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らくてんオヤジの世相手帳

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スマイリー・ネット

スマイリー・ネット

2005.02.12
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(承前)
3・特集:古典再読 -太宰治「人間失格」(新潮文庫)-

●この作品は私にとっては、中学二年のときに読んで衝撃を受けた、思い出の作品ですが、それはともかくとして、数十年ぶりに読み返してみて、さほど作品の印象が変わっていないことに驚いています。古びない小説と言えるでしょう。古典と呼んで差し支えないと思います。太宰治の才能の大きさを感じさせます。
●作品は、精神病院の入院患者の手記という体裁をとっています。ストーリーは、地方の地主の世間知らずの坊ちゃんが都会に出て、与太者に翻弄され、妻を目の前で強姦され、それがきっかけで麻薬中毒になり、精神病院に入院するというものです。
●しかし、この作品の場合、ストーリーはあまり重要な意味を持っていません。読みどころはこの作品の記述全体を覆う、作家の異様な感性です。中学時代の私がこの作品に興味を持ったのも、「太宰治読本」という案内書にのっていた、この作品の抄録の異様な雰囲気にあてられたのがきっかけです。以下に、少し引用してみましょう。
●「恥の多い生涯を送ってきました。自分には、人間の生活というものが見当がつかないのです。」
「自分は停車場のブリッジを、(中略)ずいぶん垢抜けのした遊戯で、それは鉄道のサーヴィスの中でも、最も気のきいたサーヴィスのひとつだと思っていたのですが、後にそれは(略)すこぶる実利的な階段に過ぎないのを発見して、にわかに興が冷めました」
「自分は子供の頃から病弱で、よく寝込みましたが、寝ながら、敷布、枕のカヴァー,掛布団のカヴァーを、つくづく、つまらない装飾だと思い、それが案外に実用品だった事を、二十歳ちかくなってわかって、人間のつましさに暗然とし、悲しい思いをしました。」
「自分は、空腹ということを知りませんでした。(略)自分には「空腹」という感覚はどんなものだか、さっぱりわからなかったのです。(略)子供の頃の自分にとって、最も苦痛な時刻は、実に、自分の家の食事の時間でした。」
●以上はこの作品の冒頭部分からの抜粋です。現在の私は、読み返しても、中学時代のように衝撃を受けるということはありませんが、しかし、同じ太宰の作品でも、この「人間失格」だけは、そのむき出しの感性の異様さで、他の作品とは異なる印象があります。
●今回号では「現実的」「実利的」な本を中心に紹介しましたが、これらの世界とは全く別世界に住む人種が世の中には存在するということは、私は忘れないようにしたいと思っています。

4.図書館の蔵書から
-魚輪タロウ「京ぽんの本」(毎日コミュニケーションズ。1200円+税)-

●<この本について>「京ぽん」とは、昨年、KDDIから出た京セラ製のPHS「AirH“PHONE AH-X3001V」の自然発生的に出来たとされる愛称です。この本は「京ぽん」の、マニュアルに載っていない活用術を紹介した、コンパクトで分かりやすい「HOW TO」本です。
●なぜこのような本を取り上げたかといいますと、「京ぽん」が、普通のPCのwebサイトが開け、また、遠く離れた自分のPC内のファイルを見る事が出来るという画期的な製品だからです。私は最近知ったばかりですが、私などにとっては「とうとう出たか!」という感動ものの製品です。
●今年に入って東芝から、携帯からPC内のファイルを、見るだけでなく操作も出来る携帯電話用ソフトがでました。携帯でPC用webサイトがみられるソフトが、昨年末頃から続々と市場に出ています。この流れはもう止められないでしょう。i-modeなど携帯電話専用のサービス会社は今後どうなるでしょうか。今では市場からほとんど姿を消したワープロ専用機と同じ運命を辿るのでしょうか。
●以下は書評というより「京ぽん」の紹介になってしまいますが、ご容赦ください。

●<「京ぽん」について>「京ぽん」のブラウザは専用の「OPERA」です。小さい画面でもPCサイトがストレスなくみられる工夫がなされています。
●使い方の提案の一例を挙げれば、小さなPHSのことですからデータがあまり保存できません。こういう時は「Yahoo!ブリーフケース」サービスの利用を薦めています。
●「京ぽん」には110万画素ですがカメラもついています。「京ぽん」の画面で見る限りは十分とのことです。
●料金はPHS本体がわずか7000円。通信料も月額6090円の定額で、携帯用メールとPC用webサイトが利用し放題です。これに通話料が実費でかかります。通信料には各種の割引制度があります。
●ところで、これは大きな声ではいえませんが、「京ぽん」は究極の公私混同可能ツールでもあります。
●私の勤務先では、ウィルス対策のため、見られるサイトをがんじがらめに規制しています。自宅のPCから契約しているフリーメールも見ることが出来ません。若い人たちは携帯メールを使っているから、影響ないようですが、私はというと、携帯料金がまだまだ割高なので携帯電話は使っていません。ドコモPHSの普通通話だけです。これですと私の場合、月額1500円~2500円程度で済んでしまいます
●しかし「京ぽん」のように、PHSがここまで進歩してしまったら、月額5~6千円の定額料金を払う価値がありますね。フリーメールだって見られますし。それにこの高機能機が7000円程度で買えるとは安い。

●<「京ぽん」の意義>私がこの「京ポン」に、なぜこんなに肩入れするかといいいますと、これには理由があります。
●私はサラリーマンではありますが、フリーランスの方々の仕事のやり方に学びたいと前々から考えています。その場その場で、決めるべきことを即断し即決してゆくスピーディな仕事運び。これが私の目標です。
●でもこれは、思うだけでは出来ません。判断の手がかりとなる、いろいろな情報を常に身につけ、持ち歩いていなければなりません。某オーナー社長はいろいろな事務ツールを身に着けられる独自の自分用ベストを考案したほどです。
●私の場合、現在は、システム手帳を活用することでこの課題に挑戦しています。
●私は経理職ですので、デスクワークが中心ですし、出張も今のところ少ないです。しかし会議は定期的にありますし、また急な会議が結構あります。
●そこで、スケジュール管理には、常に持ち歩けるよう、背広の内ポケットに入る公私兼用の「ミニ六穴型」を使っています。また、会社では業務専用に、リングが大き目の(=資料がたくさん入る)、ベルトが付いた(=資料保護のため)、バイブル型(=やや大きめ)を買い込み、これに日頃よく使う資料を綴じ込んでフル活用しています。
●会社では、会議には常にこの二つを持って臨んでいます。これだけで間に合う場合が結構あります。ただ、”PC内のデータを調べて、後ほど回答します。”ということが結構あり、経理という商売柄、膨大な数値データの確認は不可欠です。
●そこにこの「京ポン」の出現です。PHSから、離れた場所にある私のPCの中のファイルを覗けるのです。小躍りしたいぐらいです。二冊のシステム手帳に「京ポン」が加われば、事実上、「私のいるところが事務所です。」という状態、私の理想の業務環境が実現できそうなのです。これなら休暇もとりやすくなりますし。嬉しくなります。
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5.今週の心に残る言葉 --

「何様の能事持ちたりとて、人のすかぬ者は役に立たず」(山本常朝)

6.スマイリーの日記
 -堀江貴文「100億稼ぐ超メール術」(東洋経済社。1300円+税)-

●近鉄バッファローズ買収問題で一躍「時の人」となったライブドア社長、堀江貴文氏の著書です。同著者の本は、他にもいくつか読みましたが、最も興味を引かれたのはこの本です。この本は、メールの活用方法を具体的、かつ詳細に紹介した、いたって実務的な本です。しかし、私のようなIT初級者には蒙を啓かれる思いで、とっても興味深かったです。さっそく、氏にあやかって、いくつか仕事で試してみました。
●まずは、受信メールを、内容によって複数のフォルダーに自動分類すること。「そんなこともやってなかったの。」と嘲われそうですが、ハイ、やってなかったです。やってみて、自分でもびっくり!メールが単なるメールでなくなり、一貫したストーリーを持った情報に変身しました。カテゴリー別のメールフォルダーが、私の場合、いまや情報の引き出しとなっています。むやみに消去できなくなりました。
●「そんなこともやってなかったの。」をもう一つ。会社の業務メールを、自宅PC内の個人用メールアドレスへ転送すること。これで朝出社し、昨夜遅くに入っていた緊急メールを見てびっくり、ということが少なくなりました。
●メーリングリスト。こちらは歴史は古いけれど、そんなに初歩的な使い方ではないと思います。メンバーをあらかじめ登録しておいて、一つのテーマに関するメールを、返事も含めて、常に登録メンバー全員に流し、ディスカッションを行う、というメール会議の手法です。これを試してみました。
●これに関連して、この本には載っていなかったけれど、電子掲示板を使った一般公開型のディスカッション。これも電子会議の一種です。これもやってみました。
●私の会社は、従業員700人くらいの会社ですが、拠点が全国に20箇所以上あり、一応全国ネットをうたってます。従って情報の共有化や、会社としての一体感の醸成にはメーリングリストや電子掲示板は大いに役立つと私自身は考えています。
●私の会社は年寄りが多く(私もその一人ですが---アッハッハ)、馴染むのに少々時間がかかっています。声の大きいのが自慢の人が多いので、文章の巧拙で議論の主導権が変わってくるこのやり方には、小さなカルチャーショックもあるようです。第一、皆、返事をなかなかくれません。電話で催促している状態ですから喜劇です。ま、気長に取り組みます。
●最近、ライブドアのBLOGサービスを利用してみました。とっても使いやすかったです。無料サービスだと、アクセスカウンターがないとか、また、無料掲示板サービスがない等々、不満がないわけではありませんが、全体として、仕組みが分かりやすく、使いやすいのは、担当者がユーザーの声に謙虚に耳を傾けているからではないか、と勝手に解釈しています。ちょっと贔屓目過ぎるかなあ。
●この本によると、ライブドアには、業務用のメルマガを社内で個人的に発行している人がいるそうです。いいですね、こういう雰囲気。社内の闊達な空気を伺わせます。この本を読んでいると、堀江社長の社員への愛情がなんとなく伝わってきます。
●週刊誌では、「ライブドアの社員は若いくせに生意気だ」「礼儀を知らない。」等々と随分悪評紛々でした。私も、記事を真に受けて、そんな印象をもっていたのですが、堀江さんとライブドアのイメージが、この本で変わりました。
(「楽天」では買えないようです。)
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(編集後記)
◎久しぶりの発行でしたが内容は如何でしたか。
◎最近の本は、値段の欄を見ると「○○円+税」と言う表現になっています。いつ消費税が値上げされても良いようにという体制のようです。
◎近頃私は、新聞や雑誌、書籍を読んでいても、「何が書かれていないか」が気になるようになりました。特に、評価の定まっていない新刊を読む時に感じます。
※ ご感想を、下記メールアドレスや、紹介ホームページの掲示板にお寄せくださるとうれしいのですが。

(プロフィール)スマイリー。会社員。フリーライター志望。
連絡先:smilynet@hotmail.com
紹介HP:http://plaza.rakuten.co.jp/smilynet/





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Last updated  2005.02.12 13:24:59
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