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![]() 花间令 In Blossom 最終話 賈荃(ジアチュェン)の大司馬任命式に続々と役人たちが駆けつけた。 すると哀れなことに停職となった潘瑾(パンジン)が会場で給仕をしている。 賈荃は息子が罪を犯したとは言え潘瑾が有能な朝官であることに変わりないとかばい、皇后の前で忠誠を示す機会を与えたと寛大さを示した。 すでに皇后も駙馬のため太尉府に来臨、しかし劉莞(リウワン)はなぜか心が落ち着かずにいる。 ![]() 一方、楊采薇(ヤンツァイウェイ)と潘樾(パンユエ)は太尉府の正門を眺めながら来るはずのない卓瀾江(ジュオランジアン)を待っていた。 「式が始まる…」 「阿江はまだかしら?」 その頃、陳(チェン)掌院は恩人の息子の遺言に従い、白小笙(バイシャオション)の長屋を訪ねた。 「そなたが白小笙か?」 「ええ」 すると陳掌院は中庭に亡骸を運び込ませ、少笙に伝言を伝えて帰って行った。 「あの者に頼まれた、″俺が帰りたい場所はひとつ、かつての親友の元だ″と…」 白少笙は恐る恐る亡骸を覆っている白い布に手をかけた。 しかし現実を受け入れる勇気がなく、結局、顔を見ることができない。 その時、傷だらけの右手だけが飛び出していることに気づいた。 少笙が固く握られた拳の指を開いてみると、中からつぶれた飴が出てくる。 『辛い時には甘いものを食べろ…甘い味を思い出せば辛さが消える』@18話 すると少笙はやはり亡骸が卓瀾江だと確信し、そのまま泣き崩れてしまう。 ![]() 太尉府で大司馬任命式が始まった。 甲冑姿の賈荃は皇帝から勅命を賜り、ついに全軍を動かせる金印紫綬(キンインシジュ)と虎符を手にする時がくる。 その時、とんだ邪魔が入った。 「そこまでだ!」 潘樾が郡主の位牌を抱えた楊采薇と一緒に太尉府に乗り込んできた。 実は郡主の死に敵国の間者が絡んでいるため、弁解の機会が欲しいという。 賈荃は逃亡犯を捕えろと命じたが、回廊に控えていた潘瑾が慌てて御前に飛び出した。 「皇后!事が敵国の間者に絡むなら軽視してはなりません! 私の命を懸けてお願い申し上げます、どうか息子に弁解の機会を!」 「…前に来て話を」 ![]() 潘樾は郡主が奸臣を暴くため名誉をなげうち、自分と婚約を偽装したと白状した。 郡主の死は痴情のもつれではなく自害を強要されたせいで、奸臣によって入念に練られた陰謀だという。 「″栖霞嶺(セイカレイ)は枕辺の人のせい″、郡主が残した言葉です 夫人の命を盾に郡主を脅して自害を強いたのはご両親を殺した人物…賈荃です」 楊采薇はこれまでの経緯を明かし、全ては賈荃が兵剣を奪って姜(ジアン)族に便宜を図るためだと暴露した。 するとすかさず孫熙明(スンシーミン)が賈荃を援護、潘樾たちが証拠もなしに重臣を中傷したと糾弾する。 しかし潘樾は不敵な笑みを浮かべた。 「なぜ証拠がないと?…皇后、証人を召喚しても?」 実はあの燃え盛る馬車の中に雲裳はいなかった。 証人として雲裳が現れた。 雲裳は10年前、妓楼で偶然、賈荃が敵と通じていると知ったと証言、証拠の文を献上する。 …私が朝廷で権力を得れば中原は姜族のもの… 皇后は顔を曇らせたが、賈荃は潘樾たちが自分に汚名を着せるため文を偽造したと訴えた。 しかし文には偽装できない指紋が残されている。 潘樾はこの場で指紋を照合するよう迫ったが、賈荃は無礼だと一蹴した。 すると賈荃が拒んだせいで朝官たちがざわつき始める。 その時、皇后が賈荃に手套(シュトウ)を外すよう命じた。 「皇后?!」 「やるのよ」 賈荃は仕方なく手套を外した。 すると驚いたことに指が擦りむけて真っ赤になっている。 「先日、皇上のお供で移動中、小太子が危うく事故に巻き込まれそうになった でも太尉が身を挺して守ってくれた、その時に傷を負ったのよ」 皇后は皇太子の恩人である賈荃を信じると表明、証拠がないのなら潘樾たちを誣告罪に処すと言った。 しかしその時、門衛が駆けつけ、重要参考人が来ていると報告する。 皇后は召喚を認めたが、潘樾と楊采薇はその証拠を見て呆然となった。 新たな証拠を持って来たのは白小笙だった。 少笙は荷車に乗せた卓瀾江の亡骸を運び込むと、楊采薇の元へ歩み寄り、卓瀾江の遺言を伝える。 「″かつての親友の元へ帰りたい″と…何かの暗示かも」 「きっとそうだわ」 潘樾は帳簿のことだと気づいたが、少笙の話では懐には何もなかったという。 そこで采薇は皇后にこの場で検視したいと嘆願した。 当然、朝官たちは反対したが、意外にも楊済安(ヤンジーアン)の同僚だった国老が味方になってくれる。 「彼は非常に実直な人間でした… それなのに謎の死を遂げ、ずっと私の心のしこりだったのです こうして今、過去の事案が再び提起された 皇后娘娘、どうか老臣の声をお聞き入れ、この者たちにもう一度だけ機会を!」 「国老がそこまで言うなら仕方がない」 楊采薇は悲しみをこらえながら親友の検視を始めた。 すると卓瀾江の胸に拷問の傷とは異なる3つの規則的な傷がある。 実は卓瀾江は牢屋の柱に打ちつけてあった釘を抜き、自ら胸に刺して手がかりを残していた。 「上の傷は玉堂の経穴、下は建里の経穴、左の期門にも傷が…でも右のは無傷…」 「肝経で最も重要な経穴か、″黄帝内経(コウテイダイケイ)″に記載がある ″東方は青色で肝に通じ、性質は草木に似る″か…これが残した傷の意味?」 「帳簿を探して捕まったのよ?″東方″…″草木の青″…隠し場所を指しているのでは?」 どうやら密輸塩の帳簿は太尉府の東側の部屋にあるらしい。 そこで潘樾は皇后に屋敷を捜索したいと嘆願した。 「皇后!」 賈荃は慌てて上奏しようとしたが、思わぬ伏兵に邪魔されてしまう。 「娘娘、本件は国の大義に関わること、夫君が潔白なら皆の前で証明して欲しい」 皇后は劉莞の心情をおもんばかり、捜索を認めた。 「ただし線香が燃え尽きる前に見つからなければ即刻、斬首よ」 潘樾は東の書房に入った。 しかし″草木の青″が何を指すのか分からず手間取ってしまう。 楊采薇はなかなか戻らない潘樾を案じていた。 やがて禁軍が拘束した潘樾を連行、高(ガオ)宦官は皇后に何も見つからなかったと報告する。 すると皇后は賈荃に屈辱を味わわせてしまったと労い、潘樾の処遇を一任した。 賈荃は潘樾をこの場で極刑に処すと宣言した。 勝利を確信し、潘樾に歩み寄る賈荃。 「ふっ、勝てば官軍だ」 「だが勝者はどちらかな?」 潘樾はいきなり賈荃を蹴り飛ばすと、禁軍の帯剣を奪って突きつけた。 「その通り、勝てば官軍、勝負はついたな」 すると皇后が皇帝の恩を裏切ったのは賈荃だと糾弾した。 実は潘樾は″草木の青″が鳥の置物だと気づき、からくりを見つけて帳簿を手に入れていた。 しかし時間を稼ぐため高宦官に協力を頼み、口上では見つからなかったと伝えながら密かに書き付けを渡してもらう。 …証拠を発見、賈荃には内密に… 賈荃は潘樾にまんまと謀られたと気づいた。 「だがこのままで終わると思うか?!」 すると賈荃の配下が中庭になだれ込み、朝官たちを包囲してしまう。 「どのみち死ぬのだ、貴人を道連れにできるなら本望!」 その時、突然、屋根から射手隊が現れ、一斉に叛徒たちを始末した。 潘樾は帳簿を見つけたあと援護を呼んでいた。 禁軍は謀反を制圧、皇后は賈荃を投獄して裁きを待たせるよう命じる。 しかし劉莞が咄嗟に叛徒が落とした弩(ド)を拾って夫に矢を放ち、自ら妹の敵を討った。 ![]() ![]() 潘樾は別れを告げるため父を訪ねた。 「皇上に禾陽県令への帰任をお願いしました」 「そうか、行ってこい、賈荃の残党は私に任せろ」 潘瑾は息子の背中を見送ったが、声をかけずにはいられなかった。 「樾児…」 すると潘樾は立ち止まり、ふと振り返った。 「爹(ディェ)、保重(バオジョン)!」 潘瑾は潘樾が再び自分を父と呼んでくれたことに感激、思わず涙ぐんだ。 その頃、楊采薇も荷物をまとめて疏雨院(ソウウイン)を出発するところだった。 すると都へ戻った上官蘭(シャングワンラン)が現れる。 上官蘭は愛しい妹の顔に手を伸ばしたが、結局、触れることはできなかった。 「そなたを責めはせぬ…この世にもう1人の上官芷(シャングワンジー)が生きていると思うことにする それだけで私は満足だ」 楊采薇は卓瀾江との約束通り皆で禾陽に戻った。 そして卓瀾江の亡骸を父・卓山巨(ジュオシャンシュー)の隣に埋葬、しばし3人で友との別れを惜しむ。 采薇は白小笙を心配したが、少笙は気丈だった。 「私なら平気、阿江と話したいから先に行って…」 すると独りになった小笙は縁結びの木に祈った願い事を思い出した。 …阿江がいばらの道を突き進もうとずっとそばにいられますように… しかしもう叶わない。 「でもいいの、心の中ではあんたに何度も嫁いだから…」 ![]() 楊采薇と潘樾は矢倉に続く橋の上に登り、久しぶりに禾陽の街を眺めた。 かつて悪名高い街だった禾陽も今は誰もが平安に暮らしている。 確かに冤罪の多いこの町から無辜の墓がなくなるよう願っていた采薇、しかしこれほど代償が大きとは思わなかったと肩を落とした。 「阿江や郡主、そしてそなたも私も同じ、あるいは誰もが縛られて生きているのやも」 「信念を貫いてこそ、この命に意義があるのね」 すると潘樾が采薇の手を握りしめた。 「そなたがいるからこの人生に意義がある」 ![]() 一方、京城では廷尉に復帰した潘瑾が謀反の後始末に追われていた。 すると賈荃の令牌が見つかる。 しかし令牌を確認した潘瑾は数字を見て呆然となった。 「2番だと?本当に賈荃のものか?」 「間違いありません」 「すぐに保管庫へ、誰も近づけるな」 保管庫に8つの令牌が揃った。 すると誰かが最後に大きな1番の令牌をはめ込み、羊角雲紋を完成させる。 終わり ( ๑≧ꇴ≦)32話なのに長かった~! で全然、解決しないまま終わったwwwww 羊教と9人の義兄弟 1 ? 2 賈荃 3 卓山巨 4 顧雍 5 ? 6 上官芷を殺した刺客 7 ? 8 ? 9 ? 本当の黒幕が①の令牌をはめてヒツジーが完成 つまりパパが黒幕? まさか潘樾の実父から奪ったとか? いやいや、最後に令牌を届けた兵士が実は…ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ あ~何だか完走したのに損した気分___w ※″東方は青色で肝に通じ、性質は草木に似る″ 黄帝内経とは中国最古の医書 五臓が四方と季節、五行に対応しているとされる 期門は肝経でも重要なツボで、肝に対応するのは東方=青色、五行では木 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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