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2021/04/25(日)11:44

三千鴉の恋歌 #10 あらすじ

三千鴉の恋歌 全30話(30)

三千鸦杀 Love of Thousand Years 第10話「死闘の末に」 白河(ハクガ)龍王が丸薬を飲み込むと巨大な白龍となった。 殿内にいた弟子たちは一斉に逃げ出したが、遅れた青青(セイセイ)は龍の尾の一撃で倒れてしまう。 一方、傅九雲(フキュウウン)は龍王の弟子たちを容易く退けていた。 しかし急に首の封印に異変が現れる。 実はその頃、香取(コウシュ)山主は白龍に倒され、小さな蛇に変えられていた。 これにより白虎に乗って避難していた左紫辰(サシシン)も山主の術が解け、唐突に燕燕(エンエン)の記憶が蘇って来る。 …(はっ!)白紙仙術は驪(リ)国皇室の秘技だ、それを使えるのは… 紫辰は覃川の正体が燕燕だと気づいた。 山主が負けたと気づいた九雲は覃川を探し回っていた。 そこへ白龍が現れる。 九雲は白龍の攻撃を何とかこらえると、その時、薬効が解けた白河龍王が人形(ヒトガタ)に戻った。 こうして九雲は白河龍王と真っ向勝負となったが、山主の霊力を失ったせいで2つの封印が壊れそうになり、龍王の攻撃に思わず膝をついてしまう。 「内情は知らぬが傅九雲よ、お前は賢い男だ、私につかぬか?霊灯を渡せば悪いようにはしない」 しかし突然、白河龍王めがけて暗器が飛んで来た。 白河龍王は瞬時に反応して暗器を破壊、真紅の衣をまとった娘を見つけた。 屋根の上に立つ凛とした覃川の姿を仰ぎ見た九雲は、まさに師匠が残したあの絵の娘そのものだと感慨深い。 目が合う覃川と九雲、しかしその一瞬の隙を狙い、龍王が覃川を仙鎖で引きずり下ろした。 驚いた九雲は咄嗟に覃川を受け止め助けたが、覃川を庇って背中に龍王の一撃を浴びてしまう。 「馬鹿者、誰が…戻って来いと言った?」 すると九雲は動揺する覃川に仙術をかけて眠らせてしまう。 覃川を傷つけられた九雲は激情に駆られ、ついに封印を解いた。 すると九雲の首元から真っ黒な霊気があふれ出し、その凄まじい力で白河龍王を倒すことに成功する。 しかしそのせいで九雲は激しい内傷を追って喀血、ばったり倒れた。 目線の先には愛しい覃川の姿がある。 そこで九雲は最後の力を振り絞って巻物を取り出すと、思い出の桃花の絵の中に消えた。 覃川が目を覚ますと九雲が消えていた。 ともかくこの混乱に乗じ、裏山の洞窟から霊灯を奪うしかない。 しかし覃川が霊灯を持ち上げると陣が動き出し、洞窟が崩れ始めた。 覃川は岩の下敷きになるところだったが、思いがけず二萌(ジホウ)が助けてくれる。 二萌の話では偶然、覃川の姿を見かけ、様子がおかしかったので後を追って来たという。 「あそこで何を?」 「何って…九雲大人の手伝いよ?でもあなたが法術を使えるなんて…」 「法術?ああ…邱(キュウ)大人に習ったんだ、薪割りに使ってたけど石にも使えるなんてな~ははは」 そこで二萌はこのまま逃げようと言ったが、覃川はまだやり残したことがあると拒んだ。 覃川は牢に捕われている玄珠の救出に向かった。 白河龍王が死んだと聞いた玄珠は情け無用だと覚悟したが、覃川が鎖を解いて解放してくれる。 「あなたが待っていると紫辰に言ってしまったの」 「…でもあなたの助けはいらない」 覃川は仕方なく二萌に目配せすると、二萌は玄珠を殴って卒倒させた。 「玄珠…分かってる、あなたは私よりずっと苦しんでいるのね…」 覃川と二萌は玄珠を連れて山門を出ると、雑役院で趙(チョウ)管事が待っていた。 無事を喜んだ趙管事はとにかく家に入ろうと促したが、その時、紫辰が現れる。 「…燕燕」 覃川は紫辰の記憶が戻ったと知った。 香取山の弟子たちは全滅、宮殿の周りは焼死体だらけだった。 趙管事の話では山主と九雲大人が白河龍王と決闘して勝ったものの、山主は姿を消し、九雲大人に至っては龍王に刺し殺されたという。 「何でも背中から急所をひと突きされて亡くなったとか…」 覃川はあまりの衝撃で立ちくらみを起こした。 玄珠を介抱していた紫辰は慌てて燕燕の元へ駆け寄り、部屋まで送るという。 しかし覃川は九雲の死に耐えられず、そのまま飛び出して行った。 覃川は竹林に逃げ込み、ようやく誰もいない場所で悲しみに暮れた。 失って初めて気がつく九雲の深い愛情、まさか本当にあのまま死んでしまったのだろうか。 覃川はたがが外れたように声をあげて泣き始めた。 すると紫辰が現れ、黙って手巾を差し出す。 「大切なんだな…傅九雲のことが」 しかし覃川は慌てて涙をぬぐい、何度か助けられただけだと強がった。 「燕燕…なぜ阿満(アマン)の姿に?どうして香取山で雑用など…」 「もう過ぎたことよ…聞かないで」 覃川は自分には使命があり、姿を変えることなど大した代償ではないと言った。 「燕燕、私を許してくれるか?」 「…ごめんなさい」 紫辰はふと同じような竹林で燕燕に叩かれたことがあったと思い出した。 これまで色々あったが、あの悲劇から三年が経つ。 そこで紫辰はここから近い鯪魚(リョウギョ)城という街へ行ってはどうかと勧めた。 他にもカニが美味しい青雲(セイウン)城や北の雲夢澤(ウンボウタク)に行くのもいい。 しかし思わぬ紫辰の言葉に覃川は落胆した。 かつての紫辰は志が高く、その心には民と国があったはずなのに…。 「私の心にあるのは…そなただけだ」 「でも私の心は違うの…もう戻れない」 すると覃川は逃げるように去って行った。 紫辰が雑役院に戻ると、家の前に手巾が置いてあった。 すると趙管事が現れ、覃川なら行ってしまったと教える。 「行き先は?何か伝言はなかったか?」 「″あなたは優しい人、今度は玄珠を大切にして″と…」 覃川は害のない二萌を道連れに香取山をあとにした。 そこで二萌は道すがら、自分と結婚しないかと聞く。 覃川はやり残したことがあると断ったが、二萌のことは好きだと答えた。 「さあ、行きましょう!」 しかし覃川が前を向いた瞬間、突然、動けなくなってしまう。 「そう言ってもらえて嬉しいよ…香袋もずっと身につけている  知っていたか?ひと目、見た時から賢い君が気に入った、だから趙管事に推薦したんだ  …まさか君の目的が私と同じだったとはね、こんなやり方ですまない」 本当なら覃川と2人で穏やかに過ごせると思っていたが、二萌にとっても予想外の結末だった。 すると二萌は覃川の荷物からから霊灯を奪い、姿を消してしまう。 一方、玄珠は意識を取り戻し、愛する紫辰との再会を喜んだ。 しかし紫辰の記憶が戻り、覃川が燕燕だと気がついたと知る。 玄珠は許してもらえるとは思っていなかったが、なぜか紫辰は怒っていないと優しかった。 「回復したらここを離れよう、君の母上のところへ…」 すでに雑役院は閑散としていたが、なぜか馬車が2人を待っていた。 御者の話では覃川の頼みで趙管事が手配しておいたという。 その頃、白(ハク)公子が山を降りていた。 実は白河龍王の弟子たちが巨大な白月星雲鏡(ハクゲツセイウンキョウ)を運び出すことができず、難を逃れる。 しかしたったひとり取り残され、途方に暮れていた。 すると偶然、動けなくなった覃川を見つける。 覃川は背中に貼られた定身符(テイシンフ)で3刻は動けないはずだったが、その時、突風が吹いて偶然、剥がれ落ちた。 「ねえっ!九雲大人は?死んだって本当なの?!」 「いや、重傷だがどこかで生きている、九雲が僕を必要としていると感じるんだ  …細い息でひとりぼっちだ、きっとはめられたんだよ、すごく弱ってる」 そこで覃川は白公子を連れて雑役院に戻った。 雑役院にはすでに誰もいなかった。 そう言えば趙管事は二萌の叔母、あの2人はぐるだったのだろう。 霊灯を取り戻そうにもなす術ない覃川、その時、趙管事がいつも鯪魚城の瓜の種を食べていたことを思い出した。 「きっとそこよ!」 すると白公子は覃川に付いて行くという。 「九雲はお前がどこにいても見つけると言っていた、今日から僕たちは同志だ!」 ここは鯪魚城、かつては驪国だった。 藩主は療養を理由に3年前、自ら鯪魚城に赴いた第二皇子・亭渊(テイエン)。 亭渊はしばらく留守にしていたが、皇帝に干ばつの視察を命じられた皇太子・靂渊(レキエン)の到着には間に合った。 「ん?この匂いは何だ?」 「ぁ…これでしょう、医者の処方した香です、身体に良いんだとか…」 それは龍涎香(リュウバンコウ)の香りだった。 すると靂渊は法術に凝っているのかと尋ね、術士との交流があるか探りを入れる。 しかし亭渊は闘鶏も競馬も1人ではつまらないので江湖の術士を付き人にしただけだと話し、気ままな藩主を演じた。 「…聞けば香取山でお前を見た者がいるとか、何を企んでいる?」 「香取山主は言わば隣人です、しかし傲慢でよそ者には心を許しません  そんな奴に近づくはずがないでしょう?」 亭渊はうまく誤魔化し、香取山が荒れているという噂も知らないと言った。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)二萌~そうだったのか~なるほど 青青は復活したのにもう退場かしら?見所が〜(←そこ?w でも今回の竹林の2人のシーン、良かったわ〜( ;∀;) さてここでシーズン1が終わり、いよいよシーズン2へ♪

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