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スマイリー・ネット

2005.12.02
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(承前)
3・特集:歴史の目撃者
-ジョンストン「紫禁城の黄昏」完訳版(上、下二巻)(中山理訳。祥伝社。2100円)-

●R.F.ジョンストン「紫禁城の黄昏」は、映画「ラストエンペラー」のネタ本です。1930年代始めに出版された、名著の誉れ高い有名な本です。

●岩波文庫に古い翻訳が入っていますが、こちらは上智大の渡部昇一さんが「悪質な捏造だ」と厳しく批判している、いわく付きの訳稿です。

●旧訳は、前半を中心に、全体の約三分の一をカットした抄訳版ですが、この前半にこそ戦前の日本の中国政策を客観的に評価した重要な記述が、中国通のイギリス人の立場から詳しく述べられている、と渡部氏は指摘しています。

●この名著の待望のノーカット版の訳稿が今年の三月に出版されました。不覚にも私はそのことを、つい最近知りました。訳者は中山理さんという、渡部氏の弟子筋にあたる英語学者です。文章は良くこなれた読みやすいものです。

●上巻の前半では、早くも次のような記述が出てきています。「もし日本が、1904年から1905年にかけての日露戦争で、ロシア軍と戦い、これを打ち破らなかったならば、遼東半島のみならず、満州全土も、そしてその名前までも、今日のロシアの一部となっていたことは、まったく疑う余地のない事実である。」しかも、当時の日本は、満州の地をロシアから奪い取った後、清国に返しているのです。

●ロシアという国は、ロシア革命の前も後も、まったくどうしようもないヤクザ国家でした。だから、日本の日露戦争勝利は、ロシアを始めとする欧米諸国に虐げられてきたアジアや南米、東欧、アフリカ諸国に大きな勇気を与えた訳です。このことは大いに誇ってよいことです。この本は、後の、欺瞞に満ちた「東京裁判」史観に大幅な修正をせまる貴重な歴史資料です。

●最後にアマゾンの紹介文を引用させていただきます。
「「東京裁判」と「岩波文庫」が封殺した歴史の真実!」
「清朝最後の皇帝・溥儀(ふぎ)のイギリス人家庭教師による歴史の証言。映画「ラストエンペラー」の原作にして、戦前のシナと満洲、そして日本との関係を知る第一級資料、待望の完全訳。上巻では、原著全26章のうち、第一章から第十四章までを収録。うち第一章から第十章までの邦訳は、岩波文庫版未収録。」
「(監修者<渡辺昇一さん>のことば)近代化を唱える康有為(こうゆうい)の運動が失敗に終わり、西太后(せいたいこう)が実権を掌握すると改革派の光緒帝(こうちょてい)を幽閉し、反動政策を推し進める。だが、ついに革命を誘発し清朝は滅亡。即位して間もない少年皇帝・溥儀は、曖昧な条件の下、そのまま紫禁城に住み続けることになった。 そんな中「帝師」の要請を受けた著者は、日々皇帝に接し、唯一の外国人として紫禁城の内側をつぶさに見聞する機会を得る。清朝最後の皇帝・溥儀(ふぎ)の家庭教師として、皇帝の人となり、紫禁城の内幕、満洲問題と日本との関係を、内側からつぶさに観察したイギリス人による貴重この上ない歴史の証言。原著は1934年刊行。「『紫禁城の黄昏』が、極東軍事裁判に証拠書類として採用されていたら、あのような裁判は成立しなかったであろう。こういうだけで、本書の価値を知るには十分である。もちろん、何が何でも日本を悪者に仕立て上げたかった東京裁判所は、本書を証拠資料として採用せず、却下した」。」(以上)
完訳紫禁城の黄昏(上)

4.図書館の蔵書から
-隆慶一郎「死ぬことと見つけたり」(上下)(新潮文庫。540円)-

●私は時代小説マニアですが、ここニ年ほど時代小説から遠ざかっていました。最近はこれといった作品に出会わなかったからですが、このほど久しぶりに見つけました。隆慶一郎「死ぬことと見つけたり」(上下)(新潮文庫)です。

●近頃の私は、幕末の佐賀藩の家老、山本常朝が語りおろした「葉隠」という書物に興味を持っていました。先月、ある図書館で古い岩波文庫本を見つけたことがきっかけです。

●読みづらい文語文を辛抱して読み始めると、随所にドキッとするようなフレーズがでてきます。

●これはじっくり腰を据えて読む必要があると感じ、書店で岩波文庫(上中下)三巻を注文して、先ごろ読み始めたところでした。

●そこに、先日、別の図書館でこの小説を見つけました。題名から、これが「葉隠」を小説化したものであることはあきらかでした。さっそく借り出して読んでみました。

●読み始めてすぐに「これは掘り出し物だ」と感じました。

●「葉隠」で描かれた内容を下敷きに、才能豊かなベテラン作家が練達の筆で書き上げたみごとな小説です。読みながら、何度も感動し、目頭を拭いました。こんな経験は、まったく久しぶりでした。

●隆さんはシナリオライターから小説に転じ、すぐに直木賞を受賞するほどの豊かな才能で、大いに期待を集めましたが、60歳代で急逝しました。小説家としての活動はわずか5年間でした。読み応えのある氏の新作小説がもう現れないのかと思うと、惜しんでも余りあります。

●実はこの作品は、作者の急逝で未完に終わりました。完成しておれば、現在の文庫本で二冊の分量は、倍くらいにはなっていたようです。実に残念です。続きが読みたい!

●というわけで、この作品は未完ではありますが、皆さんに自信を持ってお薦めできます。おそらく深い感動を与えてくれることでしょう。

●最後にアマゾンの紹介文を引用さあえていただきます。
「常住坐臥、死と隣合せに生きる葉隠武士たち。佐賀鍋島藩の斎藤杢之助は、「死人」として生きる典型的な「葉隠」武士である。「死人」ゆえに奔放苛烈な「いくさ人」であり、島原の乱では、莫逆の友、中野求波と敵陣一番乗りを果たす。だが、鍋島藩を天領としたい老中松平信綱は、彼らの武功を抜駆けとみなし、鍋島藩弾圧を策す。杢之助ら葉隠武士三人衆の己の威信を賭けた闘いが始まった。」
死ぬことと見つけたり(上巻)

5.今月の心に残る言葉

「地球の上にいる限り、わしらはみんな巡礼さ----わしは聞いたんだが、わしらのこの地球さえ、空をまわって歩く巡礼だというじゃないか。」 (ゴーリキー「どん底」)
どん底改版

6.スマイリーの日記
-老いも若きも「活字離れ」って本当?-

●ずいぶん前から、若者の「活字離れ」が問題になっていましたが、先ごろ、中高年層の活字離れが顕著になっている、と報道されました。つまり、老いも若きも「活字離れ」というわけです。

●おそらく、出版社や新聞各社などの伝統的な活字業界の内部資料では、売上減少が顕著になっているのでしょう。

●経理屋の私には、売上減少というものがどれだけ恐ろしいことか良く分かります。固定費が回収できなくなり、リストラを迫られることになるからです。人から恨まれるリストラなんて、誰も好き好んでやる人はいません。

●ところで、一方で、インターネットやケータイなどの通信系の無料の活字情報の方は隆盛を極めています。

●今はまだ、高齢者層にはネットはあまり普及していませんね。私の母などはローマ字も読めませんので、ネットを利用するのは、なかなか困難です。

●しかし、いずれ高齢者層の世代替りとともに、ほとんど全ての日本人がネットを活用するようになるでしょう。これは時間の問題です。

●つまり活字媒体は、今後ますます無料化が進むということです。有料の場合でも「月額○○円で使い放題」というサービスになるでしょう。その結果、有料・個別取引が原則の現在の紙媒体業界は当然苦しくなります。

●今、叫ばれている「活字離れ」の正体は、「『有料・個別取引・紙』媒体離れ」ではないか。活字業界に構造変化が起きつつあるのではないか。

●過去三十年くらいは、情報やサービスの有料化が時代のトレンドだと言われ続けてきました。特許権や著作権の問題も、その文脈で論議されてきました。

●しかし、時代は再び、情報やサービスの無料化に立ち戻りつつあるような気がします。

●今後は、紙媒体業界は、民放テレビのように、広告が一杯載っている、無料または思い切った廉価の新聞・書籍の時代になるのではないでしょうか。

●中身の濃い啓蒙書や学術書は、高価・小部数で出版される。軽い読み物はコマーシャルが一杯載っている100円本ばかりになる。こんな時代がやってくるかも。

●そうなると、他方では、紙媒体向けの「『読ませる』『見せる』広告」が大きく進歩し、新しいビジネスになることでしょう。テレビコマーシャルが劇的に進歩したように。番組自体よりも、CMの方が見ごたえがある場合が、しばしばあるでしょ。

●もしかしたら、商業広告業界に新しい分野が誕生するかも。「書籍内広告」。

●そういう時代に、執筆者は何を書けば、文筆で食べてゆけるのでしょうか。個人が単独で、文筆で食ってゆくのは難しい時代になるような気がします。

●むしろ自分で会社を作って、ホームページやブログ、メルマガを発行して有料情報サービスを提供する「ネット組織経営者」化する人が増えるかも。米国では、ちょっとした新聞並みのアクセス数を誇るブロガーが少なくないそうですから。(以上)

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(編集後記)
◎長い間、当メルマガを発行できませんでした。ごめんなさい。

◎寒い日が続きますね。マフラーが手放せません。コートはもう少し辛抱しようと思っています。でも、この寒さでは、あまり自身はないな。

◎フィギュアスケートの新星、浅田真央ちゃんはすばらしいですね。私はすっかりファンになりました。彼女の演技を見ていると「楽チン」「余裕」「優美」という感じがします。他の選手が必死こいているのと好対照です。真央ちゃん、がんばれ!

※ご感想を、下記メールアドレスや、紹介ホームページの掲示板にお寄せくださるとうれしいのですが。

(プロフィール)スマイリー。会社員。フリーライター志望。
連絡先:smilynet@hotmail.com
紹介HP:http://plaza.rakuten.co.jp/smilynet/






Last updated  2005.12.02 23:11:18
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