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2022/01/27(木)21:37

上陽賦~運命の王妃~#42 あらすじ

上陽賦~運命の王妃~全68話(68)

上阳赋 The Rebel Princess 第42話「夫婦喧嘩」 忽蘭(クラン)王子・賀蘭箴(ガランシン)は皇后と安平王の双方と手を組んだ。 しかしどちらとも結託するつもりはない。 するとその夜、忽耶奇(コツヤキ)が豫章王府に現れ、王妃に伝言を託した。 「あさっての巳の刻、南の鹿苑(ロクオン)だ…そのまま王妃に伝えよ」 一方、昭陽殿では懐妊中の謝宛如(シャエンジョ)がまた刺客に襲われる夢を見て飛び起きていた。 隣で眠っていた皇帝・馬子隆(バシリュウ)も驚いて目を覚まし、急いで太医を呼ぶよう命じる。 「夢の中で刺客に腹を刺され急に腹痛が…この子の命を狙う者がいるはずです」 しかし太医が脈診の結果、中毒症状はなく、ただ流産の危険性があると伝えた。 「今後は絶対安静です、心穏やかにお過ごしください」 朝議で王夙(オウシュク)は江夏王に封じられ、正式な王氏の長と認められた。 また宋懐恩(ソウカイオン)も粛毅(シュクキ)伯の称号と同時に70里の土地と屋敷を賜り、2人は正式に江南の治水にあたるよう命じられる。 こうして王夙は水路の総監督と監察御史に、懐恩も副監督と監察御史を兼任すると決まった。 一方、宛如は密かに道士を呼び、夢占いを頼んだ。 道士は確かに不吉だと伝えたが、だからと言って解決法などない。 すると宛如の脳裏にふと豫章王の姿が浮かんだ。 「はっ!蕭綦(ショウキ)?!…あの男よ!  疑わしき者は排除しなくては…この子は謝氏と私の希望なのだから」 蘇錦児(ソキンジ)は風邪を引いて寝込んだ。 心配した王儇(オウケン)は栄養のある食事と練炭を届けるよう命じたが、錦児は薬をもらっても火鉢に捨ててしまう。 実は錦児は王妃のお供をせずにすむよう病を長引かせていた。 …裏切り者のくせに気取りやがって、俺は気に入った女をすべて手に入れて来た… 錦児は忽耶奇の脅し文句を思い出して身震いし、2度と悪魔に会いたくないと布団にくるまった。 劉(リュウ)執事は悩んだ末、忽耶奇の王妃への伝言を大王に報告した。 「分かった…下がれ」 蕭綦は冷静に見えたが、執事が出ていくと怒りを抑えられず、机を蹴り飛ばしてしまう。 腹を立てた様子で王儇を探す蕭綦、その姿を偶然、薛(セツ)夫人が見かけた。 そこで急ぎ王倩(オウセン)の元へ駆けつけ、好機が来たという。 王儇は金剛経の第6話・正信希有分(正しい信頼など実にまれだ)を書写していた。 すると蕭綦が現れ、話があると言って徐(ジョ)女官を下げてしまう。 「どうしたの?」 王儇は蕭綦が珍しく怒っていると気づいて困惑した。 「私に話があるはずだが…阿嫵?私に言うことはないか?」 「何が言いたいのか分からないわ」 そこで蕭綦は″南の鹿苑″を持ち出し、なぜ自分に隠れて賀蘭箴と会うのかと迫る。 王儇は仕方なく賀蘭箴を説得して王倩を助けたいと説明したが、蕭綦は王倩のためなら何をしてもいいのかと声を荒らげた。 「…あなたは幼い頃から独りだったけれど私は違う、王氏の一員なの、家族の意味が分かる?」 「はお…成功を祈るよ」 薛夫人の予想通り夫婦喧嘩した蕭綦は奥から出て来た。 すると待ち伏せしていた王倩が暗がりからふいに現れる。 王倩は行く末が不安で散歩していたと嘘をつき、か弱い娘を装って話し相手になって欲しいと頼んだ。 「姐夫…一緒にいてください」 思わず蕭綦の腕にしがみつく王倩、しかし蕭綦は王倩の手を振り解き、行ってしまう。 薛夫人は娘が上手く豫章王を誘惑できるよう祈って待っていた。 すると予想外に早く王倩が帰ってくる。 王倩は布団にくるまり、庭園のそばで凍えそうになりながら半刻も待ったが、豫章王は自分に目もくれなかったと嘆いた。 一方、宛如は悪夢のせいで弱気になったのか、ふと昔を思い出した。 王儇への対抗心に駆られてここまで来たが、思えばかつては姉妹のようだったと懐かしむ。 あの頃は阿嫵が子澹の王妃になると信じて疑わなかった。 もし自分も士族に嫁いでいれば、こうして阿嫵と敵対することもなかっただろう。 しかし王氏と謝氏、どちらにしても敵対する運命だったのだ。 ここで情けをかけたり懐かしめば謝貴妃と同じ未来が待っている。 「私は一族のため、お腹の子のために情などかけてはいけない…」 その夜、蕭綦は奥に戻らなかった。 王儇は眠れない夜を過ごしながら、蕭綦の妻であってもやはり王氏の娘であることに変わりないと身につまされる。 …倩児は家族、傍観することはできない、蕭綦、安心して、あなたを傷つけたりしないから… 翌朝、王儇は王夙と治水の祈願のため慈安寺に出かけた。 劉執事は見送りに出たが、どこか様子がおかしい。 すると馬車の中で徐女官が大王に告げ口したのが劉執事だと教えた。 「知られた以上、大王は黙っておられぬかと…この件からは手を引いた方が…」 「助けると約束したからには途中で投げ出せないわ…安心して、何とかする」 王儇は一か八かの賭けに出ようとしていた。 王儇は王夙が昔、書き上げた治水策を返した。 実は王夙は自暴自棄になって捨てようとしたが、王儇が保管し、今も大切に持っていたという。 あの時、王儇は兄を信じていると言った。 王夙は当時を思い出して目頭が熱くなり、3年かけて書き上げた治水策を懐かしむ。 「だが時が経ち、あの頃の勇ましい青年ではなくなったがな…」 つづく ( ̄▽ ̄;)今さら何だけど…上手いけど…やっぱり″夫婦″って感じはしないな~

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