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2020.04.05
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如懿传 Ruyi's Royal Love in the Palace
最終話「緑梅の記憶」

乾隆帝(ケンリュウテイ)弘暦(コウレキ)は慣例に従い秋の狩猟で皇室の狩り場・木蘭囲場(モクランイジョウ)に出かけた。
人影もまばらとなった宮中、そこで烏拉那拉(ウラナラ)如懿(ニョイ)は思い出の城楼に登り、ひとり感慨にふける。

その日、如懿は夜になっても亭に座っていた。
侍女・容珮(ヨウハイ)は夜風が冷たいので中に入るよう勧めたが、如懿はもう少しここにいるという。
「あなたもお座りなさい…」
「掟に反します」
「掟など、どうでもいい、今までずっと忙しく立ち働いてきたでしょう?
 座って、私の相手を…」

容珮が腰掛けると、如懿は容珮と初めて会った時のことを思い出した。
あの時、無謀にも内務府の太監に詰め寄っていた容珮、あれからもう何年も経つ。
「あの日のことは死んでも忘れません、私は身寄りがいません
 娘娘に目をかけられ、お仕えできて、幸運でした」
「幸運だったのは私の方よ…」
恐縮した容珮は茶を献上すると、如懿は喉を潤して器を返した。
「あなたとの出会い以外にも色々なことを覚えているわ…
 叔母上に会うため初めて皇宮を訪れた日や、赤い壁と瑠璃瓦、特に赤い壁はとても高く感じたの
 ″墻頭馬上(ショウトウバジョウ)″を見た時、初めて弘暦に出会った、2人で抜け出し、城楼へ登ったわ
 数年後、その城楼で″一緒になろう″と言われた、″私がついている、安心せよ″と…
 私が側福晋として王府に輿入れした夜は、面紗をめくり、私の様子をうかがっていた
 皇后に立てられる時はこう言われたわ
 ″ルーイー、誰もおらぬ頂きは寂し過ぎる、そばへ来てくれ″
 私は無意識にうなずいていた、一歩ずつ彼の元へと歩き、ここまで来たの」
容珮はうっすら涙をうかべ、主人の気持ちは見ていて理解できたと告げた。
「にゃんにゃん…皇上が恋しいのでしょう?」
しかし如懿の気持ちは違った。
「色々あったわ、思い出すと昨日のことのよう…でも何もなかったようにも感じるの
 恋しいかしら?…いいえ」
「娘娘、宮中であまりにも苦しまれたからでは?」
「宮中では誰もが苦しむ、ここ何日か多くの人を思い出すの…
 叔母上、阿箬(アジャク) 、琅嬅(ロウカ)、晞月(キゲツ)、緑筠(リョクイン)や玉妍(ギョクケン)、
 意歓(イカン)のことはもちろん衛嬿婉(エイエンエン)でさえも…
 以前、皇上に言ったわ、後宮の争いや謀(ハカリゴト)には嫌気が差すとね
 寵愛や一族を守るため、多くの命が犠牲に…馬鹿げているわ
 永璜(エイコウ)と永琪(エイキ)が生きていて、璟兕(ケイジ)と永璟(エイケイ)が成長していればどんなにいいか」
すると2人は美しい月を眺めた。
「容珮や、想像して見て…何も起きなかった後宮を… ←imagine?w
 琅嬅や晞月、緑筠、玉妍、意歓が生きていれば、どうなっているかしら?
 ここで彼女たちも私たちと一緒にお茶を飲んでいるかしら?…きっと皇上もいるわね」
如懿はいたずらっぽく笑うと、お茶を所望した。
そして容珮にも飲むよう促す。
2人はまるで別れの盃を交わすように一緒に茶を飲むと、如懿は新しい茶葉に替えるよう頼んだ。

如懿は枯れた緑梅の植木を見た。
禁足になってから面倒を見てきたが、やはり芽は出ない…。
やがて容珮が茶葉を持って戻ってきた。
「娘娘?」
如懿は背もたれに寄りかかって寝ているようだった。
しかし声をかけても返事はなく、肘掛に第12皇子・永璂への手紙が置いてある。
容珮はすでに如懿の息がないと気づき、崩れ落ちるようにひざまずいた。


翌朝、木蘭囲場では慶嬪・陸沐萍(リクボクヘイ)が皇帝を起こしていた。
「進保(シンホウ)がお目通りを願っています」
「通せ」
すると進保は慌てた様子でひざまずき、翊坤(ヨクコン)宮の娘娘が亡くなったと報告する。
寝耳に水だった弘暦は困惑し、理由を聞いた。
進保の話では長らく労咳(ロウガイ)を患っていながら薬を飲まず、夜更けに亡くなったという。
死に顔は穏やかで、容珮もすでに殉死していた。
「皇上?娘娘は金冊(キンサク)と印璽(インジ)を受け取りませんでした~
 重病なのに秘密にするなんて…皇上への当てつけです~」
「出て行けっ!」
「皇上?!」
「朕と皇后のことに口出しするな!恥知らずめ!失せろ!」
弘暦は逆上し、如懿を蔑んだ陸沐萍を追い出した。
驚いた進保は皇帝をなだめ、葬儀はどうするかと尋ねる。
しかし弘暦は何も聞きたくないと声を荒げ、天幕から全員を下げた。
…出発前に会った時は元気だったのに
…なぜだ、なぜ秘密に?薬も飲まぬとは
…なぜだ?

翊坤宮で如懿の葬儀がしめやかに営まれた。
悪事を尽くした衛嬿婉が報いを受け、これからだという時に…。
妃嬪たちは涙に暮れ、その早すぎる死を悼んだ。
しかし容妃(ヨウヒ)・寒香見(カンコウケン)だけは悲しいとも限らないという。
「今ごろ昔の想い人と一緒にいるはず…」

弘暦は翊坤宮にやって来たが、門の前から動けなかった。
そこへちょうど永璂がやって来る。
「額娘は…額娘は″自由になった″と仰せでしたが、本当ですか?」
すると永琪は父に母の遺書を渡した。
…永璂へ
…わが子よ、どうか泣かないで
…額娘は重い病から、やっと解放されたわ、自由になれたの
…以前に話した通り、私の望みはあなたの幸せ
…やりたいことをやり、額娘と同じように自由になって欲しい
…己を大切に
弘暦は如懿の本心を知り、永璂に遺書を返した。
「額娘の遺品だ、大事に取っておけ」
すると弘暦はそのまま引き返して帰ってしまう。

養心殿には切り取られた肖像画と枯れた緑梅の植木があった。
李玉(リギョク)は確かに如懿が労咳だったと皇帝に報告し、薬を拒んでいたので手の施しようがなかったという。
「最期は安らかでした、昼間は容珮を連れて城楼へ登られたそうです
 その夜、外で茶を飲みながら眠るように逝ったと…
 そばには12阿哥への文とこの枯れた緑梅が置いてあったそうです」
「…この絵は如懿が切断を?」
「はい、ご自身の部分だけを切り取り、焼いたと…」

弘暦は肖像画を持って宮廷画家・郎世寧(ロウセイネイ)を訪ねた。
そこで如懿が切り取ってしまった肖像画を復元するよう命じる。
しかし郎世寧は無理だと言った。
「皇上?この絵を描いた当時をご記憶でしょうか?
 お二人はとても仲むつまじく、手を握り合っていました
 私が手を握った姿を描きたいと申し出たら、皇后は″しきたりに反する″とおっしゃった
 でも皇上は″朕の気持ちには沿っている″と仰せになりました
 皇上、このような言い伝えがあるでしょう?″絵の命は人より流し″と…
 ですが私が思うに、時として絵は最も無意味なものです
 美しく忘れがたいものは目や心に記憶が残る、絵とは比較にはなりません
 絵は一度、破れたらおしまいです、だからいかに良い絵でも執着するのは無駄なのです」
「描きたくないのか?」
「そうではありません、復元は不可能なのです
 無理して描いても同じ絵にはなりません、お許しください」

弘暦はひとりで城楼に登った。
2人の美しい日々はもう2度と戻って来ない。
弘暦は如懿の存在の大きさを改めて思い知らされ、後悔の念に苛まれた。


ひとしきり泣いていた弘暦はようやく城楼から降りた。
宮道で待っていた李玉は心配していたが、皇帝から勅命を伝えられる。
「皇后は奇行を重ねた、よって皇后として埋葬はせず、皇貴妃の慣例に従う
 皇后に関する史書の記載や絵は全て抹消し、天下にこう告げよ、″烏拉那拉氏、死去″と」

皇太后は皇帝の如懿の布告に驚いて養心殿にやって来た。
「ルーイーは皇后でした、皇后として葬らぬだけならまだしも、なぜ″烏拉那拉氏、死去″と?
 ″崩御″とするべきでは?ルーイーは廃后だと言いたいのですか?」
しかし弘暦は廃后するつもりはないが、ただ如懿が自ら皇后を降りたのだと訴えた。
結局、金冊と印璽を受け取らず、薬も飲まず、肖像画まで台無しにしたという。
皇太后はそれでも如懿の亡骸を純恵(ジュンケイ)皇貴妃の墓に葬り、墓碑もなく、如懿に関する記述や絵も全て記録から抹消するとはやり過ぎだと諫言した。
「あの者は公然と髪を切って何度も逆らい、朕の顔を潰した
 横暴な振る舞いは厳しく処罰せねば、天下に示しがつきません!
 …皇額娘もおっしゃいました、如懿は寵愛や権勢、皇后の位に目もくれなかったと
 本人が望まぬのに無理に与えるのですか?」
弘暦は如懿が宮中には合わぬ者だったという。
「…あいじゃー分かりました、皇帝はルーイーを自由にしたいのですね」
皇太后はならばこれ以上、何も言わないと告げ、席を立った。
しかし皇帝の机の上にある設計図に気づき、思わず警告する。
「懸命に消し去ろうとするのは向き合えないからでは?
 忘れようとするほど記憶に刻まれるものです」
弘暦の設計した図面には″梅塢(バイウ)″とあった。

それから9年後、弘暦はもっぱら養心殿の梅塢にこもってばかりだった。
李玉は心配して散歩でもどうかと勧めたが、そこへ進保がやって来る。
「皇上、慈寧(ジネイ)宮から使いが来ました、皇太后がお呼びです」
すると弘暦はようやく重い腰を上げた。
殿内に飾られた梅は美しい花を咲かせていたが、如懿が残した枯れた緑梅はやはり芽が出ない…。

衛嬿婉の息子である第15皇子・永琰(エイエン)が妻を娶って親王に封じられた。
弘暦はこの数年の活躍を見る限り永琰が皇太子に一番ふわさしいと話す。
衛嬿婉の娘である第7公主と第9公主もすでに嫁いでいた。
すると皇太后は皇貴妃だけが錯乱した老婆のごとく生きていると失笑する。
「永琰が立派に育ったのに、あんな母親がいては体裁が悪い…片をつけてはいかがですか?」

こうして生き永らえていた衛嬿婉は皇帝から鶴頂紅(カクチョウコウ/ヒ素)を賜る。
乾隆40年、皇貴妃衛氏は逝去、炩懿(レイイ)の諡号を与えられた。

弘暦は第15皇子・永琰を皇太子とする密建書をしたため、小箱に入れた。
「…皇阿瑪が太子を選んだ時も、こんな心境だったのか?安堵と不安が交錯しておる」
すると李玉は先帝が千古稀(マレ)な名君だったからこそ、皇帝を選んだのだと告げる。
そんな皇帝は出藍の誉れ、慈悲深い君主と語り継がれるだろう。
しかし弘暦はふと虚しさに襲われた。
確かにこの生涯、夫婦の恩情と妃嬪からの敬慕、父母の恩や子女にも恵まれたが、その半分を失っている。
「…もはや朕は一介の寡夫に過ぎぬ」

嘉慶(カケイ)4年、太上皇となった弘暦はすでに髪も真っ白になっていた。
今でも机の上には如懿の残した緑梅がある。
弘暦は久しぶりに小さな化粧箱を出すと、如懿が刺繍した紅荔(ホンリー)と青桜(チンイン)の手巾が現れた。
その下には如懿が断髪した時の髪の毛が入っている。
弘暦は真っ白な辮髪から少しだけ髪を切り、如懿の髪と一緒にして再び蓋を閉じた。


しばらくしてまだ若い宦官がお茶を運んできた。
宦官は机にお盆を置いたが、その時、枯れ木の緑梅に新芽を見つける
「太上皇…太上皇!緑梅が芽吹きました!」
しかし弘暦は2度と目を覚ますことはなかった。
「太上皇…太上皇!」

西暦1799年、清高宗乾隆帝崩御、享年89歳だった。
乾隆帝の死後、清の時代に烏拉那拉氏の女子が再び妃として入宮することはなかったという。

終劇


全87話、約11ヶ月に渡りご紹介してまいりましたあらすじもこれで最後になりました
またご縁がありましたら遊びに来てください(^ꇴ^)








最終更新日  2020.04.14 00:30:43
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