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カテゴリ:たまにはシリアス
小林よしのり氏の新著「いわゆるA級戦犯」を読んで、A級戦犯にされた人たちの、天皇と国への無私の思いに涙した矢先に、タイトルの記事が各紙に躍ったのを目にして驚愕しました。
昭和天皇の側近であった、故富田朝彦宮内庁長官が、昭和天皇のご発言をメモし、家族が保管していたそうです。 A級戦犯合祀後、昭和天皇は一度も靖国神社を参拝されておらず、メモによれば、それが昭和天皇の「私の心」だというのです。 自分のために死んでいった者達を鞭打つ昭和天皇。 これを「衝撃」といわずして、何を衝撃というのでしょう! 特に、国連で大演説をぶち、賛同が得られないと知ると国連を脱退して国民の喝采を博した特命全権松岡洋右と、日独伊三国同盟の当事者の1人白鳥敏夫元駐伊大使の名が上げられていたのが特筆されます。 確かに、昭和天皇は終始開戦に反対し、三国同盟に危惧の念を示していたと伝えられています。また、戦争に至る経緯に昭和天皇がどこまで関与していたかは私には分かりません。 ただ、小林よしのり氏の著書「いわゆるA級戦犯」が出て、注目を集めている矢先のこの報道です。なにやら不穏な政治的意図の匂いがします。 もっとも、戦後8回、靖国神社を参拝された昭和天皇が、A級戦犯合祀後は一度も靖国神社を参拝していない、という厳然たる事実は動かしようがありません。 昭和史の闇は、なんと深いことでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.21 23:02:30
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