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2024/06/17(月)23:48

七時吉祥~エンドレス・ラブ~#7あらすじ

七時吉祥(シチジキッショウ) 全38話(38)

七时吉祥 Love You Seven Times(全38話) 第7話 天界では紅線翁(コウセンカク)や李(リ)天王たちが集まり、祥雲(シャンユン)と初空(チュコン)戦神の情劫を見守っていた。 「李天王、この前、言っていた話を盛り上げる件は?」 「要望にお応えします、私にお任せを~」 筋書きを書いた李天王は自慢げに言ったが、そこへふいに昊軒(コウケン)帝君が現れた。 「話を盛り上げるとは?」 帝君は続きを見ようと誘ったが、神仙たちは蜘蛛の子を散らすように仕事へ戻ってしまう。 一方、人間界では陸長空(ルーチャンコン)が武術大会での活躍を認められ、皇子たちの武術の師匠に選ばれていた。 しかし陸家の増長を恐れる皇帝の不興を買い、このままでは家族ぐるみの付き合いがある宋(ソン)家にまで累が及ぶと気づく。 屋敷に戻った長空は祥雲が巻き込まれることを恐れ、父に退婚を申し出た。 陸涼(ルーリィャン)はそこまで深刻な状況ではないと言ったが、その時、見慣れぬ使用人が帳簿を届けにやって来る。 すると陸涼はどこか上の空になり、長空は父が何か隠し事があると怪しんだ。 居所に戻った長空は陸家軍の10年間の帳簿を取り寄せ、調べ始めた。 気がつけば陽が昇り、結局、一睡もしないまま皇子たちの稽古に出かける。 すると珍しく病弱な第3皇子・寧(ネイ)王の姿があった。 長空は寧王に弓を差し出したが、その時、寧王の手首に見慣れた手巾が巻いてあることに気づく。 「これは数日前、ある娘が巻いてくれた、まだ治らなくてな、少し手伝ってくれないか?」 そこで長空は弓を構えた寧王の姿勢を直しながら、思わず手巾を外してしまう。 「真に優れた射手なら強い心を持っています」 寧王の放った矢は的の横をすり抜け、後ろの木に刺さった。 他の皇子たちは自分の的すら分からないのかと冷笑したが、長空は寧王の本当の実力を見抜く。 …病弱なふりをして才気を隠していたが、急に実力を見せつけて来たか… 皇帝は陸家の台頭に頭を悩ませた。 すると珍しく寧王が現れ、陸家を排除して父皇の憂いを除く策があると進言する。 皇帝は8年前の災害以来、毎年、被災した民に大金を割いていたが、寧王は皇帝が密かに陸涼に命じてその民を都の郊外・文康(ブンコウ)に住まわせていると知っていた。 「証拠は残っていないはず、どこでそれを知った?」 「どうやって知ったかより、勝手に兵を集めて謀反を起こすのは一族皆殺しの大罪では?」 一方、祥雲は武術大会の件で父から禁足の罰を受けていた。 あれ以来、長空もなしのつぶて、何日も会いに来てくれない。 もし他に意中の人が現れたのなら喜ぶべきことだが、祥雲はなぜか胸が苦しくて息もできない気分だった。 そこで紫輝(シキ)を呼び出し、陸家を偵察するよう頼む。 紫輝は陸家に逗留する鶯時(オウシ)に会えると喜んで出かけたが、逆に鶯時から祥雲を探るよう命じられてしまう。 紫輝はすっかり鶯時に懐き、なかなか戻らなかった。 恋仲の翠碧(スイヘキ)と陸放(ルーファン)は密かに落ち合い、主たちが疎遠になったせいで別れの危機だと嘆く。 その頃、寧王は宋府に祥雲を訪ねた。 祥雲はちょうど中庭で居眠りしていたが、寧王は扇子を広げて日陰を作り、黙って見守る。 すると不意に目を覚ました祥雲が驚いた。 「いつ見えたのですか?」 「少し前だ、寝ていたから起こさずにいた」 寧王は妹の誕生日が近いため、祥雲に贈り物選びを手伝って欲しいという。 名簿を調べていた長空は朝廷からの軍費が陸家の兵数と見合っていないと分かった。 …多額の軍費は何に使われているんだ?まさか… 長空は王伯陽(オウハクヨウ)に文を書き、文康にいる避難民を全て移動させた。 つぎに陸家の将とその家族に密かに都を離れるよう通達させる。 陸放は陸家に何か災いが降りかかるのだと気づき、宋小姐をどうするつもりか聞いた。 すると長空は″巻き込めない″とだけ答えた。 祥雲は寧王のおかげで久しぶりに街へ出かけた。 しかし寧王と一緒にいても思い出すのは長空と出かけた時のことばかり。 すると露店で虎と豚が抱き合う可愛い陶器を見つけ、思わず買ってしまう。 寧王は祥雲がその陶器を陸長空に贈るつもりだと気づいた。 「この前、彼との絆から逃げたいと言っていたな?…そなたの願いは何でも叶える」 長空は鶯時にも辺境へ戻るよう命じた。 しかし鶯時は祥雲のせいだと誤解、このまま安涼(アンリョウ)に戻れば嫁に出されてしまうと焦る。 鶯時はひとまず従兄の言う通り屋敷を出たが、考えがあった。 祥雲は両親の話を立ち聞きし、陸家に危険が迫っていると知った。 そこでこっそり長空の部屋に侵入して待っていると、やがて長空が戻って来る。 「祥雲?!なぜここに?」 「大事な話があるの」 すると回廊から陸放の声が聞こえた。 <少爺?宋小姐を呼んできます! 祥雲はここにいると答えようとしたが、長空は思わず口をふさいで止めた。 <少爺、毎晩、長命玉を握りしめて放さないのは恋しいからでしょう? 驚いた長空は門を少し開け、陸放を追い返した。 祥雲は長空にすぐ都を離れるよう勧めた。 父の話では皇帝が陸家の帳簿を密かに差し押さえたという。 すると長空は退婚書を渡し、心にもないことを言って祥雲を傷つけた。 「私たちは確かに幼なじみだ、だが人は変わる、もう疲れた、君には付き合い切れない  これからは他人だ、私のことはもう気にするな」 祥雲は自分を巻き込まないための嘘だと分かっていた。 「それであなたの心が安らぐなら私も協力する、お荷物にはなりなくないの  でも婚約のことは焦らないで、けりがついても気持ちが変わらないなら私から話すから」 祥雲は思わず退婚書を破り捨てた。 「長空、忘れないで、指切りして約束したでしょう?…死んでは駄目」 祥雲はあふれる涙をぬぐいながら帰って行った。 引き止めたい気持ちを必死に押さえ、祥雲の背中を見送る長空。 書卓には敗れた退婚書があった。 つづく

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