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2020.04.08
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カテゴリ:陳情令 全50話
※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です


陈情令 The Untamed
第7話「天灯に託す願い」

藍翼(ランイー)は陰鉄(インテツ)が寒潭(カンタン)洞にあると突き止めたが、陰鉄を浄化するどころか2度と封印できなくなった。
そこでここに留まり、霊識を使って結界を張ることにする。
こうして禁地は守られ、それ以降、誰も足を踏み入れることはなかった。

魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は師祖(シソ)のその後が気になった。
「私は江(ジャン)氏に引き取られましたが母は蔵色散人(ゾウシキサンジン)
 抱山散人(ホウザンサンジン)は師祖です」
「なんという巡り合わせ…当時、抱山散人は弟子を取っていなかったわ
 それが今やその孫弟子が私の前に現れるとは…
 でも残念ね、私が災いを起こし、彼女は隠遁したの」
すると今度は藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)が質問した。
「あなたが我らをここへ?」
「違うわ」
藍翼はこの100年、自分の霊力で陰鉄を抑えながら結界を守ってきた。
しかしここ10年、陰鉄に動きが見られ、自分の霊識も弱まり、陰鉄の怨念が水中に浸透したのかもしれないという。
陰鉄に動きが見られたのは恐らく、他の陰鉄の欠片(カケラ)が世に現れたからだ。
その時、魏無羨はあの摂霊(セツレイ)された門弟が薛重亥(シュエチョンハイ)の方法で傀儡にされたと気づく。
実は藍翼が封印を解いてから、陰鉄の欠片は呼応し合っていた。
むしろ100年も平穏だったことが幸運だったという。



魏無羨は陰鉄が災いを起こさないための方法はないか尋ねた。
しかし陰鉄は天地の霊のため消し去れず、砕かれたことで怨念を発し、周囲では妖邪が出現する。
唯一の方法は欠片を集め、この寒潭で鎮めることだった。
「残念ね…もう自分では過ちを償えなくなったみたい…」
霊識を使い果たした藍翼の身体は次第に離散し始めた。
そこで藍湛はひざまずき、藍氏の末裔として必ずや意志を引き継ぎ、寒潭で陰鉄を鎮めると誓う。
すると魏無羨も師祖が隠遁した原因である陰鉄を放っておけないと訴え、共に戦うと誓うのだった。
「覚えておいて、陰鉄には数々の試練が伴う、何があっても私の二の轍(テツ)は踏まないで…」
こうしてついに藍翼の霊識が尽き、裏山の結界が消えた。
(」゚ロ゚)」<前輩!他の陰鉄はどこーーーっ?!ぁぁぁ〜消えた…

魏無羨と藍湛は寒潭から急に外へ飛び出した。
2人は抹額(マッコウ)で手を繋がれていたため、魏無羨はうっかり藍湛に覆いかぶさってしまう。

ちょうど裏山にいた江澄(ジャンチョン)と温情(ウェンチン)が思いがけず2人を発見した。
魏無羨と藍湛はすでにひと晩、過ぎていると知って驚く。
ともかく江澄と温情には一晩中、川で流されていたと取り繕い、松風水月へ急いだ。

沢蕪君(タクブクン)・藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)と叔父・藍啓仁(ランジーレン)は陰鉄を小さな袋に閉じ込めた。
実は2人は、家主だった藍翼が禁忌を破った後に裏山を封印したのは陰鉄の怨念を広めぬためだと知っていたという。
陰鉄の存在を知るのは五大世家でも藍氏の家主だけだった。
魏無羨の推理を聞いても忘機が何を尋ねても、はぐらかしたのはこれが理由だったという。
まさか魏無羨と忘機が寒潭洞に入り、陰鉄も出現していたとは…。
その時、岐山(キザン)温(ウェン)氏の梟(フクロウ)が鳴きながら飛び去って行った。
藍湛は恐らく温氏が突然、座学に参加した目的も陰鉄だったと気づく。
つまり最初に世に現れた欠片を持っているのは仙督・温若寒(ウェンルオハン)だ。
しかし陰鉄が各地に封印されて100年、封印の地を知るものは誰もないはず、温若寒はどうして雲深不知処(ウンシンフチショ)に欠片があると知り得たのか。
すると魏無羨が藍翼の話を思い出した。
「陰鉄の欠片は呼応し合うそうだ、欠片があるなら残りの痕跡もたどれる!」
藍啓仁は陰鉄が野心ある者の手に渡れば必ずや血の雨が降ると危惧した。
今できることは再度、封印して寒潭洞に戻し、結界を強めて誰も近づけなくするしかない。
しかし温若寒も欠片を持ち、陰鉄同士が呼応する以上、寒潭洞に戻しても隠しようがなかった。
藍啓仁は再度、協議すると決め、魏無羨と忘機には2度とこの件に触れるなと命じる。
「このことは一門の機密に関わる」
魏無羨は慌てて他言しないと誓いを立て、松風水月を出た。

江澄は魏無羨が出てくるのを待っていた。
何があったのか気になるが、藍湛と一緒にいるため自分から声を掛けるのは悔しい。
しかし魏無羨は江澄に気づき、藍湛を放って追いかけて来た。
「じゃんちょーん!」
「ウェイウーシエン、急にランワンジーと親しくなったな~
 いっそ藍氏の門下に入って雲深不知処に残ったらどうだ?」
「何を言ってる?蓮花塢(レンカウ)に勝るもんか!変な想像すんなよー」
江澄は安心したが、そんな仲良しの2人を見た藍湛はどこか寂しそうだった。|ω・`)タンタン…

一方、温晁(オンチャオ)と薛洋(シュエヤン)は一緒に不夜天の仙督と交信していた。
温晁は雲深不知処の陰鉄が現れたと報告したが、温若寒は手に入れたのかと尋ねる。
口ごもる温晁を見て失笑する薛洋、すると温若寒は薛洋を擽陽(レキヨウ)に行かせると決めた。
「(はっ)擽陽(レキヨウ)常(チャン)氏か!」
すると薛洋は仙督に感謝し、陰鉄には興味がないと安心させて早速、出かけた。
面白くない温晁は薛洋に二心があるかもしれないと讒言する。
そこで温若寒は温晁に監視するよう命じ、雲深不知処の陰鉄については静観すると言った。

その頃、雲深不知処では座学に参加する弟子たちが天灯を作っていた。
江厭離(ジャンイエンリー)は許嫁の金子軒(ジンズーシュエン)と隣同士、側からは仲睦まじく見える。
一方、魏無羨は藍湛と一緒に天灯を作っていた。
(^ꇴ^)<生死を共にしたんだ、一緒に天灯を揚げて祈ろうよ
( ತ _ತ)<独りが性に合う…
(๑•́ω•̀)<2人にも慣れるよ~二公子のために特別に作った天灯だぜ~ほら?
魏無羨の天灯にはウサギの絵が描いてあった。
すると藍湛は初めて笑顔を見せる。
(  ̄꒳ ̄)oO(ぁ、うさぎだ…

(^ꇴ^)ノ<あ~笑った!
( ゚ロ゚)oO(しまった!
藍湛は照れ隠しに怒って剣をつかむと、驚いて逃げた魏無羨は後ろにいた聶懐桑(ニエホワイサン)の天灯を踏みつけ、燃やしてしまう。
( ๑≧ꇴ≦)<ウェイ兄ーっ!

弟子たちは一斉に天灯を挙げた。
(*´꒳`人「私、ウェイウーシエンが一生、悪をくじき、弱きを救えますように…」
藍湛は魏無羨の願い事を聞いて同じ志を持っていると知り、陰鉄を必ずやこの手で鎮めようと誓う。
一方、温氏で唯一参加した温情は弟の無事を祈り、一足先に帰って行った。

魏無羨は師姐(シシャ)に良縁を願ったのかと聞いた。
綿綿(ミエンミエン)は思わず、祈らずとも良縁に恵まれているとほのめかす。
すると他の女弟子たちが金公子と灯籠を放って共白髪を祈ってはどうかと江厭離をはやし立てた。
しかし体面を気にする金子軒は綿綿に戻ると声をかけ、そっけなく帰ってしまう。
弟子たちの前で無視された江厭離は傷つき、魏無羨は憤慨して金子軒を追いかけて行った。

綿綿は道すがら、江厭離は許嫁なのに突然、去っては噂になると心配した。
すると金子軒は急に立ち止まり、不機嫌そうに自分の望む婚姻ではないと告げる。
「2度と言うな!」
「待て!″2度と言うな″とは何だ!」
ちょうど追いついた魏無羨は大切な師姐を侮辱され、我慢できなかった。

江厭離たちも引き上げることにしたが、そこへ綿綿が慌ててやって来た。
金子軒と魏無羨が喧嘩になっているという。
驚いた江厭離が駆けつけてみると、他の弟子たちが2人を引き離し、必死に止めていた。
通りかかった藍湛がなだめても魏無羨の怒りは収まらなかったが、江厭離が顔を見せると冷静になる。
すると清河聶氏の弟子が、金子軒が江厭離との婚姻を不服だと言ったため、魏無羨が激怒したと説明した。
江厭離は居たたまれなくなり、魏無羨を連れて逃げるように帰ってしまう。

魏無羨は金子軒の顔を殴り、罰としてひざまずいていた。
その頃、松風水月に雲夢(ウンム)江氏の宗主・江楓眠(ジャンフォンミエン)と蘭陵(ランリョウ)金氏の宗主・金光善(ジングアンシャン)が到着する。
藍啓仁は今回の騒ぎが両家の婚姻に関わるため、両宗主を呼び出していた。

金宗主は子供たちが招いた誤解に過ぎないと笑い飛ばした。
しかし江宗主はこの婚姻を決めたのが妻のため、双方の気が進まないなら無理強いできないという。
「妻には知らせておいた、縁談は白紙に戻すべきだと…」
すると金宗主も了承し、結局、破談となった。

金光善が帰ると藍曦臣が合流、藍啓仁は江宗主を呼んだのには別の相談があったからだと告げた。
すると藍曦臣は話が漏れないよう結界を張り、例の摂霊の原因である陰鉄について説明する。
一方、江澄から破談の話を聞いた魏無羨は慌てて師姐の様子を見に行った。
部屋の窓からのぞいてみると、江厭離は悲しそうに金氏の香袋を眺めている。
魏無羨は声をかけられず、代わりに人型の札に霊力を与え、部屋の中へ入れた。

江厭離は紙人形を手のひらに乗せると、すぐ魏無羨だと気づいて外へ出る。
「俺が悪かった、怒ってくれよ?その方が気が楽だ」
「阿羨、あなたには関係ないの、気にしないで…縁がなかったのよ」
すると魏無羨は師姐ならもっと良い夫に嫁げると励ました。
「俺は蓮花塢でずっと師姐のそばにいる!」

陰鉄の一件を聞いた江楓眠は道中、奇妙なことを耳にしていた。
「最近、擽陽で仙門が次々と襲われ、皆が命を落としたとか…」
背後で画策した者は分からないが、直接、手を下したのは温氏の薛という若い客卿だという。
どうやら温氏は野心を隠さなくなったようだ。
藍曦臣は急がなければと焦ったが、その時、誰かが戸を叩く。
そこで結界を解くと、魏無羨たちが別れの挨拶にやって来た。

魏無羨は藍湛が陰鉄をどうするのか気になっていた。
しかし江澄にちょっかいを出すなと叱られ、連れて行かれてしまう。
こうして座学を引っ掻き回したお騒がせの魏無羨は帰って行った。
藍曦臣は忘機にこれで静けさが戻ると言ったが、弟が本当は寂しいのだと気づいている。
「陰鉄を探す件を知らせなくていいのか?」
( ತ _ತ)<無用です!

つづく


(  ̄꒳ ̄)温ちゃんたちが仙督と交信していた部屋って…何?どこ?支部???





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最終更新日  2020.04.08 09:48:04
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