
下半身がはげたままのたきちゃんの写真が
残ってます。
たきが生きていたらとっても傷つくと思うので
公開はいたしませんが・・;
けれどそれもノミのいいお薬がでたので
抜けてしまった毛もすぐに元通りになりました。
プライドがたかくて
ずっと実家の「長女」だったたき。
家族や下の子を、守らなきゃ、と
必死だったんだよね。
家族はみんな、たきはきっと化け猫に進化してくれると
思っていたんだよ。
晩年は腎臓を患って、苦しかったけど
目も開いていなかった小さな生き物は
16歳まで生きました。
私の猫人生が始まった、
記念すべき最初のひとり。
実家でちゃんとした名前をつけてもらったのは
キミだけなんだよ、たきちゃん。