2024/02/13(火)00:12
安楽伝#5あらすじ
安乐传 The Legend Of Anle
第5話
会試不正事件が解決するまで都を出ることになった古斉善(コセイゼン)。
しかし翎湘楼(レイショウロウ)の琳琅(リンロウ)から招待状が届き、罠とも知らずのこのことやって来た。
すると任安楽(レンアンルー)が現れ、皇太子がいるので逃げろという。
後ろ暗い古斉善は慌てて帰ろうとしたが手遅れ、韓燁(ハンイェ)と温朔(ウェンショウ)に挟み撃ちにされ、最後は恨みを持つ子弟たちから袋叩きにされて捕まってしまう。
( ꒦ິ⌑꒦ີ)ノ<任大人!助けてくれ!
(^ꇴ^)<人が多すぎて安楽には無理~
一方、宮中では久しく鳴ったことがない鐘の音が響き渡った。
実は大理寺の黄浦(コウホ)たちが不正事件の調べ直しを求めて青龍鐘(セイリュウショウ)を打っているという。
青龍閣は皇帝に直接、上奏できる唯一の場所だったが、掟により30回の杖刑を受けなくてはならなかった。
そのため鐘を打つ者は長らく現れず、皇帝も上奏を無視することはできない。
黄浦が鐘を打ち鳴らしたことで事件は表沙汰となり忠義(チュウギ)侯・古雲年(コウンネン)は憤怒、ようやく任安楽に一杯食わされたと気づいた。
こうして多くの子弟たちが見守る中、大理寺で韓燁、任安楽、洛銘西(ルォミンシー)による再審理が始まった。
連行された古斉善は相変わらず父の権勢を笠に着て強気だった。
安楽も古斉善の味方を装い、古斉善をさらに増長させる。
「公侯世家(コウコウセイカ)の子弟は無条件で官職に就ける、そもそも会試を受ける必要さえないのに~」
「その通り!」
すると黄浦が死んだはずの呉越(ゴエツ)を召喚すると言い出した。
その頃、古雲年が夫人に尻を叩かれ、参内した。
しかし皇帝の怒りが収まっておらず、皇帝付き侍従・趙福(チョウフク)に追い返されてしまう。
古雲年は仕方なく御宸殿(ゴシンデン)の前でひざまずき、嘆願を始めた。
牢獄で殺されたはずの呉越が参上した。
恩義を感じて最後まで古斉善をかばっていたが、まさか命を狙われるとは思わなかったという。
「私は無実です、問題を漏らしたのは古斉善です!」
温朔(ウェンショウ)はその様子を任府の苑書(エンショ)・苑琴(エンキン)と一緒に見守っていた。
「まさか死者が生き返るとはね~安楽姐(ジェ)の打つ芝居は見ものだ」
「当然よ♪」ネー(*´・ω)(ω・`*)ネー
一方、古雲年はようやく皇帝から謁見を認められた。
嘉昌(カショウ)帝・韓仲遠(ハンチュウエン)は何事も分別をわきまえるよう釘を刺し、息子については皇太子の采配が出てから改めて自分が罰を下すという。
古斉善は呉越が証言しても決して罪を認めなかった。
そこで韓燁は本当に不正をしていないと言うなら回答をそらんじてみろという。
「良かったわ~少侯爺、これで助かりますね」
安楽は古斉善を助けるふりをしながらじわじわと追い詰める。
仕方なく古斉善は過度の緊張から、会試で何と答えたか覚えていないとごまかした。
「あるあるあるある~誰にもあることよ~それにこたびは難解だった~
″民の道″だっけ?そんなの私だって説明できないわ~」
安楽の援護に思わず古斉善は首を縦に振り、いくら考えても答えが思いつかなかったと言った。
これに韓燁は激怒、今回の会試で″民の道″など問われていないという。
「問題まで忘れたのか?!」
古斉善はようやく安楽に騙されたと気づき、開き直った。
「たかが会試の不正で私を罪に問えるのか?!そうだ、私が問題を漏らした!」
すると安楽はならば李崇恩(リスウオン)の遺書と食い違うと指摘、古斉善は何も言えなくなってしまう。
洛銘西は会試での不正が死罪に値すると判断した。
すると韓燁は主文を後回しにし、官職を堵して事件の真相を求めた黄浦たちや、希望を胸に勉学に励む書生たちのためにも公正な裁きを下さねばならないと説明する。
「古斉善は会試の問題漏洩、試験官殺し、呉越の暗殺未遂…
その上、不遜な態度で法廷を侮辱した罪により、会試の及第を取り消して今秋に死罪に処す」
一方、温朔は安楽の打った3手のうち、まだ最初の1手だけが分からなかった。
すると苑琴が種を明かしてくれる。
「書きつけが見つかったのは都合が良すぎると思わない?」
実はあの時、琳琅は踊りながらこっそり子弟たちの懐に書き付けを忍ばせ、わざと欄干を壊していた。
「そうか!(はっ)となると安楽姐は殿下にとって危険な人物では?」
安楽は事件の解決で功を上げ、罷免された裴沾(ハイテン)に変わって正三品(ホン)に昇進した。
しかしまだ皇太子妃になれないと大袈裟に悲しむ。
韓燁は安楽には別の目的があると見抜いたが、安然は咄嗟に洛銘西に話を振ってごまかした。
「洛大人、共に芝居を打った私と殿下は親密になれたかしら?」
「任大人、私も芝居に一役買った、私も君と親密になることができるのか?」
「もし先に洛大人に出会っていたら私の夫は刑部尚書だったかも?」
安楽に迫られた洛銘西はうっかり動揺したが、韓燁が慌てて2人の間に割って入った。
「任大人、洛大人は冗談には不慣れなのだ…許せ」
「あら、私のために太子が謝罪?」
すると洛銘西は気まずそうに帰ってしまう。
「洛銘西が梓元(ヅユアン)が都入りした時の侍衛だ、旧友の話ができる唯一の相手なのだ」
その夜、韓燁は刑部に洛銘西を訪ねた。
安楽が初対面のはずの洛銘西を親しげに見ていたことを訝しみながら、任安楽を調べて欲しいと頼む。
「思慮深い任安楽ならこれほど苦労せずとも太子妃の座に就けるはずだ」
「分かりました、調べましょう」
翌日、韓燁に父皇の勅命が届いた。
父皇は皇太子の采配が公正としながらも、古雲年の嘆願に折れて流刑に減刑したという。
実は古雲年は軍を掌握し、江南で力を持っていた。
その上、古雲年が牛耳る大理寺で息子を死罪にしたとあっては反発されるのは必至だろう。
「だが任安楽が現れたおかげで恨みの矛先が変わった…そちにとってありがたい存在だ」
韓燁は父皇の教えを肝に銘じると言ったが、内心、納得がいかなかった。
一方、安楽は翎湘楼で洛銘西の居所にいた。
洛銘西は労せずして事がうまく運んだと言ったが、安楽は不満が残る。
まさか皇帝のひと声で悪が情に救われるとは…。
「韓仲遠という男は疑い深く、奸臣であろうと己になびく者を重んじる
そうだ、君の旧友である安寧(アンニン)公主が近々、都入りする」
安寧は帝家と韓家の確執とは無関係と言っても韓家の人間、いずれ安楽の計画を知ることになるはずだ。
実は事件の解決が順調すぎて韓燁が安楽に疑念を抱き、洛銘西に安楽を調べるよう頼んだという。
「3万の水軍の意味を文字通り受け止めるなら、大した太子とは言えないわね」
「だが忠義侯を完全に敵に回したのは厄介だ」
その夜、古雲年は任府に刺客を放った。
安楽は苑書さえいれば怖い者なしだったが、その時、別の刺客が飛び込んでくる。
覆面の刺客たちは慌てて退散、苑書は顔も隠さず現れた男と一対一で手合わせになった。
すると温朔が駆けつけ、真っ先に苑琴の無事を確認してしまう。
「(はっ)…安楽姐、ご無事ですか?」
「標的は私なのに誰も案じてくれないのね」
「いや、殿下が安楽姐を心配して護衛を…あ!」
苑琴は慌てて苑書に味方だと教えたが、苑書は好敵手との戦いが楽しくてやめようとしなかった。
しかし男は隙を見て切り上げ、帰ってしまう。
翌日、韓燁と洛銘西は碁に興じていた。
韓燁は今回の父皇のやり方に失望したとこぼし、任安楽の調査が進んでいるか尋ねる。
すると洛銘西はよほど強い志がなければ3万の水軍で寨(サイ)の安寧を保つことはできないと言った。
「つまり才能を生かすためのよりどころが必要だと?」
「お分かりなら協力しては?」
そこへ安楽の側近2人が訪ねて来た。
苑琴は皇太子の侍衛が刺客の来襲から救ってくれたと感謝した。
しかし苑書は侍衛ではなく自分が救ったとぼやいてしまう。
韓燁は苑書がいれば安心だと顔を立て、簡宋(カンソウ)を戻すと決めた。
「殿下、小姐が翎湘楼でお待ちです」
すると韓燁は囲碁を切り上げ、出かけてしまう。
韓燁が翎湘楼へ到着すると、安楽は過去の冤罪を洗い出しているところだった。
「これも太子妃になるためよ?」
「それが…古斉善が減刑された」
「気にしないで~謝る必要はないわ、じゃあ今日は殿下のおごりね?」
つづく
( ๑≧ꇴ≦)だーりーすー! ←言いたいだけw