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カテゴリ:月に咲く花の如く 全74話
那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay 第58話「揺らぐ信念」 機器織布局で仕事中だった周瑩(シュウエイ)はいきなり罪人として拘束された。 巡撫(ジュンブ)・董廷旭(トウテイキョク)は私欲から裏帳簿を作って配当を懐に入れたと罪状を伝えたが、周瑩はその証拠となる帳簿を見て呆れ果てる。 それは誰が見ても改ざんされているのは明白だった。 「でっちあげじゃないですか?」 すると董廷旭は揺るぎない証拠が必要なら呉家東院を捜索するという。 周瑩は何も心配していなかったが、まさか自分の目の前で書斎の机から証拠が発見されるとは夢にも思わなかった。 涇陽(ケイヨウ)は呉家東院の若奥様が捕まった話題で持ちきりだった。 しかし趙白石から聞いた呉漪(ゴイ)はまさかの大事に愕然となる。 趙白石はすで調査を始めたが、驚いたことに呉家東院の周瑩の書斎で不正の証拠が見つかっていた。 一方、周瑩の話を聞いた沈星移(シンセイイ)は、また父と杜明礼(トメイレイ)の策略だと疑った。 そこで実家に駆けつけ父を追求したが、沈四海(シンシカイ)は今回ばかりは関係ないと否定する。 「我々が手を下す前に他の連中に先を越されてしまったようだ」←もはや隠す気なしw すると沈星移はいつか同じように憂き目に遭うと警告した。 「貝勒(ベイレ)爺が永遠に守ってくれるとでも?」 しかし沈四海は実は貝勒が郡王に封じられたと教え、沈家は今後も繁栄するはずだと信じて疑わない。 沈星移はそんな父をあざ笑うかのように言った。 「もっと搾取されますよ、郡王の意のままにね…」 趙白石は張長清(チョウチョウセイ)を訪ねたが、なぜか都に発っていた。 その頃、呉家も周瑩がすでに北京へ移送されたと知り、激震が走る。 肝心の趙白石とも連絡が取れず、手をこまねく呉家…。 江福祺(コウフクキ)の話では織布局の執務室が封鎖され、内部はめちゃくちゃ、全て押収されたという。 帳簿や文書が押収されれば改ざんされるのは必至、王世均(オウセイキン)は面倒なことになると分かった。 すると騒然とする東院に突然、沈星移が乗り込んでくる。 しかし韓三春(カンサンシュン)が中庭で沈星移を取り押さえた。 そこで駆けつけた王世均がまたしても沈家の仕業かと迫る。 「軍需品偽造をでっち上げ、今度は少奶奶に不正の罪を着せた、全く同じやり方だ!」 「違う!本当にうちとは無関係なんだ!」 沈星移は周瑩を陥れた者が他にいると訴えたが、当然、誰も信じてくれない。 そこへ趙白石が現れた。 「締め上げても無駄だ、沈家の仕業ではない」 趙白石は目星がついたと教え、呉家と無関係の沈星移を追い出した。 趙白石は自分が原因だったと話し、必ず周瑩を助け出すと約束した。 呉蔚武(ゴイブ)は娘婿を信じて任せることにしたが、趙白石はひとつ釈然としないことがあるという。 実は董廷旭が探し出した証拠品に周瑩と仲介人との文や口利き料の証書があり、しかも周瑩の書斎から見つかっていた。 呉蔚全(ゴイゼン)はでっち上げだと憤慨し、王世均もきっと罠だと訴える。 そこで王世均たちは誰の仕業かすぐ調べることにした。 趙白石が呉家東院を出ると、待ち伏せしていた沈星移が現れた。 沈星移は趙白石の仕業だと疑い、輪船招商(リンセンショウショウ)局と同じ体(テイ)だと指摘する。 「設立時は民間に出資させ、利益が伸びると役所が商権を奪った 周瑩が捕らえられたのは輪船招商局の時の再現だったわけか」 趙白石は勝手な憶測だと憤慨し、自分が罷免されたのは株の買い戻しに反対したからだと教えた。 すると沈星移は周瑩を救ってくれるならどんな条件でものむという。 しかし趙白石は交換条件などなくても必ず助けると言った。 呉漪は周瑩の処遇を心配し、門前で夫を待っていた。 慌てて帰ってきた趙白石は王世均と都に行くと話し、支度を頼む。 「かなり厄介なことになっている」 驚いた呉蔚は正直に打ち明けようとしたが、急いでいる趙白石に言いそびれてしまう。 趙白石は都で張長清と面会した。 そこで周瑩に株を手放させることを条件に寛大な処分を嘆願する。 張長清は初めから趙白石が適切に動いていれば大事にならなかったと苦言を呈し、どうやら周瑩が上層部を怒らせたようで、痛い目を見ると言った。 驚いた趙白石は周瑩が織布局設立時に尽力した功績に免じて助けて欲しいと懇願、何とか協力を取り付ける。 「ただし上層部を説得できるかは分からんぞ」 しかし趙白石は恩師の力を信じていると言った。 天牢に囚われた周瑩のもとに趙白石と王世均がやって来た。 趙白石は織布局の株を全て手放せば罪状が軽くなると教えたが、周瑩は権力者の横暴に我慢ならず、断固拒否する。 しかし張長清が李(リ)大人(ダーレン)の前で株を取り戻すと豪語した以上、決して諦めるはずがない。 趙白石は周瑩が自分の置かれた状況をまだ分かっていないと焦った。 「この世では潔白など何の役にも立たない」 「奴らの自由にはさせないわ」 「彼らなら可能だ…」 周瑩はようやくその意味を悟る。 「…最悪でも死ぬだけよ」 「毎日どれだけ冤罪で人が死んでいるか分かるか?!そなたはその一人に過ぎぬ! そなたも罪を着せられたまま死ぬんだぞ!」 周瑩は義父もこうして無念の中で死んでいったと思うと胸が痛んだ。 そこで趙白石は生きていれば一矢報いる日も来ると説得し、呉蔚文(ゴイブン)の冤罪を証明できるのは周瑩だけだと鼓舞する。 果たして自分の命か信念か、周瑩は苦渋の決断を迫られた。 すると急に力が抜けたようにしゃがみ込み、珍しく弱音を吐く。 「昔に戻りたい…父さんと街で芸を売って過ごした日々に… 食べる物にも事欠いてたけど自由だった…誰にも気兼ねせず、傷つくこともない」 しかしもう昔には戻れない。 今や呉家の大当主なのだ。 周瑩には呉家三院にいる200人以上の家族と100人を超す番頭、500人もの使用人がいる。 「少奶奶に何かあれば呉家は離散に…二爺と四爺にも再三、念を押されました 何に代えても助け出すようにと…あ、そうだ」 王世均は鄭(テイ)氏から預かってきた呉聘(ゴヘイ)の形見である名帖(メイチョウ)を取り出し、柵の間から差し出した。 「見てください、少奶奶!夫人いわく、夫も息子も亡くした今、娘まで失えないと…少奶奶!」 周瑩は呉聘に合わせる顔がなく、思わず目を背けてしまう。 すると趙白石が実は沈星移に郡王と袂を分かつよう諭したが、聞きれてもらえなかったと教えた。 ところが出発前に沈星移が現れ、周瑩を助けるならどんな条件ものむと言ったという。 「周瑩、彼だけじゃない、世の人々はそなたが生きて戻るよう無事を願っている だから意地を張らず、彼らのためにも譲歩して欲しい…」 「はお…言う通りにするわ」 沈星移の話を聞いた周瑩はまだ生きたいと願い、屈辱的な条件をのんだ。 趙白石は張長清に株の譲渡協議書を渡した。 すると張長清は手はずなら整えたと安心させ、数日後には刑部長官の計らいで周瑩は放免になると教える。 また上層部にも張白石を元の職位に戻すよう頼んでおいたと話し、最後に″亡国の陰に女子あり″だと戒めた。 都に戻った杜明礼は久しぶりに文(ブン)先生と面会した。 文先生の話では郡王が趙白石の免職を不審に思っているという。 普通なら密告されれば反論するがずだが、まさかさらに追い討ちをかけるとは意外だった。 杜明礼は趙白石が最近、反抗的らしいと話し、それで排除されたのだと推察する。 「私にも良く分かりませんが、この騒ぎに乗じて郡王は陝西織布局を手中に収めるでしょう」 王世均は趙白石から刑部の審理が終われば周瑩が放免になると聞いて安堵した。 しかし偽造の文を書斎に置いた者は未だに分からない。 王世均の話では別院の使用人に裏切るような者はおらず、新入りにも疑わしい者はいなかったという。 そこへ突然、呉漪が現れた。 呉漪は周瑩が心配で来たと話した。 すると今しがた決着がついたと聞いてほっと胸をなでおろす。 その姿を見た趙白石は周瑩の言っていた通りだと微笑んだ。 「周瑩いわく、東院で呉聘の次に呉漪と親しい仲だったと、どうりでな」 「自分でそう言ったの?」 「ああ、君を大切にしろと何度も言われたよ」 呉漪は嫉妬ばかりにとらわれていた自分を恥じ、周瑩との絆を思い出す。 こうして心が晴れてみると自然と夫の優しさに触れ、初めて素直に幸せを感じていた。 沈星移は韓三春からその後の進展を聞いた。 趙白石からの知らせでは、周瑩を救い出しても織布局は厳しいという。 しかしすでに3日も経ったことから星移はいてもたってもいられず、都へ行こうと決めた。 そこで沈家の家職に金を出すよう脅したが、沈四海に見つかってしまう。 「お前は沈家のためにあの女を忘れるはずでは?」←そうだった?w 「無理です、忘れるなんて…」 星移は自分には生涯、周瑩だけだと訴えた。 逆上した沈四海は思わず机にあった算盤を投げつけ、星移の頭に直撃してしまう。 星移は一瞬、めまいがしたが、その場でひざまずいた。 「父上、お願いします、周瑩にしてやれる最後のことです」 しかし沈四海は認めなかった。 「父上、これが最後…今回だけです、誓います、金輪際、関わりは断つと… 周瑩への借りを返せば、戻ってから孝行息子となり、家業も継ぎます!いいでしょう?」 すると息子が家に戻ると聞いた沈四海は仕方なく妥協し、2千両を融通することにした。 「郡王の昇進祝いで杜老板が都に行ってる、訪ねるがよい 星月(セイゲツ)貿易会社の株7割も持っていけ」 「謝謝、でぃえ!」 つづく (TㅅT)周瑩の説得シーンは感動的だった でもあらすじを書こうと思って見返したらジワジワ来るw どうみても檻に入ってるのが趙白石と王世均側 周瑩のドゥーン! ( ๑≧ꇴ≦)涙を返せ〜 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.03.29 12:51:18
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