2006/11/05(日)18:15
素人交響楽団の力演に感動!
昨日の午後、演奏会に行ってきました。
某企業が、楽器が出来る社員またはその家族を集めて編成した、いわば素人による企業交響楽団の演奏会です。
指揮者だけは桐朋学園出身のプロを招いています。また、毎回プロのソリストをひとり招いています。
昨日は川崎市の「ミューザ」というホールで行われました。
曲目は、(1)マスネーの組曲「絵のような風景」、(2)あの有名なモーツァルトの交響曲40番ト短調、(3)サンサーンスの交響曲3番ハ短調・オルガン付き、の三曲です。
(1)は「タイスの冥想曲」で有名なマスネーの曲だけあって、親しみやすい美しいメロディーに満ちています。ただ、曲全体が少々ゴテゴテした感じがしました。ちょっと退屈しました。
(2)はご存知の名曲です。4つの楽章全てが、輪郭のはっきりした、魅力に満ちた曲ばかり、という極め付きの名曲です。「客引き」には、こういう曲をひとつはプログラムに入れる必要があるのでしょう。
当日の私のお目当ては(3)です。
名前だけは知っていましたが、初めて聞く曲でした。
これが実に素晴らしかったです。
久しぶりに感動しました!
フル編成のオーケストラにピアノの連弾、パイプオルガン、というすごい編成で奏でられる音楽は重厚で深みがあり、その前に演奏されたモーツァルトの「40番」以上に感動的でした。
第一楽章の第一部は、精神的な深みを感じさせる重厚な音楽です。
第二楽章に相当する第二部は、オルガンの、低い、腹に響くような低音の上を、吸い込まれるような美しいメロディが流れます。
第二楽章の第一部は華麗なオーケストレーションが聴き所です。
最後の、第四楽章に相当する第二部は、いきなりオルガンのフォルテッシモで始まり、大きく盛り上がっていく、壮大なフィナーレでした。
これで指定席千円は安いです。素人交響楽団といっても侮れません。
今日、図書館に行ってさっそく(3)のCDを借りてきました。今夜もう一度聞いてみるつもりです。(以上)