ココノコボ

2023/01/17(火)22:03

玉昭令#37 あらすじ

玉昭令 全52話(52)

玉昭令 No Boundary Season 2 第5話 江易(コウイ)に成り代わった江文卿(コウブンケイ)は思い通りに事が進まず苛立ちを隠せなかった。 急ぎ崇(スウ)城を責めなければ沈淵(チンエン)に消されてしまう。 そこで江文卿は龍王の子である温孤(オンコ)を見逃す代わりに端木(タンボク)営と觳閶(コクショウ)営の統合を迫った。 しかし端木翠(ダンムーツェイ)は婚姻も統合も拒否、義父をさらに怒らせてしまう。 「今すぐ統合せよ…それが嫌なら兵権を返上しろ!出ていけ!」 一方、崇城では幽王が人族との決戦に向けて噬心咒(ゼイシンジュ)の効果を披露していた。 呪われた民は生きる屍と化し、幽王の命なら何でも聞くという。 すると蚕妖はいつか呪いが解けても死んでしまう残酷な薬だと嘆き、こんな任務は嫌だと訴えた。 しかし幽王は人族に勝利したら解放すると約束して蚕妖を監禁してしまう。 展顔(ヂャンイェン)は温孤の処遇に頭を悩ませる端木翠を見兼ね、気晴らしに街へ出ようと誘った。 すると現世で2人の思い出がある雲呑の店を見つけ、厨房を借りて腕を振るうことにする。 店主は展顔の包丁さばきに感心し、実は自分は幽族から習ったと明かした。 「哀れな幽族もいましてね、人族の中に紛れ込んでいましたが結局、捕まりました  もう戦はうんざりですよ~」 その時、展顔が雲呑を運んできた。 「温孤も幽王の子であることに悩んでいるはずだ」 「分かっているわ…」 端木翠は温孤のことを考えながら、雲呑に入っているネギをよけた。 「あ、うっかりネギを入れてしまった、君は嫌いだったね」 「…展顔、また想い人を思い出したの?」 「すまない」 「時々、彼女のことが羨ましくなるわ、でも仕方がない、私には将軍として役目がある  愛のためには生きられない…」 端木翠は展顔の想い人が自分だと知る由もなく、結局、口をつけずに席を立つ。 やはり温孤を救うためには統合するしかないのだろう。 「端木!」 「運命からは逃れられないのよ」 しかし統合して崇城の決戦が起これば觳閶は必ず命を落とすと展顔は知っていた。 …せっかくやり直せるんだ、君が千年も悔いる事態は防いでみせる… 端木翠は悩んだ末、温孤のために兵権を手放すと決めた。 すると温孤が幕舎に現れ、崇城へ帰ると伝える。 「将軍に迷惑をかけたくない、崇城に残してきた母のことも気がかりです  それに私は幽族と人族の血を引く身、両族の和平は私の願いです」 温孤は幽王を説得し、人族と和議を結びたいと訴えた。 魑女(チジョ)から聞いた話では幽王が噬心咒を使って民を操り、生き地獄を味わわせているという。 もし噬心咒を解くことができれば民たちの支持を得て和議を進められるはずだ。 端木翠は危険すぎると反対したが、展顔は千載一遇の機会を逃す手はないという。 「温孤にやらせてみては?成功すれば戦は終わる、2度と犠牲者が出ることはない」 そこで端木翠は外堀から埋めることにした。 端木翠は楊鑑(ヨウカン)を説得するため、義兄の弱みである阿弥(アビ)を行かせた。 和議と聞いた楊鑑はすぐ温孤の提案だと気づき、裏切る可能性もあると警戒する。 しかし阿弥は温孤なら心配ないと太鼓判を押し、和議が無理なら将軍が兵権を手放してしまうと泣きついた。 「楊将軍は大義をわきまえていて話の分かる方です、反対なんてしませんよね?」 一方、展顔は觳閶を連れて小さな農村にいた。 寂れた村には戦で息子が死んだと知っても帰りを待ち続ける母親、息子が戦乱に巻き込まれて亡くなり気が触れてしまった父親、戦場で手足を失った父を物乞いをして食べさせている幼い子供の姿がある。 展顔は心の傷を癒やすのは戦で勝つことよりずっと難しいと訴えた。 「幽族が停戦を望んだら受け入れますか?  …将軍、心のわだかまりを解き、兵や民に生きる機会を与えてください  そうすればご自身も恨みを捨てられます」 端木翠たちは丞相に幽族との停戦を嘆願した。 実は温孤が和議を実現したいと提案し、猶予が欲しいという。 しかし丞相は幽族が真心で自分たちと向き合うとは思えないと突っぱねた。 すると展顔は丞相が元々、戦の終結を目指していたはずだと訝しむ。 さらに楊鑑も試す価値があると賛同し、指揮官の觳閶までが和議に賛成した。 丞相は仕方なく温孤と面会し、裏切らない証拠はあるのか聞いてみる。 そこで温孤は自分の急所も逆鱗だと明かし、もし自分が寝返ったら殺してくれと端木翠に頼んだ。 端木翠は和議に失敗した時は自分がどんな罰でも受けると約束し、展顔と端木営が温孤を援護するという。 …こやつらは手を組み、和議を迫ってきた …もし私が頑なに拒めば皆の怒りを買うはず、ひとまず承諾しよう …たとえ温孤が成功しても私が和議を潰せばいい、何としてでも崇城で戦う 江文卿は考えた末、温孤に3日の猶予を与えると決めた。 展顔の具合が急に悪くなった。 端木翠はなぜ展顔の病がぶり返すのか分からなかったが、温孤が出ていく前に薬を多めにもらっておくよう勧める。 すると温孤が崇城へ帰ると知った紅鸞(コウラン)が自分もついていくと決めた。 その夜、端木営で温孤と紅鸞の送別会が開かれた。 紅鸞は温孤に手作りの香袋を贈り、はぐれた時は桃花の香で居場所が分かるという。 すると温孤は自分も端木将軍に香袋を渡そうと思いついた。 久しぶりに酒を酌み交わし、楽しい夜を過ごした端木営、やがて皆が酔い潰れて眠ってしまう。 そんな中、端木翠は独りで物思いにふけっている展顔に気づき、隣に座った。 「展顔?…あなたの想い人は私に似ているの?」 展顔は一瞬、驚いたが、言葉を選んだ。 「君は端木将軍だ、多くの重積と期待を担っている」 「…つまり私と彼女は違うのね?彼女はどんな人?」 「彼女は…怒りっぽくて面子にこだわる、言い方も癪に触る、ふふ  それにオシャレを気にして寒がりなのに薄着なんだ  好き嫌いが多くて、甘い味付けが好きで肉が嫌いだ、ネギや生姜も好きじゃない  それから…とにかく偏食だ」 そんな2人の様子を温孤が偶然、目撃してしまう。 …将軍にとって展顔こそが心を許せる相手なんだな …将軍が幸せなら祝福しよう 温孤の手には香袋が握りしめられていた。 端木翠は展顔の想い人が確かに自分とよく似ていると驚いた。 「端木…私は…」 「展顔!…もう遅いから休んで、明日は温孤たちを見送るのよ」 展顔に見つめられた端木翠は急に気まずくなって幕舎に戻ってしまう。 …端木、私は君を目覚めさせ、連れて帰らなければならない …だが今はこの虚構の世界から去りがたく思う …ここは君の大切な場所、君の家族や仲間がいて、君の目標や理想もある 温孤と紅鸞は崇城へ戻った。 しかし町は長年の戦ですっかり寂れている。 2人は密かに王宮へ潜入、早速、噬心咒を探し始めた。 その時、幽王が現れ、温孤は咄嗟に紅鸞を連れて物陰に隠れる。 今にも唇が触れそうな距離に頬を赤らめる紅鸞、すると鶴雪(カクセツ)が料理を持って戻ってきた。 「また夫人は残したのか?」 「夫人は人族の料理さえ召し上がりません…午後は貧民の治療のため外へ」 「まあいい…ともかく万丈淵(バンジョウエン)での呪薬作りのことは断じて口外するな」 実は温孤は幼い頃、万丈淵で法術の稽古をしていたことがあった。 温孤と紅鸞は万丈淵にやって来た。 すると牢屋で噬心咒に苦しむ民たちを見つける。 温孤は町に人がいなかったのは幽王が噬心咒の実験をしたからだと気づき驚愕した。 彼らを救うには呪いの源を探し、噬心咒を解かねばならない。 そこで温孤と紅鸞は龍気と桃花の術を合わせ、源を探すことにした。 つづく (  ̄꒳ ̄)過去がめちゃくちゃ変わってきてる〜

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