ココノコボ

2021/01/17(日)14:21

東宮~永遠の記憶に眠る愛~#40 あらすじ

東宮~永遠の記憶に眠る愛~全55話(55)

东宫 Goodbye my princess 第40話「接吻」 皇后の企みにより趙瑟瑟(チョウシツシツ)は庶人に降格され、青鸞(セイラン)殿に幽閉となった。 そのため使用人たち全員が引き上げ、残ったのは貼身侍女の錦児(キンジ)ひとりになってしまう。 寝耳に水だった瑟瑟は呆然としていたが、無情にも門が固く閉じられるのを見て卒倒した。 これに激怒した李承鄞(リショウギン)は清寧宮に怒鳴り込み、母を激しく非難する。 「母后(ムーホウ)!幽閉を解いて下さるまでここを動きません!」 「勝手にしなさい!」 皇后は憤慨し、雨の中で嘆願を始めた李承鄞を置き去りにして殿内に戻ってしまう。 やがて李承鄞は脚の古傷が痛み始め、急に覚えのない記憶の断片がよみがえって来た。 …すねに負った酷い裂傷…誰かが傷を縫っている… 李承鄞はまるでその時の激痛を体感しているように顔を歪め、そのまま気を失ってしまう。 女官・永娘(エイジョウ)は皇太子が高熱で倒れたと知り、慌てて皇太子妃に報告した。 しかし経緯を聞いた曲小楓(キョクショウフウ)は放っておけと冷たい。 一方、床に就いた李承鄞は太医の脈診を受けていた。 するとふいに李承鄞が記憶喪失について質問し、控えていた裴照(ハイショウ)は困惑する。 太医の話では頭部を強打した時に一時的に記憶を失ったり、あるいは耐え難い衝撃で心に傷を負い、失魂症となって過去を忘れることもあるという。 「一時的?…では時が経てばそのうち記憶は戻るのか?」 「恐らく…」 李承鄞は太医を下げると、裴照に小楓が宮中を出ないよう目を配って欲しいと頼んでおいた。 李承鄞は狼王と戦う夢を見てうなされていた。 すると時恩(ジオン)が薬湯の時間だと声をかけて起こす。 「殿下?」 「…思い出さねばならぬ…何としても思い出さなければ…」 「思い出すとは?」 時恩は皇太子の額に手を当てると、さらに熱が高くなっている。 しかし李承鄞はこのまま記憶を取り戻そうと薬を断り、皆を下がらせて誰も中に入れるなと命じた。 永娘は皇太子の熱が一向に下がらず、内侍まで追い出したと報告した。 恐らく趙庶人を皇后から守るために病を隠したいのだろう。 しかし所詮は母子の諍い、小楓は自分が行っても意味がないと冷静だった。 「そうだ~もしこのまま李承鄞が死んだら、私は晴れて寡婦に…」 「太子妃(タイズフェイ)!何と恐ろしいことを!」 「ハイハイハイ…分かったわ、行きます行きます~」 小楓は永娘に泣きつかれ、渋々、李承鄞の見舞いにやって来た。 そこで額に手を当ててみたが、確かに熱が高い。 その時、うなされていた李承鄞が急に小楓の手を握りしめて離さなくなった。 「娘(ニャン)…」 「(ヾノ・∀・`)イヤイヤ…私よ?」 小楓はともかく李承鄞に薬湯を飲ませると、仕方なくそのままそばで見守った。 永娘が夜食を届けに来た。 うとうとしていた小楓は喜んで起き上がったが、李承鄞の手が離れない。 仕方なく水だけ飲ませてもらい、結局、李承鄞の横で一夜を過ごした。 そして翌朝、用を足したくなった小楓はふと目を覚ましたが、相変わらず李承鄞が手をつかんで離してくれない。 そこで慌てて永娘を呼び、御厠(オカワ)を頼んだ。 小楓は李承鄞に手を引っ張られながら、永娘が盾となって御厠を使っていた。 しかしちょうど用を足していた時、李承鄞が目を覚ましてしまう。 驚いた小楓は悲鳴をあげると、李承鄞は大笑い、そこへアドゥが駆けつけ李承鄞の首に短刀を突きつけた。 (#˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾<リーチョンイン!笑うな!!! ( ๑≧ꇴ≦)<あははは~はぁ~はぁ~ハライテ~ 小楓は宮女からも失笑を買い、面目を潰され激昂した。 小楓はアドゥの短剣を奪い取り、笑いが止まらない李承鄞を叩き始めた。 慌てて永娘は止めに入ったが、小楓がアドゥに連れ出せと命じる。 アドゥは永娘と宮女をまとめて寝殿から追い出し、戸の前に立ちはだかった。 しかし短刀を李承鄞に奪われた小楓が今度はアドゥに助けを求める。 アドゥが心配して戸を開けると、皇太子と皇太子妃が寝台で戯れている姿が見えた。 すると永娘が中へ入ろうとしたアドゥを阻止する。 「アドゥ!夫婦がすべきことを邪魔しちゃダメよ!」 そこで永娘は宮女たちと一緒に戸の前にひざまずいた。 <どうしても入るなら私を殺してちょうだい! その頃、寝台の上では小楓が李承鄞に短刀を奪い取られていた。 2人は短刀をめぐってもつれ合っていたが、やがて李承鄞が御厠の件を秘密にして欲しければ口づけしてくれと迫る。 小楓はこれも両国の平穏のためだと覚悟し、自ら李承鄞に口づけした。 すると李承鄞の脳裏に覚えのない真紅の衣をまとった娘との記憶が蘇り、再び頭痛に襲われてしまう。 「どうしたの?」 「ゥッ…もう行け」 「行っていいの?!」 小楓は履物を手に逃げるように寝殿を飛び出した。 「永娘~もう生きていけない~うわーん!」 「太子妃~!お待ちください~!」 小楓は素足のまま走って承恩殿に戻った。 そこで永娘が足湯を準備していると、時恩が皇太子からの贈り物を届けにやって来る。 「太子殿下のお言葉です…  ″先ほどは焦って衣を裂いてしまい悪かった、そこで特別にこの鴛鴦(オシドリ)の腰帯を贈る  本来なら自らの手で付けてやるべきだが、いかんせん疲れた  病の悪化を避けるため、行かぬことにする、また今日のことは誰にも言わぬゆえ、安心せよ″  と仰せでした…」 しかし東宮での騒ぎはすでに宮中に知れ渡っていた。 また皇太子の贈り物があらぬ憶測を呼び、承恩殿の宮女たちは皇太子は白昼堂々、皇太子妃を寵愛していたと誤解する。 小楓は耐えられず自ら否定したが、この噂は皇后の耳にも入った。 小楓は清寧殿に呼び出され、皇后から叱責された。 「東宮の正室として皆の手本になる身よ?太子の戯れを諌めるどころか一緒に騒ぐとは…  太子は病なのに拒みもしないなんて…無理をして大病を患ったら大変だわ」 「イヤイヤイヤ…違います、私たちは違いますって~」 しかし皇后は罰として毎日10回ずつ女誡(ジョカイ)を書写するよう命じ、東宮への見舞いを禁止した。 「え~またですか?何か新しいことは?」 「物足りないの?なら20回」 小楓はこれも李承鄞の罠だと疑い、怒り心頭だった。 しかし永娘は病の皇太子が罠など仕掛けるはずがないとなだめ、早速、筆と紙を準備する。 一方、錦児から噂を聞いた瑟瑟は皇太子が自分を忘れてしまったと深く傷ついていた。 小楓への嫉妬と憎悪を募らせる瑟瑟、そんな中、皇太子から差し入れの食事が届く。 瑟瑟は病の皇太子を心配して見舞いに行きたいと訴えたが、内侍から身分をわきまえて罰を受けるよう諌められてしまう。 その夜、小楓は鬱憤ばらしにアドゥと市中へ出かけることにした。 しかし宮道に出たところで裴照に見つかってしまう。 小楓は散歩だとごまかしたが、裴照には通用しなかった。 「一日中、書写ばかりで気が変になりそうなの、息抜きしなくちゃ、ちょとだけ行かせて?ね?」 「太子妃…しかし太子からの命で…」 「病だもん気づかないって!心配なら一緒に来てよ」 裴照は小楓が昼食も食べていないと知り、さすがに同情して同行することにした。 激しい雨の中、ミロの酒楼に小楓たちがやって来た。 顧剣(コケン)はこの数日、姿を見せず、ミロもどこにいるのか分からないという。 すると小楓は料理が来るまで竹笛を吹いてミロの踊りに興を添えた。 本来の笑顔を取り戻した小楓、そんな小楓の姿にアドゥも裴照も自然と顔をほころばせる。 その時、小楓の前を肉料理が運ばれて行った。 喜んだ小楓は咄嗟に裴照に笛を渡して代わりを頼んだが、ふと吹けないと気づいて楽団の男に渡すよう頼む。 しかし驚いたことに裴照が竹笛を吹き始めた。 裴照の竹笛は見事だった。 小楓もアドゥもミロもその笛の音の向こうに西域の風景を思い出し、思わず息をのむ。 一方、東宮では李承鄞が目を覚ましていた。 「今、何時頃だ?」 「卯の刻(5~7時)になります」 「太子妃に会いに行くぞ…」 小楓は裴照が竹笛を吹けることに驚いた。 裴照の話では幼い頃に父親が竹笛を西域から持ち帰り、暇さえあれば吹いていたという。 小楓は裴照の父親が驍騎(キョウキ)将軍・裴況(ハイキョウ)だと知っていたが、かつて裴照に竹笛を教えると約束したことは記憶から消えていた。 そこへミロがやって来る。 ミロも裴照の竹笛を絶賛、その時、ちょうど楽団の波斯(ハシ)人たちがまた演奏を始めた。 それは波斯の思郷曲で、中原のある詩と似ているという。 …湯湯(ショウショウ)たる月の下 我が故郷を離れる 月 満ちては欠けども故郷は見えず …熠燿(ユウヨウ)たる星の下 我が故郷を離れる 天河 輝けども 郷土には戻れず …和和たる風 我が郷地を吹き渡り 麗麗たる日 我が故園を照らす …月のみぞ知る 我が祖国が滅びるを 星のみぞ知る 我が身をいずこに葬るを 胸に迫る望郷の念、それはやむなく故郷を離れるしかなかった者だけが抱える憂いだった。 小楓は帰りの道すがら、雨にかすむ都を見て一枚の絵のようだと言った。 「天上にあると言われる神が慈しむ仙城のようだわ…この都に万国が訪れ、万民は敬い慕う  でも心は晴れない、どんなに素晴らしくても西州ではないもの」 すると小楓はふいに裴照に好きな人がいるか聞いた。 まさか目の前にいるとも言えず、裴照はうつむいてしまう。 「もし妻を娶るなら必ず好きな人にしてね、でないとあなたも相手も傷つくわ  はあ~…愛のない婚姻は果てしない暗闇よ、あなたにはそんな日々を送って欲しくないの」 「…私は皇室の子弟、自由な婚姻は望めません」 裴照は今まで庶民には手の届かぬ贅沢と栄誉を享受してきたと話し、その代価だと言った。 裴照は皇太子妃を承恩殿の前まで送り届けた。 すると小楓が石段の途中で振り返り、もう帰るよう合図する。 裴照は名残惜しそうに太子妃の姿が見えなくなるまで見守ると、戻って行った。 しかしその様子をちょうど小楓に会いに来た李承鄞が見てしまう。 憤慨した李承鄞は結局、承恩殿には行かず、引き返した。 つづく (  ̄꒳ ̄)裴照、さすがだわ~ というか普通、小楓が王族教育で学ぶことだろうに@代価

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