2021/08/27(金)21:57
麗姫と始皇帝~月下の誓い~#25 あらすじ
丽姬传(秦时丽人明月心)The King's Woman
第25話「救出」
麗姫(レイキ)がこつ然と消えた。
翌朝、報告を聞いた嬴政(エイセイ)は昭徳(ショウトク)宮へ駆けつけ、使用人たちに激怒する。
しかし趙高(チョウコウ)は先例があることから、また外へ遊びに行ったのだろうとなだめた。
そこへ知らせを聞いた李仲(リチュウ)と韓申(カンシン)が到着する。
麗姫の寝所には上掛けが落ちており、何より祖父の形見である短剣がそのまま残されていた。
韓申は麗姫が何者かにさらわれたと気づき、武術にたけた麗姫を誘拐できるのはかなりの手練れだと訴える。
「大王、足が早ければ数日で国境を越えるでしょう」
李仲は断言するには早いと言ったが、嬴政は決断した。
「李仲、禁軍2千人を咸陽(カンヨウ)に、3千人を郊外に向かわせよ
韓申、宮外での捜索を認める、逐一、報告せよ」
回廊を歩いていた燕(エン)の丹(タン)太子は禁軍が大勢、出動するのを見た。
そこへちょうど韓申が通りかかり、何の事件か聞いてみる。
韓申は麗夫人が失踪し、恐らく誘拐されたと説明、これから捜索に向かうところだと言った。
驚いた丹太子は自分の玉佩を渡し、安邑(アンユウ)にいる田光(デンコウ)が力になってくれると教える。
実は田光は丹太子の策士だった。
その頃、荊軻(ケイカ)も負傷した蓋蘭(コウラン)の手当で田光の山荘に到着していた。
荊軻はためらっていたが、やむを得ず蘭児の上着を脱がせて傷に薬を塗っておく。
母屋に戻った荊軻は蘭児が軽症だと報告した。
安心した田光は食事を勧めたが、すぐ荊軻の変化に気づく。
「荊少侠、しばらく見ないうちに前髪が変わったようだ…もしや」
「…ようやく師父の意志を果たせました」
荊軻はまだ完璧ではないが鵠落(コクラク)剣法を会得したと報告した。
離れで休んでいた蘭児はようやく目を覚ました。
するといつの間にか上着を脱いで寝台の横に掛かっている。
事情が事情だと分かってはいたが、蘭児は何とも言い難い複雑な気分になった。
その時、誰かが田光を呼ぶ声が聞こえる。
「田光先生!でんじろー先生!」
田光が急いで中庭に出ると韓申がいた。
大師兄の声だと気づいた荊軻は咄嗟に身を隠し、聞き耳を立てる。
すると驚いたことに麗児が誘拐され、行方知れずだと知った。
韓申は丹太子の玉佩を渡して協力を頼み、恐らく黒幕は王宮の誰かだと訴える。
その時、母屋から荊軻が出て来た。
田光は荊軻が鵠落剣法を習得したと教え、師兄弟で話すよう勧めた。
しかし荊軻は素直になれず、麗児を嬴政の女だと蔑む。
今でも麗児が自分を捨てて嬴政を選び、子供まで作った事実をどうしても許せずにいた。
韓申は真相がのどまで出かかったが、麗児の想いを無駄にするわけにはいかない。
…師兄は子供のことを知らない方がきっと幸せよ…
仕方なく韓申は荊軻の協力をあきらめ、ただし麗児に何かあれば一生、後悔するはずだと釘を刺して帰った。
荊軻は我ながら暴言を吐いた自分が情けなくなった。
すると蘭児が部屋から出て来る。
「ぁ、さっき薬を塗るために君の服を…」
「ええ…いいのよ、ありが…」
「いや君の服を脱がしたのは田光先生だ」
(O_O)えーっ! (^ꇴ^)嘘です
蘭児は荊軻が本当は麗児を心配していると気づいていた。
確かに麗児にどんな事情があるのか分からないが、例えどんなに離れていても麗児は荊軻を思っているという。
「韓大哥が言った通りよ、師兄妹なら助け合うべきだわ」
一方、秦王宮では嬴政が麗姫の短剣を握りしめ、胸を痛めていた。
…麗児、一体どこにいるんだ?
麗姫を誘拐したのは丹頂(タンチョウ)門だった。
李斯(リシ)は楚夫人の妙策に感服し、自分の配下が跡形もなく処理すると告げる。
すると楚夫人は楚の公主が嫁ぎ先でこんな憂き目に遭うのは麗姫のせいだと八つ当たりし、思い知らせてやると意気込んだ。
山荘に監禁された麗姫の前に夏侯央(カコウオウ)が現れた。
ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)<わっはははは~コーソンリー! ←もう登場からしてコントw
( ๑≧ꇴ≦)<夏侯央…なぜ私を捕まえたの?一体、誰の命?!
(  ̄꒳ ̄)<秦に仕えています ←すぐバラしちゃうw
夏侯央は麗姫を目障りに思う者が誰か考えてみるといいと意味ありげに笑った。
すると麗姫は李斯だと気づく。
実は夏侯央は李斯からすぐ麗姫を殺せと命じられていたが、荊軻を誘き出すため利用することにした。
韓申は田光からの情報を元に、ちょうど客桟で食事をしていた鮑野(ホウヤ)たちを襲撃した。
すると窓を突き破って荊軻が現れ、鵠落剣法で弟子たちをなぎ倒してくれる。
鮑野はかろうじて逃げ出し、2人を林の中へ誘き寄せた。
「師弟、罠だ」
韓申が思わず荊軻を止めると、突然、地面から網が飛び出す。
危ないところで網に捕らわれずに済んだ韓申と荊軻。
結局、鮑野はあっさり2人に捕まり、麗姫の監禁場所を白状した。
「賢賢軒にいる…」
( ゚Д゚) ゚Д゚)<けんけんけん?!
荊軻は鮑野を殴って失神させるも、丹頂門の追っ手がそこまで迫っていた。
そこで韓申は自分が追っ手を引き受けると決め、荊軻に麗姫を頼む。
荊軻は大師兄に任せて先を急ぎケンケンケンを発見、しかしそこにいた人質は偽物だった。
夏侯央はまんまと罠にはまった荊軻を拘束し、剣譜を渡せと脅した。
しかし急所を押さえていたにもかかわらず、あっさり退けられてしまう。
( ゚д゚)<こいつっ!なぜだ?! ←詰めが甘い掌門w
(  ̄꒳ ̄)<これを見ろ、お前の得意技などお見通しだ
荊軻は経穴を塞がれないよう、あらかじめ竹の札を挟んでいた。
荊軻は夏侯央たちを投げ飛ばし、離れにいた麗児を発見、救出に成功した。
麗児の手を握りしめ逃げ出した荊軻。
そこで鮑野が仕掛けていた網を思い出し、追っ手を誘き出して一網打尽にする。
一方、李仲は韓申から″函谷関(カンコクカン)″という情報が届き、直ちに嬴政に報告した。
「李仲、すぐ準備せよ、余の手で探す」
その頃、山は急な雨になり、荊軻は麗児を連れて洞窟で雨宿りすることにした。
「師兄がなぜ助けに来てくれたの?」
「田光先生を訪ねたら大師兄も来て話を聞いたんだ」
大師兄は途中で丹頂門を足止めするため、独り残ったという。
「実を言うと来るつもりじゃなかった(沈黙)嬴政は…嬴政は優しいか?」
「…ぇぇ」
すると麗姫は話題を変えた。
「師兄、鵠落剣法を習得したのね、前髪ですぐ分かったわ」
「少し前が伸びただけだ、洞窟に閉じ込められて早く習得しないと蘭児が危険だった」
麗姫は蘭児が師兄のそばにいると知り、むしろ安心した。
「蘭児は師兄が好きみたい、一緒になればきっとうまく行くわ」
「その通りだ、大切にする」
「(゚ェ゚(。_。(゚ェ゚(。_。*)コクコク…本当に良かった、私も嬉しいわ」
やがて雨が止んだ。
相手を愛するがゆえ嘘をついた麗姫と荊軻、2人はもはや昔には戻れないと悟った。
…私を恨んだ方が師兄は前を向いて生きて行ける
…師兄、蘭児と幸せになって
つづく
(  ̄꒳ ̄)いや~今回も楽しいコントでしたね…って違う!w