Feel at ease～smiley

昨日、母が地元の病院に入院しました。

あと何日か先だと思っていたので、あまりにも急で

入院前に出来ることをしようと考えていたのに

結局出来たのは、くるみを連れて行ったことだけでした。

先月の末に実家に母に会いに行ったとき

寒くなってきたからラーメンが食べたいと母が言い、

そのときももう母は出掛けられる状態ではなかったので 

小さい頃からよく出前を取って食べていたラーメン屋さんから

ラーメンの出前を取り、主人と私と母と３人で食べました。

すごく母は喜んで、おいしいおいしいと言って食べてくれました。

「お店には行けなくても出前でもおいしかったね、

また取って食べたいね」と母は何度も私に言いました。

今週中に入院になりそうだとは思っていたけれど、

早くても水曜か木曜あたりだと思っていました。

火曜日は実家の兄の家族は誰もいなくて母が一人になってしまう日なので、

私が実家に行って母とまた出前を取ってラーメンを食べようと思っていました。

入院したら母と一緒に食べることがもうできなくなってしまうので

こんな小さなことでも私にとっては大きな意味のあることでした。

また母の喜ぶ顔が見たかったのです。

おいしいって食べてくれる母の姿を見たかったのです。

でも月曜の夕方、明日入院になったという知らせが兄から来て

私の計画は実現できないことになりました。

母の入院の前日だった、そんな一昨日の月曜の夜は

兄たちもきっと色々なことを考えていたはずです。

私もずっと眠れずに泣いていました。

もう母は実家に戻れることはないのかもしれません。

母にとって、実家で過ごす最後の夜なのかもしれません。

実家の兄は、母の好物の鮪を買ってきて

お刺身にして母の夕ご飯に出したそうです。

母は、すごく喜んで食べたそうです。

母に作ってあげられる食事もこれが最後なのかと思ったら

涙が止まらなかったという兄からのメールが来ました。

母が私たちを育ててくれた家。

母と家族みんなで一緒に過ごした家。

母の作ったごはん、働く母の姿、母と一緒に眠った部屋・・

母との思い出が数えきれないほどある家。

会いに行けばいつも母がいた家。

もう実家に行って、母に会うことはできないかもしれません。

母は今頃、どんな気持ちでいるんだろう・・

そう思うと涙が溢れてきて、眠れませんでした。

朝になり、私は実家に向かいました。

介護タクシーに乗り、母と一緒に病院へ・・。

母は意識が朦朧としていたし、足の痛みもあり

実家を出るときも感傷的になっている様子はありませんでした。

それで良かったんだと思います。

その方が母はつらくないだろうから・・

母は病室に入ってからも、幻覚を見たり、おかしなことを言ったり・・

すぐに色んなことを忘れてしまいます。

話していても、すぐに眠ってしまい、

すぐにまた痛みで目を覚ます・・その繰り返しです。

もしかしたら、私のことも分からなくなってしまうときが来るのかもしれません。

今日は母に会いに行けないので、２回電話で話しました。

まるで小さな子供のようになってしまった母・・

それでも母は母です。

明日、また母に会いに行ってきます。

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