大人げないにもほどがある

二十年位前だったか、“日本列島を自転車で縦断”という「さわやか少年」がいた。

夏休みを利用し、雨の日も風の日も、自転車をこぐ。日に日にこんがりと日焼けした笑顔からこぼれる歯の白いこと！それはもうあっぱれなさわやかさであった。途中で仔猫を拾ったり、様々な経験を通して成長するその少年の様子は、連日ワイドショーで報道されていた。

あわせて思い出すもう一人。
「さわやか少年」の報道に刺激されて、親に無理矢理旅に出された少年。少しポチャっとして、やる気のなさはブラウン管を通しても伝わってきた。後ろをチラチラと振り返り、未練たっぷり。引き止めて欲しいオーラ出まくり。その子が乗っているのは「ママチャリ」ですから！！
ＴＶにも出られたし、きっとその日の内に家に帰ったであろう。

それで良いんだよ。無理は禁物。それにしても、昭和だからできた事でしたね。