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らくてんオヤジの世相手帳

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スマイリー・ネット

スマイリー・ネット

2004.07.11
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-スマイリーの読書クラブ-(ご紹介)
1.隔週月曜日の朝発行です。
2.読書好きの働き盛りの方々に、多彩な書籍の情報をお送りします。気に入っていただけたら、オンライン書店で、すぐに購入できます。
3.コンテツンツは次のとおり。
 (1)注目のビジネス本
 (2)新聞・雑誌の読書コーナーから
 (3)特集:時代小説の楽しみ
 (4)図書館の蔵書から
 (5)今週の心に残る言葉
 (6)スマイリーの日記
4.登録・解除はこちら
http://www.mag2.com/m/0000131354.htm
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○●○ スマイリーの読書クラブ ●○●
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-第七号(2004年7月12日発行)-

0.始めに
本好きの皆さん、こんにちは!スマイリーです。
元気にお過ごしですか。
今回も、硬軟取り混ぜてご紹介します。

(目次)
1.注目のビジネス本
 ―東谷暁「エコノミストは信用できるか」(文春新書)―
2.新聞・雑誌の図書広告から
 ―岡部真一郎「ヴェーベルン」(春秋社)―
3.特集:時代小説の楽しみ
 ―平岩弓枝「平安妖異伝」―
4.図書館の蔵書から
 ―長崎快宏「プロの超手帳術」―
5.今週の心に残る言葉 
6.スマイリーの日記

**************** 本誌 ******************************

1.注目のビジネス本

―東谷暁「エコノミストは信用できるか」
 (文春新書。790円+税)―

●日本の景気はこのところ少し薄日がさしてきました。しかし、財政赤字は膨らむ一方です。日本の経済はこの先どうなってしまうのでしょうか。
●この問題について処方箋を書くべき日本のエコノミストたち。しかし彼らのパフォーマンスは頼りないかぎりです。
●マルクス経済学の信用失墜に引き続き、ケインズ経済学のほうも、どこか理論的に間違っているのではないか、という声が方々からきこえてきています。経済学はそもそも学問たりえているのか。私も経済学部の出身ですが、情けない話です。
●私の信用し尊敬する小室直樹博士(この方の著書についてはいずれご紹介したいと思っています)に言わせれば「理論は間違っていない。エコノミストの不勉強と、運用の誤りが、現在の混迷の原因である」ということになりますが。
●そこでこの本の出番となります。精確な理論を身につけ、適切で具体的な運用方法をアドバイスできているエコノミストは誰か、そもそもそんな人がいるのか、こういう問題意識に著者東谷氏は正面から取り組んでいます。
●著者は、世のエコノミスト主張内容が適切であったかどうか、その成果を、一人一人を丹念に時間軸で追って検証していきます。力技です。長谷川慶太郎や吉冨勝といったビッグネームの、経済予測の大外れが容赦なく暴かれていきます。
●批判や反論も多いことでしょう。しかし、こういう本がもっといろんな分野で出てきて欲しいと思います。

2.新聞雑誌の図書広告から

-岡部真一郎「ヴェーベルン」(春秋社。3990円)
 <朝日新聞2004/6/20「読書」>-

●アントン・ヴェーベルンは20世紀初頭のウイーンの作曲家です。この本は彼の人と作品を語る大著です。朝日新聞の著者インタビュー・コーナーで取り上げられています。
●記者は書きます「現代音楽は聴いていても美しいとは思えなかった。それは十二音技法や音列技法で構築した最先端の音楽だから、ということで、これまでは納得していたからだ。」と。
●これに対し岡部氏は「しかし、状況が変わった。いまや清新でみずみずしい音楽が聴ける」と答えています。1970年代以降、現代音楽の研究が大きく進んだらしいのです。
●私はもともと、ヴェーベルンは理解を拒絶するタイプの作曲家ではない、と思っていました。彼には、バッハの「6声のリチェルカーレ」を「点描法」という技法で編曲して、不思議な味わいを出すことに成功した傑作があります。これは私の好きな曲です。
●岡部氏は「清新な演奏を、われわれは、後は聞くだけだ。」と語っています。

3・特集:時代小説の楽しみ

-平岩弓枝「平安妖異伝」(新潮社。1600円+税)-

●藤沢周平、池波正太郎、司馬遼太郎と男性の時代小説作家ばかり、これまで私は読み進んできましたが、平岩さんの作品は文章が男っぽくて、抵抗無く入って行くことが出来ました。
●平岩さんは、今や何を書いても面白いという境地に達した大家です。「御宿かわせみ」物と「隼新八」物を読んでみて、私はその力量に驚きました。
●今回ご紹介する「平安妖異伝」は、「王朝物」に属する楽しいおとぎ話集です。「御宿かわせみ」や「隼新八」などの堂々たる分量を誇る人気シリーズ作品に対して、ベートーベンにおける「エリーゼのために」のような“大家の一筆”的味わいが漂っています。
●主人公は若き日の藤原道長。副主人公は秦真比呂という超能力を持つ少年楽師です。道長のところにつぎつぎに持ち込まれる妖怪変化事件を、道長が真比呂少年の力を借りて次々に解決して行きます。上品で細やかな味わいがあふれています。
●この手の作品は他にもいろいろありますが、代表作は夢枕獏氏の「陰陽師」シリーズでしょう。これも私の好きな作品で、いずれご紹介したいと思っていますが、王朝ものは、近頃はどうも妖怪変化の話になりがちなようです。芥川の知的で現代的な王朝ものとはまた違った楽しさにあふれています。

3.図書館の蔵書から

-長崎快宏「プロの超手帳術」(PHP社。800円)
 <稲城市立第四図書館>-

●システム手帳の活用方法を、要領よく簡潔に、且つ、魅力的に纏めた本です。薄くて写真の一杯入った読みやすい本ですが、私は名著だと思っています。
●私の場合、図書館でこの本と始めて出会ってから丸二年になりますが、この間に二十回近く読み返しました。
●著者には20年以上にわたるシステム手帳の使用体験、しかも著者曰く「酷使してきた」実体験があり、長い体験に裏打ちされた実感のこもったアドバイスが、親しみやすい文章でつづられています。
●この本に蒙を開かれて、私もシステム手帳を活用するようになりました。それ以来、仕事面で、われながら驚くような質の向上が図れるようになりました。
●システム手帳を使いながら、同時に自分なりの工夫を加えていますが、この工夫がなかなか楽しいです。システム手帳が縁となって、私は今やすっかり文房具マニアになってしまいました。
●出版されて10年がたっており、現在では書店の店頭で手に入れるのは困難なようです。

5.今週の心に残る言葉

「万国の労働者、団結せよ」
 (マルクス・エンゲルス「共産党宣言」)

6.スマイリーの日記 -浮世絵について-

●少し前までは、浮世絵といえば安藤広重の東海道五十三次に、喜多川歌麿の美人画、さらに葛飾北斎の富士山ものといたあたりが定番でした。このころまでは、浮世絵といえば高度に芸術的な、しかし少々マイナーな世界というイメージがありました。
●しかし、ここ10数年の間に浮世絵関係の出版事情は様変わりしました。今や浮世絵といえば「浮世絵春画」のこと、といった印象です。
●10年ほど前に、イギリス人の若い日本画研究者が浮世絵春画を正面から取り上げた本がベストセラーになってから、浮世絵本の流れが変わってきたようです。
●その後、故林美一氏が浮世絵春画のカラフルな文庫本を精力的に出版されて一気に浮世絵春画が市民権をえました。始めころの本はマスクやぼかしがかかっていましたが、近頃出版される本は、ありのままが掲載されており、赤裸々です。ありがたい限りです。
●これによって、日本の文化遺産、浮世絵が一気にわれわれにとって身近なものになってきました。浮世絵は本来庶民にとって身近なものであったわけですから、ようやく本来の位置に復権しつつあるということではないでしょうか。(以上)

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(編集後記)今回は如何でしたか。なお、ご感想を、紹介ホームページの掲示板にお寄せくださるとうれしいです。

スマイリー。会社員。フリーライター志望。
連絡先:smilynet@hotmail.com





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Last updated  2004.07.11 19:49:11
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