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2021/10/10(日)15:32

燕雲台-The Legend of Empress-#36 あらすじ

燕雲台-The Legend of Empress-全48話(48)

燕云台 The Legend of Xiao Chuo 第36話「改革への扉」 韓徳譲(カントクジョウ)はこの数年、頭の中で考えて来た構想を一晩で書き終えた。 そこで翌朝、行宮の皇后に謁見し、改革案を上奏する。 燕燕(エンエン)は見事に遼(リョウ)が直面する問題を言い当てていると感心し、その手腕を開皇殿で振るうべきだと説得した。 しかし徳譲は改革を行えば草原の八部族を敵に回すことになり、幽州でさらなる抵抗に備えなければならないという。 「ならば改革は遼と民にとって何の利もないのでは?」 「いいえ、遼を長く安定させ、軍民の心を得ることができましょう」 その時、2人の話を回廊で聞いていた景宗(ケイソウ)・耶律賢(ヤリツケン)が入ってきた。 「やはり韓大人は朕の心を分かっている…皇后よ、身重なのだ、かしこまる必要はない」 景宗は拝礼する燕燕を立たせたが、徳譲はこの時、初めて皇后の懐妊を知った。 景宗は韓徳譲が今も国を思って考えを巡らせていてくれたことに感激した。 そこで皇后が言った通り開皇殿で理想を実現すべきだという。 しかし徳譲は言うは易く行うは難しだと言った。 改革を行えば皇族や高官が権益を損い、部族が結束して新政に抗えば世宗の二の舞となる。 すると燕燕はこのまま遼の衰退を坐視していても同じこと、困難な道でも一歩ずつ進めば頂へ着くと訴えた。 景宗は自分も皇后と同じ気持ちだと言ったが、徳譲は返事を保留する。 「幽州での暮らしが長く、妻も病気がちゆえ、少し考えさせてください」 景宗は燕燕が徳譲に懐妊を隠していたことをいぶかしんだ。 しかもその夜、燕燕は勅命を出してでも徳譲を上京へ戻すべきだという。 「だが朕はすでに誓ったのだ…韓徳譲の望まぬことを2度と強いたりしないと…」 燕燕はその意味をすぐ悟ったが、決して諦めなかった。 「韓徳譲が上京に戻るまで改革への扉は開かない、遼だけでなく陛下にもあの人が必要よ?」 すると景宗は話を切り上げ書斎へ向かったが、結局、寝所には戻らなかった。 翌朝、目を覚ました燕燕は隣に明扆(メイイ)がいないと分かった。 良哥(リョウカ)の話では景宗が書斎にこもり、誰も入れぬよう命じたという。 「何をお考えなのでしょうか…」 そこへ双古(ソウコ)が駆けつけた。 韓夫人が訪ねて来たという。 「…脇殿に通して」 李思(リシ)は皇后の姿を見てすぐ身重だと分かった。 「またご懐妊とは羨ましいかぎりです」 「焦る必要はない、いずれ大勢の子に恵まれるであろう」 すると李思は夫から上京へ戻る話を聞いたと切り出した。 夫はまだ決めかねているようだが、上京での噂は夫にとって耐え難いことだと訴える。 「夫とは十数年、連れ添って参りました、私の望みは平穏な日々だけ  娘娘も女子なら私の気持ちがお分かりのはずです…どうかお聞き入れを」 その時、景宗がちょうど脇殿の隣にある書庫にやって来た。 (  ̄꒳ ̄)盗み聞き多過ぎ~しかも主上なのにw 燕燕は韓徳譲の才能を高く評価した。 「韓徳譲は見識の高い立派な男で、私欲に走ることもなく、こたびの功績で世にその名を知らしめた  それだけの力量と才能を持っている  国のためにも民のためにも、そして本人のためにも流言に惑わされ機を逃してはならぬ  上京こそが韓徳譲のいるべき場所だ  …天下の前には情など意味を成さぬ、まさか永遠に夫を幽州に縛り付けておく気か?」 燕燕はこれ以上、話しても無駄だとばかりに李思を見送るよう命じた。 すると李思は思わず帰り際に捨て台詞を吐いてしまう。 「娘娘のおっしゃる通りです、私はあの人をよく分かっていない…でも誰より愛しています」 李思が出て行くと、青哥(セイカ)は何とも無礼な夫人だと憤慨した。 しかし燕燕は李思には理解できないのだとため息をつく。 「構わぬ、愛にとらわれるだけの女だ」 耶律賢は燕燕が情からではなく、国や民のために韓徳譲の復帰を熱望していると知った。 その思いに胸を打たれた景宗は、勅旨ではなく自分なりの方法で説得してみると燕燕に告げる。 するとその夜、韓徳譲の屋敷に景宗が現れた。 実は景宗は長く心にわだかまっている疑問があるという。 「お前に聞いてみたい…おまえにとって朕はまだ明君と言えるだろうか?」 「当然、明君です」 しかし景宗は徳譲が頑なに上京へ戻るのを拒む理由は自分に失望しているためだと肌で感じていた。 景宗と韓徳譲はかつて生死を共にする友だった。 しかしあの一件がきっかけとなり、今では別々の道を歩んでいる。 「時折、残念になるのだ、朕は皇后を得たが″燕燕″を失い、韓大人を得たが″徳譲″を失った  だがこうも思う、天が再び機会をくれたとしても同じ選択をするだろう」 すると景宗は徳譲の前でひざをついた。 驚いた徳譲は慌てて景宗を立たせようと手を伸ばしたが、景宗はその手をつかんで説得する。 「四哥(スーグァ)…私の身体は日に日に弱くなる、まだ皇子が幼いゆえ燕燕は多忙の身だ  私が死ねば遼は混乱に陥るだろう、遼だけでなく燕燕にもお前が必要なのだ  約束する、上京に戻ってくれたら何をする時も私が味方となろう」 徳譲は景宗の心からの言葉にわだかまりが解け、ついに決心した。 そして景宗の前にひざまずき、遼のために尽くすと誓う。 回廊で様子を見ていた李思は夫の決断を目の当たりにし、涙に暮れた。 …保寧(ホネイ)11年、韓徳譲の父・韓匡嗣(カンキョウシ)は総帥の任を受け、南府宰相・耶律沙(ヤリツサ)、惕隠(テキイン)・耶律休暇(ヤリツキュウカ)と共に南朝軍の追撃を命じられた… 韓徳譲は南院枢密使に封じられた。 すると耶律虎古(ヤリツココ)は南院の軍事をつかさどる要職のため、これまで通り老臣が努めるべきだと上奏する。 趙(チョウ)王・耶律喜隠(ヤリツキイン)も虎古を推挙し、一時の功に惑わされず熟考するよう諫言した。 しかし燕燕が老臣たちを黙らせる。 「臣下は才と功労によって取り立てるものだ  不満があるなら次の南朝軍の襲来で援軍なしで半月、幽州を守ってみせよ  その時、朕と陛下はその功に報いるとしよう」 趙王府に長老たちが集まった。 長老たちは景宗が韓家の言いなりだと不満を漏らし、このままでは遼の朝廷が韓父子の天下になってしまうと不安を募らせる。 こうして喜隠は虎古や蜀(ショク)王・耶律道隠(ヤリツドウイン)、平(ヘイ)王・耶律隆先(ヤリツリュウセン)、呉(ゴ)王・耶律稍(ヤリツソウ)と徒党を組み、韓徳譲を失脚させようと考えた。 一方、病弱でなかなか懐妊できない娘を心配した李夫人は上京の名医を頼った。 「先生の薬をしっかり飲めば来年には元気な子を産めるわ…  あ…徳譲は子のことを何か言っている?側室を迎える気は…」 驚いた李思は韓徳譲はそんな人ではないと安心させた。 景宗と燕燕が食事をしていると急報が舞い込んだ。 …韓匡嗣が独断で敵地へ深入りし、降伏を偽った敵に大敗を喫す… すると早速、嗅ぎつけた長老たちが謁見を願い出る。 燕燕は断るよう指示したが、景宗は書斎で待たせるよう命じた。 「今日、会わずとも、いずれ会わねばならぬ」 喜隠と長老たちは韓匡嗣の死罪を上奏した。 景宗は犠牲の報告が届いたばかりで決断を迫る喜隠たちの思惑などお見通し、この件は公正な処分を下すと告げて追い返す。 しかし息子の功で父親の罪を帳消しにするわけにもいかなかった。 韓徳譲は開皇殿の前で父の罪をかぶると嘆願を続けた。 徳譲と百官の板挟みに頭を悩ませる景宗、そこへ燕燕が駆けつけ、性急に決断しないよう訴える。 「常に即断即決の皇后がなぜ韓匡嗣の命乞いを?朕にどうしろと言うのだ?!」 景宗は苛立ちを隠せず、思わず声を荒げた。 「あなたに後悔して欲しくないの」 韓匡嗣は祥古(ショウコ)山で景宗を救い、それからも治療に当たって景宗の治世に貢献して来た。 燕燕は一時の勢いで殺してからでは取り返しがつかないと訴える。 「…それでも許さぬと言ったらどうするつもりだ?」 「任命責任はあなたにあるのでは?」 そもそも韓匡嗣は兵を率いた経験がなかった。 景宗は韓家の立場を磐石にしようと急ぐあまり韓匡嗣を総帥に任命し、自らこの局面を招いたに過ぎない。 その時、激高した景宗が茶碗を床に叩きつけた。 ╰( `•ω•) ╮-=ニ=゚➰🍵ガッシャーン! ( ತ _ತ)←冷静な燕燕 すると景宗は燕燕に下がるよう命じ、その後、寝込んでしまう。 景宗はよもや自分がこれほど激怒するとは思わなかった。 すでに身体が過労に耐えられず、感情を制御できなくなっているのだろう。 結局、景宗は韓匡嗣が3代の皇帝に仕えた功を鑑みて死罪を免除し、職を解いて幽閉とした。 つづく ( ˘ω˘ )<構わぬ、愛にとらわれるだけの女だ… 頭は相変わらずグッサグッサ挿さってるけど、燕燕、カッコいい! まあ李思の言いたいことも分かる 確かに私も好きだわ~ぴんぴんあんあんって音がw

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