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スマイリー・ネット

2006.05.08
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○●○ スマイリーの読書クラブ・新版 ●○●
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-スマイリーの読書クラブ-
1.ほぼ毎月一回発行です。
2.読書好きの方々に、多彩な書籍の情報をお送りします。
3.コンテンツは次のとおり。
 (1)注目のビジネス書
 (2)「今月のおすすめ書」または「新聞・雑誌の読書コーナーから」
 (3)特集
 (4)図書館の蔵書から
 (5)今月の心に残る言葉
 (6)スマイリーの日記
4.登録・解除はこちら
http://www.mag2.com/m/0000131354.htm
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     -第6号(2006年5月8日発行)-

0.始めに
本好きの皆さん、こんにちは!スマイリーです。
元気にお過ごしですか。
今回はWeb関係と時代物、それに今回初めて村上春樹さんを取り上げました。

(目次)
1.注目のビジネス書
―梅田望夫「ウェブ進化論」(ちくま新書。740円+税)―
2.今月のおすすめ
―小川浩、後藤康成「Web2.0BOOK」(インプレス。1800円+税)―
3.特集:時代小説―江戸時代編―
―平岩弓枝「小判商人―御宿かわせみ―」(文芸春秋。1300円<税込>)―
4.図書館の蔵書から
―松本清張「文豪」(文春文庫。562円+税)―
5.今月の心に残る言葉 
6.スマイリーの日記「初めての『村上春樹』体験」
-村上春樹「海辺のカフカ」(新潮社。上下各1600円+税)-

************************** 本誌 *******************************

1.注目のビジネス書

―梅田望夫「ウェブ進化論」(ちくま新書。740円+税)―

●久しぶりに寝食を忘れて読みふけりました。この本は、今後のインターネット社会がどう変わっていくかを、IT産業の現場から展望する、一般向けの分かりやすい啓蒙書です。書き方にメリハリが利いていて、大変興味深く読めます。
●著者、梅田望夫氏(1960年生まれ)は、シリコンバレーで長く働いてきたIT業界のコンサルタントです。
●この本で氏は、IT業界の過去10年の歩みを振り返り、意味づけ、その延長線上に氏の考えるIT業界の未来を描いて見せます。実に刺激的でワクワクするような論考です。
●例えば、次の10年の三大潮流として「チープ革命」、「インターネット」、「オープンソース」(=ある機能のプログラムを無償で公開すること)があると氏は言います。
●まず「チープ革命」について、氏はこう述べます。
「『次の十年』は、ITに関する『必要十分』な機能のすべてを、誰もがほとんどコストを意識することなく手に入れる時代になる。」
具体例として、次の四つのトレンドをあげます。
(1)「ムーアの法則」によって下落し続けるハードウェア価格
※ムーアの法則=「あらゆるIT関連製品のコストは、年率30~40%で下落する」
(2)リナックスに代表されるオープンソース・ソフトウェア登場によるソフトウェアの無料化
(3)ブロードバンド普及による回線コストの大幅下落
(4)検索エンジンのような無償サービスの充実
●次に「インターネット」について、氏はこう指摘します。
「インターネットの真の意味は、不特定多数無限大の人々とのつながりを持つためのコストがほぼゼロになったということである。」
●次いで「オープンソース」。これについては、具体例として、先のリナックスのほか、ネット上で誰でも書き込める百科事典「ウィキペディア」を上げ、その意義を論じています。
●これら三つのトレンドについて論じた後、議論はさらに具体的になります。氏は、次の三つのキーワードで、新時代の到来を予想します。
●(その一)「ロングテール」:アマゾンは、従来、商売としては効率が悪いとされてきた多品種少量本、つまり「あまり量の捌けない、売れない本」のことですが、この種の本で売上を大きく伸ばしているらしいのです。
ITの世界では、この現象に着目して「『塵も積もれば山となる』効果」が期待できる、としたのが「ロングテール」問題です。よく取り上げられる「売上の8割は、品揃えの2割からあがる」など「2割・8割」現象の指摘で知られる「パレートの法則」に修正を迫る画期的な議論です。
 ※「ロングテール」とは、書籍の売上高を書籍一品ごとにグラフ化すると、恐竜の姿ような、左肩上がりの極端な双曲線を描き、売上が小部数の大部分の本は、長~い恐竜の尻尾のようなグラフになることからイメージされた言葉です。
●(その二)「総表現社会」:ブログの普及に代表される「総表現社会」というキーワードについては、「総表現社会=チープ革命×検索エンジン×自動秩序形成システム」という計算式で説明しています。
つまり、誰かが何かを書いても、これまでは誰も気づいてくれなかったが、「検索エンジン」の大幅な技術的向上と、現在はまだ十分な形のものはないが、今後ブレークスルーが期待される「自動秩序形成システム」の出現によって、今後は「誰かが何かを書けば、書いたものは、必ずどこかの誰かの目に触れるようになる、と氏は指摘します。
その影響として、メディアの世界は大きな変化を余儀なくされるだろう、但し、著作権料問題の解決などのために時間はかかるかもしれない、と氏は推測しています
●なお、この項では氏は、ブログの急激な普及に触れて、非常に興味深い指摘をしています。
ブログの数は、アメリカで2、000万件、日本でも500万件に達したそうです。これは、今まで社会的発言をしなかった、かっての「物言わぬ」膨大な数の普通の人間が、ブログという表現手段を得て、発言しだしたことだと指摘します。
このうち質の高いブログが、1000件に1件でもあれば、高レベルのブログが、現在の日本でさえ5千件もあることになります。これは何を意味するのか。氏は4項目の指摘をします。
1).いままで、本を書いたりメディアに登場したりしていた人というのは、いかにごく一部の、少数の人たちにすぎなかったかということ。
2).しかも、その人たちも、格別に選ばれた人、というよりは「たまたまそういう役回りになった」という側面が強いこと。
3).そういう世界に、ある程度の教養や見識を持った、従来の「サイレント・マジョリティー」の一部が参入してきて、発言しだしたということ。
4).かっては、ピラミッドのてっぺんの、ごく一部の人たちの意見で動いていた世論が、発言者の層がピラミッドのもう少し下の方まで下がってきたことによって、その動きが少し変わってきていること。そして、マスコミによる世論の誘導が不発に終わる例が表れ始めているということ。
「世論の変化」の具体例として著者自身の次のような経験を紹介します。
郵政民営化の是非が問われた昨年の衆議院選挙において、事前に小泉圧勝を予想した人はほとんどいませんでした。しかし、著者は、選挙のだいぶ前からこのテーマでブログをじっくり調べてみた結果、小泉支持のブログが非常に多いことに驚きました。そして、小泉圧勝を予想した、と「後出しじゃんけん」に見えるのを気にしながらも、はっきり述べています。
つまり、ブログを分析すれば、近未来が予測できるというのです。
●(その三)「不特定多数無限大への信頼と自動秩序形成」:さらに、今後を占うキーワードとして、「不特定多数無限大への信頼」と「自動秩序形成」をあげています。
著者はグーグルという会社に着目し、世界中の情報を自社検索エンジンに登録する、という壮大な目標を同社が掲げていることを紹介しています。
もし、世界政府なるものがあれば、その政府がきっと作るはずのシステムをグーグルは構築しつつあるのだ、とグーグル自らが宣言していますが、その背景にある思想を著者は「不特定多数無限大への信頼」としています。
そして、現在のIT世界、もしくはインターネット世界に足りないものは、検索エンジンから、さらにもう一歩踏み出した、混沌とした情報の海を整理し有意味な体系を作り上げる「自動秩序形成」システムである、と主張しています。
●この他にも、この本には刺激的な指摘がいくつもちりばめられています。読んでいるだけで、発想の転換がおこり、固定観念が見直されるような気がしてきます。
●ところで、私はメーカー系列の企業に勤務していますが、その私にとってこの本の内容は、仕事にどういう風に生かせるでしょうか。それを考えてみると、意外に難しいことに思い至ります。この本の内容は現在のところ、Webビジネスの世界に特有の事項ばかりに見えるかもしれません。長期的な展望にたって、気長に構えることが必要かもしれません。
●とはいえ、近年まれに見る活字成果だと思います。私の個人的な狭い興味の範囲内の感想で大変恐縮ですが、「武士の家計簿」(新潮新書)、「拒否できない日本」(文春新書)、「西洋音楽史」(中公新書)に続く大きな成果でしょう。

2.今月のおすすめ

―小川浩、後藤康成「Web2.0BOOK」(インプレス。1800円+税)―

●先の「ウェブ進化論」は一般向けの良くできた啓蒙書でした。もっとも、Web事業に携わっている方にとっては、もしかしたら、もう知っていることばかりかもしれません。Web事業に携わっている方や、Webに造詣の深い方には、こちらの本の方が役に立つかもしれません。
●本作りのスタイルは上記の本とは全く違っていて、まるで学習参考書のようです。小さな活字でたくさんの情報がびっしりと、しかしながら整然と整理されて詰まっています。
●私のような門外漢にはチンプンカンプンの専門用語や業界用語が一杯出てきますが、ありがたいことに、各ページの端っこに、見やすい形で簡潔な用語説明がついています。しかも、私のような、かなり低レベルの読者にも理解できるように、かなり初歩的な用語までとりあげて解説しています。この本は、かなり親切な、手のかかった仕事だと思います。
●たとえば「ロングテール」問題についても、簡潔で要領のいい図がついていて、実務家のノウハウを感じます。
●「ウェブ進化論」より、もう少し広範囲で高度な踏み込んだ内容になっており、私なんかには「レベルが高くて、読みこなすのにちょっと骨が折れるかなあ」という感じですが、Web2.0の世界の細かい情報を知りたい方には最適な教材ではないかと思います。(以上)







Last updated  2006.05.08 23:17:42
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