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2024/01/14(日)12:30

覆流年 復讐の王妃と絶えざる愛#1 あらすじ

覆流年〜復讐の王妃と絶えざる愛〜全30話(30)

覆流年 Lost Track of Time 第1話 景和(ケイワ)3年2月、瀚京(カンケイ)城 全てを失った皇后は自ら寝殿に火を放ち、あっという間に炎に巻かれた 『あなたに嫁いだせいで私の人生は破綻し、こんな結末を迎えることに』 物語は10年前にさかのぼる… 蘇城(ソジョウ)で最大の商家・陸(ルー)家。 陸家には男勝りで聡明な嫡女・陸安然(ルーアンラン)がいた。 その日は男衆を引き連れ、大河で自作の水雷を試していたが、偶然、航路で海賊に襲われる船を発見する。 安然は早速、水雷を使って海賊を蹴知らすことに成功、そこで凄腕の侍衛と出会った。 「師父はどなたです?うちの男衆を鍛えて欲しいの」 「それがすでに他界しています」 「じゃああなたは?報酬ははずむわ」 しかしその船は先を急ぐという。 安然はまた縁があればと無理強いせずに帰ったが、侍衛の男は娘の船の双魚の紋章が陸家のものだと知っていた。 「あの娘が安然だ、間違いない」 翌日、18歳になった安然は成人の儀を迎えた。 母・沈蘭渓(シンランケイ)は咳が酷く欠席となったが、第二夫人・柳鳴玉(リュウメイギョク)が準備してくれた美しい衣装に身を包んで儀式に臨む。 会場には安然が海賊から助けた慶(ケイ)王府の使者・蔡望津(サイボウシン)も祝いに駆けつけていた。 陸軽舟(ルーケイシュウ)はこの機に娘を後継者に指名、36港の船隊を動かせる双魚令を託した。 しかし陸延(ルーエン)が兄に横槍を入れ、庶子とは言え唯一の男子である陸昀(ルーイン)が当主になるべきだと訴える。 すると安然を慕う陸昀が姉こそ後継者にふさわしいと表明した。 焦った柳鳴玉は陸延に引き下がるよう目配せ、その場を取り繕う。 こうして安然は家業を引き継ぎ、新当主を祝う宴が始まった。 安然は身体中が痒くなり、早々に祝宴を切り上げた。 「どうしてこんな時に湿疹なんて…」 屋敷に戻った安然が回廊でふてくされていると、思いがけず蔡望津の侍衛と再会する。 「どうしてここに?」 「私の主人が陸小姐の祝賀会に招かれてね…まさか君だったのか」 「あなたの主人も陸家と商談?この前は翊(ヨク)王で今度は慶王…  そんなに暇なら水害対策を進めてくれればいいのに(ボソッ」 瀚国は水の国、水害が多いのは仕方ないが、災害支援の食糧は役所に中抜きされ、民に届くのは米ぬかだけだった。 すると侍衛は被災者の支援もさることながら、災害を防ぐことが根本的な解決だという。 「国中を巡る無数の水路を活用する、運河の整備が最上の対策だ  陸家が港を管理するのも同じ目的では?ならば朝廷と協力する事で大業の成就は早まるだろう」 「…朝廷より自分を信じるわ」 安然は同じ志を持つ侍衛に一目置いたが、役人と関わるのはごめんだった。 「そうだ、誕辰祝いを…それから痒み止めだよ」 侍衛の贈り物は花だった。 「あなたの名前は?」 「…次に会った時に」 「次はないかも」 「あるとも…じゃあこれで」 翌日、陸軽舟は慶王の誘いを丁重に断った。 蔡望津は好機を逃さぬよう柔軟になるべきだと戒めたが、陸軽舟はこれが自分のやり方だという。 「陸家の望みは巨万の富より一家の平安です、ご理解ください」 一方、安然は回廊で父と使者の話が終わるのを待っていた。 そこへ腹違いの妹・陸欣然(ルーシンラン)が駆けつける。 欣然は姉の目当ても使者かと焦ったが、安然は侍衛を待っていると釈明した。 しかし屋敷へ来たのは使者独りだと分かり落胆する。 その時、村人が駆けつけ、田んぼで騒ぎだと知らせた。 農民たちは安然のために道を開けた。 何事かと思えば見知らぬ青年が勝手に田んぼに植えた苗を引き抜いている。 「捕まえて」 すると村人たちは青年を羽交い締めにして安然の前に連行した。 「放蕩息子なら賭場や妓楼で遊んだら?泥遊びの何が楽しいの?」 しかし青年は苗が病気だと訴え、最終的には稲が全滅してしまうと説明する。 確かに苗を割いてみると蜘蛛の巣のような白い糸を引いていた。 安然は青年に謝罪した。 そこで早速、農民たちと一緒に苗を調べることにする。 青年はあの頑固な農民たちがなぜこの若い娘には従順なのか首を傾げた。 すると陸家の従者・衫越(サンエツ)がこの田んぼを作ったのが小姐だからだと教える。 「川を整備して3本の水路を引いた、土は洪水で流されて来た泥だ」 「それを全部独りで?」 驚いた青年は娘に名前を聞くと、自分の身分は明かさず、いつの間にか姿を消した。 その夜、安然は妹に誘われて花朝節(カチョウセツ)の縁日に出かけた。 安然は縁結びの祈願で月老廟(ゲツロウビョウ)へ行きたいと言う妹と別れ、侍衛を探すことにする。 しかし橋を渡っている時、前から来た男とぶつかって川へ落下してしまう。 「小姐っ!」 侍女・霊奚(レイケイ)は慌てて下をぞき込んだが、ちょうど船に乗っていた侍衛が安然を抱き止めてくれた。 「劇的な再会だな」 「小侍衛?!」 侍衛は穆懐恕(ムーカイジョ)と名乗り、次男坊だと明かした。 2人はしばし舟遊びを楽しんだが、ふいに穆懐恕が実は安然に一目惚れしたと告白する。 「分かっている、私はしがない護衛だ、あるのは志だけ」 「富や名誉に興味はない、相手に求めるのは″誠実な愛″だけよ」 すると安然は穆懐恕の頬に口づけした。 翌日、安然は穆懐恕を船まで見送りに行った。 「私を忘れないでね」 「迎えに来るよ」 そこで穆懐恕は約束の品として玉佩を贈った。 「共白髪になるまで添い遂げよう」 「もちろん」 しかし2ヶ月経っても穆懐恕から何の音沙汰もなかった。 欣然宛てに届いた蔡望津の文によれば、穆懐恕も慶王のもと北臨に出兵したという。 果たして無事でいるのだろうか。 そんなある日、港に瀚京からの船が到着した。 安然は待ちきれず港に駆けつけたが、やはり穆懐恕からの文はない。 すると偶然にも田んぼの青年と再会した。 「君が水路で水を引き込み、幅も深さも増したことで港が発展したんだね」 「私ひとりの力じゃないわ、父が協力してくれたおかげよ」 青年は稲香居士(トウコウコジ)と名乗り、凛とした安然にすっかり魅了された。 陸家に突然、朝廷の使者がやって来た。 何事かと思えば安然が皇帝から縁談を賜ったという。 「慶王・穆澤(ムーヅー)とは相思相愛の間柄と聞く、当人の願いを汲み婚姻を許可する  9月8日に瀚京にて婚儀を執り行う」 「あの…人違いでは?」 「大胆な!皇上のご厚情を無にすればどうなるか分かっておるのか?!」 安然は動揺しながらも陸家を守るため、聖旨を受け取るしかなかった。 「おめでとうございます、慶王妃  来月8日に九皇子殿下が王妃を迎え、都まで付き添われます」 すると使者は慶王からの文を安然に渡して帰った。 …安然、無沙汰をしたね、北臨との戦で忙しく便りが書けなかった …真実を明かそう、大瀚王朝の二皇子、これが私の本当の身分だ …戦功の褒美に婚姻の許しを請うた …父皇には色恋を咎められ、翊(ヨク)王には平民を娶る気かと冷笑された …だが構わぬ、そなたと生涯を共にすると決めたのだ …瀚京で待っている 安然が結婚を約束した穆懐恕の正体は慶王だった。 いよいよ安然が嫁ぐ日を迎えた。 真紅の婚礼衣装に身をつつんだ安然、しかしそこへ侍女が駆けつける。 「小姐!夫人がお倒れになりました!」 母は朦朧としながらも安然の美しい姿を見られたが、そこで血を吐き、息絶えてしまう。 「阿娘を置いてなんていけない…」 悲しみに暮れる安然、その時、九皇子一行が陸府に到着してしまう。 父は心を鬼にして安然を母から引き離し、母の願いは娘を良家に嫁がせることだったと明かした。 「嫁いで幸せになり安心させてやれ」 安然は後ろ髪を引かれる思いで寝殿を出た。 中庭では兄嫁を迎えに来た九皇子が待っている。 その時、ふいに風が吹いて花嫁の紅蓋頭がめくれ上がった。 安然は使者の九皇子・穆川(ムーチュアン)が稲香居士だと気づき、呆然となる。 「あなたが九殿下?」 安然は泣いていた。 「何かあったのか?」 「いいえ…全て順調よ」 この時、陸安然は母の急逝という人生最大の悲しみに襲われていた 誰が予想しただろう 都へと向かう安然の運命の絵巻にあれほど苛烈な物語が綴られていようとは… つづく ( ゚д゚)長っ!これ50分もあるのね 全30話なので楽勝だと思ったら甘かったわw そしてまたまた勝手なルビですがご了承くださいませw

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