らくてんオヤジの世相手帳

私より、もう少し上の年代の人気タレントに、九重由美子という、とても可愛らしい人がいました。歌も歌え、演技もできる本物のスターでした。

この人が、まだ人気の十分ある時期に、何を血迷ったか、美容整形手術をしました。
大人っぽい雰囲気にでもしようと思ったんでしょうか。

でも、この頃から彼女はテレビの出番が目だって減り始め、今では懐メロにだけ、時どき登場程度になりました。

もちろん、人気というものは移ろいやすいもの。美容整形をしなくても、人気を失う人は山ほどいます。

でも、彼女の場合は、いわゆる「手術の失敗」ではありませんが、美容整形を行ったこと自体が失敗だったように私は見ています。

無垢な感じの美貌は、他の人では得られないものでした。
とにかく、誰でも話しかけたくなるような、人好きのする、感じのいい人でしたから。
今で言えば、ちょっとタイプは違いますが、西田ひかるさんのような位置でしょうか。
その貴重な魅力を自ら捨て去ってしまったように見えました。
整形をしないで、そのままの持ち味を活かしていれば、いまでもバラエティー番組の常連でいられたかも知れません。

ところで、私の職場に４０歳台後半の独身の美人がいます。
しかし、その人はとても意地悪で、しかも奇矯で傍若無人な振舞いをする人です。
今では、仕事でよほど用事がない限り、誰も彼女に話しかけようとしません。
美人で色っぽい体形の方ですが、体全体から、とても嫌な感じのオーラが出ているように私は感じます。
こうなったら仕舞いです。

美人でなくても、皆から可愛がられ、親しまれる女性はたくさんいます。
荒木惟経氏（いわゆるアラーキー）の著書に「全ての女性は美しい」というのがありますよ。見事なタイトルです。

もっとも、こういう傾向に男女の別は存在しないでしょう。

韓国では女性の三人に一人が美容整形をしているんですか？

美容整形、ね。

病的なケースは、仕方ないと私も思いますが。

他人事ながら、はやく、人間の、あるいは女性の「本当の魅力」に目覚めて欲しいと思います。（以上）