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Jul 27, 2004
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カテゴリ:カテゴリ未分類
私には小学校から仲良しの親友がいる。
その子とは 背丈から話し方から、好きな物まで本当によく似ていて、もしや細胞分裂したのではないかと思うくらいだ。
楳図かずおの漫画とかY氏の隣人とかホラー文庫とかを好んで読んでいたり、以前 日記で紹介した万人受けしない、スタア学園という漫画もすごく喜んで読んでいたり、LEGOが好きだったり、おもちゃが好きだったり、とにかく気が合う友達なのだ。
彼女はまだ結婚していないのだが、私も主人と付き合う前 彼女と一緒に何回か合コンに行ったことがあった。私たちの場合はタイプでいうと、フィーリングカップル5対5の、5番である。だから 他の女の子たちにもライバル視されない、安心な存在だ。なぜかわからないが いつの間にか私たちが場を盛り上げていたりする。私たちの場合は 男子たちに女の子として見られないらしく、友達として仲良くなっても それ以上のことはなかった。だから合コンの帰りは、いつもお互いに「あんたが男だったらいいのにね」「そしたら面白いよね、結婚してもうまくいくね」と言って笑っていた。
そんな私たちなので 友達は私が結婚すると言ったとき、かなりショックを受けていた。私も結婚したら地元を離れなくてはならなくて その子ともそれまでのように会えなくなってしまうのが とても悲しかった。
でも、私が結婚した当時、その子は短期のパートやバイトしかしていなくて、しかも実家にいて、かなり自由だったので 平気で私たちの新婚家庭に1週間とか2週間とか滞在することが たびたびあった。主人も全然かまわないらしく、友達とも すごく仲がいいので 3人でいるときも本当に楽しかった。    
その子もその後、パートではあるが 週休2日くらいで仕事を始めたので 以前のように何日も滞在するということはなくなったが、しょっちゅう会ってはいた。私もその子も夜型なので 夜中 よく長電話もしていた。彼女は 本当に自由奔放に生きていた。

ところがこのあいだ、その子から めずらしく朝 電話がかかってきた。電話に出ると その子が泣いていた。お母さんが脳出血で倒れ、病院に運ばれて 今 検査しているのだという。私は びっくりして何と言ったらいいのかわからず、ただ しっかりしろとしか言えなかった。検査の結果では、幸い命には別状はないが、やはり多少の麻痺が残るだろうし、どこまで回復するかもわからないらしかった。

その日から その子の生活は 一変した。
その子の家はお店をやっていて、何人かの従業員もいる。でもお母さんがお店の中のことは全部一人でやっていたので、お母さんが倒れたということは お店の中のことがわかる人がいなくなるということになる。お父さんは営業で外を回っていて、今まで商品の発注から従業員の給料計算、お店の経理まで全部お母さん任せで、何がどこにあるのかすら、何もわからないのだという。お母さんの意識が戻っても色々聞いたりすると、血圧が上がってしまって危険なので 聞くこともできないらしく、その子も途方に暮れていた。その子は それまでお店の手伝いなどしたことがなかった。事務の仕事をやったことさえなかった。
その子にはお姉さんがいるのだが、お姉さんは仕事も辞めるわけにはいかないので、その子が仕事を辞め、お店のことなど何もわからない状態で お母さんの代わりにお店に出始めた。何もかも手探り状態で、お姉さんやお父さんと協力しあいながら、一生懸命頑張っている。
仕事の合間と夜と2回、毎日病院に通い、週に一度のお店の休みにも買い物に行ったり、病院に行ったり 仕事を整理したりで 全く休めない。

お母さんも少しずつ回復はしているらしいが、この先のことを考えると不安で、自分の将来も これからどうなっていくんだろうと考えてしまうらしく いつも電話で泣いている。たまに何もかも嫌になって投げ出したくなるときがあっても、これほど大変なことを一人でやってきたお母さんのことを思うと、それを全く考えず 手伝ったことのなかった自分が許せなくなり、放り出すことはできないのだという。

私は その子の話しを聞くことと、少しの時間でも会いに行ったり、その子の負担を少しでも軽くしたくて、おかずなどを買ったり作ったりして持っていくことしかできない。病院には、行ってほしくないというのでお見舞いには行けない。その気持ちは、わかる。
親友なのに、私は本当に無力だ。何もできない。 

電話でも、会ったときでも、私が その子に言ってあげられること。
「あんたは 今 すごく頑張ってるよ、すごく親孝行してるよ。お母さんも きっとそう思ってるよ」
本当に 本当に そう思う。               





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Last updated  Jul 31, 2004 05:27:13 AM
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