ココノコボ

2019/05/27(月)06:39

琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~#1あらすじ

琅琊榜之風起長林 Nirvana in Fire II 第1話「風雲来る長林軍」 荒野に陽が昇った。 城楼から戦況をうかがうのは梁(リョウ)の長林(チョウリン)王府世子(セイシ)・蕭平章(ショウヘイショウ)。 すでに多くの兵士を失い、補給を断たれた孤城には援軍が来る気配もない。 ここは梁と渝(ユ)の辺境、甘州(カンシュウ)。 蕭平章の親衛・東青(トウセイ)は世子を守るため、敵軍が再び動く前に南門から撤退するよう説得した。 甘州は確かに要地だが、長林王府の世子に万が一のことがあってはならない。 「長林軍の戦旗を掲げて退くことは許されぬ…」 蕭平章は戦地に身を置く以上、兵と運命を共にする覚悟を決めていた。 幸い父上のもとには弟がいる…。 蕭平章の視線の先には北風にはためく長林軍の旗があった。 三月(ミツキ)前のこと、蕭平章は琅琊(ロウヤ)山を登った。 目指すは琅琊閣。 琅琊閣と言えば天下のあらゆる疑問を解き、才子や英雄に序列をつける場所である。 そして弟の長林王府次子(ジシ)・蕭平旌(ショウヘイセイ)が自由気ままに修行している地でもあった。 琅琊閣閣主・藺晨(リンシン)は蕭平章の求めに応じて答えを渡した。 しかし若閣主・藺九(リンキュウ)は、果たして長林王府世子に全てを伝えて良いものか疑問が残る。 すると藺晨は本人が調べ始めた以上いずれは知ることになると言った。 ただ気掛かりなのは北の国境が危ういこの時期にわざわざ立ち寄ったことだという。 「面立ち心より生まれ、局面は心が左右する(相由心生 境随心転)  国境での戦いは危険が待ち受けよう…」 蕭平章は問いの答えにしばし呆然となった。 するとそこへ兄が来たと知った蕭平旌が急いで駆けつける。 平章は咄嗟に答えの紙を帯に隠すと、平旌は部屋に入るなり大好きな兄に飛びついた。 しかし兄弟の再会もつかの間、平章はすぐ下山するという。 実は国境で戦が起こると判断した父から甘州左路を守れと命じられたからだった。 章「とにかく国境に着く前にお前と直接、話しておきたかった」 旌「また戻れって言うのかい?」 章「お前ももうじき21歳なのだぞ?もう1年経てば陛下も新たな縁談を促す   大人になれ!一生、気ままには過ごせぬ   長林王府の重責を…」 旌「長林王府なら…っ、兄上がいる」 平旌は気まずそうにうつむくと、平章は自分がこの先も無事という保証はないと釘を刺した。 章「国境が平定したら、どんな状況でも必ず金陵(キンリョウ)に戻って来い」 そう言って平章は笑顔で出発したが、平旌は兄の忠告がどこか気掛かりだった。 梁の帝都・金陵。 渝の不穏な動きをつかんだ長林王・蕭庭生(ショウテイセイ)は、朝議で西国境に駐留する軍の派兵を訴えた。 朝臣たちは必死に阻止しようとしたが、義兄に全幅の信頼を寄せる梁帝はこれを許可、躊躇なく兵符を預けてしまう。 こうして長林王は息子の平章が待つ甘州へ出立した。 長林軍を見送った朝臣たちは憂いを募らせたが、内閣首輔(シュホ)・荀白水(ジュンハクスイ)だけは冷ややかに見える。 中書令(チュウショレイ)・宋浮(ソウフ)は思わず、荀白水だけが出兵に異を唱えなかったと恨めしそうに言った。 しかし荀白水は今さら憂いて何になるとこぼす。 「長林王が口を開けば、たとえこじつけの理由でも陛下は必ず兵符をお渡しになろう  目下の状況で懸念すべきことは行き過ぎた寵愛だけではない  陛下が長寿を全うできるかどうかである、皇太子はまだ10歳であるぞ」 すると宋浮は災いの芽を摘み取るのが忠臣の勤めだと意味ありげに言った。 「お忘れか?こたび動員された大軍に補給を行う任務は私が主導することを…」 今朝も琅琊閣には各地からあらゆる情報が届いていた。 伝書鳩から回収した密書は弟子が若閣主の元へ届けるが、その日はちょうど途中で老閣主と出くわす。 すると藺晨は密書の中身を確認した。 「大同(ダイドウ)府…  人心は読めぬもの、己が信じられぬ時は他人までも信じられぬ  ついにその一歩にまで至ったか…」 その朝、戦で追い込まれる兄の夢を見た蕭平旌は慌てて藺九のもとへ駆けつけた。 北の辺境についての知らせはなかったが、やがて弟弟子が新しい密書を持ってやって来る。 平旌は藺九より早く老閣主が見たという密書を手に取ると、そこには″大同府の補給船3艘が左水路で謎の沈没″と書かれていた。 大同府から左水路と言えばその先は甘州…。 「大哥…」 兄の窮地を悟った平旌はすぐ荷物をまとめて飛び出して行った。 藺九は老閣主に蕭平旌が下山したと報告した。 しかし今さら山を降りたところで何もできないだろう。 すると藺晨は、琅琊閣へ知らせが届く前に国境の蕭庭生には伝わっているはずだと言った。 「軍陣の才においては″あの者″を幾分と彷彿させる、反応も遅くはあるまい  最後は蕭平章次第であろう、持ちこたえられるか…」 蕭庭生が援軍を率いて馬を駆けている頃、甘州は再び激しい戦火に包まれていた。 満身創痍の長林軍は城門を死守していたが、ついに敵軍の砲弾によって城壁が崩れてしまう。 すると渝軍が城内になだれ込み、待ち構えていた弓隊が一斉に矢を放った。 敵軍の猛攻撃は長林軍の兵士を次々となぎ倒し、やがて流れ矢が蕭平章の左胸に突き刺さる。 「うっ…」 平章は何とかこらえたが、無情にも2本目の矢が右胸に命中した。 後方にバッタリ倒れる平章…。 長林軍の動きは止まり、もはやこれまでかとあきらめた。 しかしその時、平章の手が一度は放した剣を再び握りしめ、無念にも生き絶えた兄弟たちの屍の上に姿を見せる。 「ここは梁の民の砦!長林軍の男は死しても退かぬっ!」 平章の言葉に劣勢を強いられていた長林軍は奮起し、再び立ち上がった。 蕭平旌が甘州に到着する頃には戦が終わっていた。 城内の惨状を目の当たりにしながら兄を探していると、ちょうど東青の姿を見つける。 「東青!兄上は?!」 「衙門(ガモン)です、長林王がおそばに…」 父が甘州にいると聞いた平旌は兄の身に何か起こったのだと分かった。 蕭平章は出血がひどく、もはや一刻の猶予も許さなかった。 蕭庭生は危険を承知でギリギリまで清風堂の黎(レイ)老堂主の到着を待つ。 するとようやく使いが戻って来たが、連れて来たのは若い娘だった。 実は黎老堂主が先に弟子である清風堂堂主・林奚(リンケイ)を行かせて処置するよう指示したという。 そこへ動揺した蕭平旌が現れた。 林奚は手際よく準備すると、矢じりを抜くことにした。 「矢はわずかに心臓を逸れており、かろうじて心肺の損傷は免れましたが、  傷を開いて矢を抜く必要があります、ただその際に血脈を傷つける恐れがあり…」 「兄上の身体をこんな小娘に任せられるか!」 蕭平旌はカッとなって声を荒らげると、林奚は仕方なく長林王に師匠を待つかと聞いてみる。 蕭庭生はいささか面食らっていたが、これ以上は平章の身体が保たないと分かり、林奚の判断に従うと決めた。 すると林奚は鮮やかな手さばきで、あっという間に矢じりを抜いてみせる。 平旌は矢継ぎ早に兄の様子を尋ねたが、林奚は何も答えずに平旌を外に出すよう頼んだ。 つづく (^ꇴ^)いよいよ始まりました! 蕭平章が瑯琊閣に尋ねた問いとは何だったのか? その答えは蕭平章を動揺させ、それが戦にも影響しているようですが・・・ ちなみに前作を見ていなくても大丈夫ですが、懐かしいので簡単な関係図をご紹介します (  ̄꒳ ̄)本当に簡単w

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る