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2025.08.14
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惜花芷 Blossoms in Adversity
第40話

皓月仙師(コウゲツセンシ)は天寿節の宴で皇帝・顧成燾(コセイトウ)の命を狙った。
しかし暗殺計画を知っていた皇帝により失敗に終わってしまう。
「捕らえよ!」
皇帝は余裕の表情、その時、思いがけず皓月も号令をかけた。
「かかれっ!」
実は儀式を手伝っていた宦官は全て皓月の配下だった。

宴席は騒然となった。
長青(チョウセイ)は禁軍が応戦している間に皇帝を連れて逃げることにしたが、今度は給仕の女官が短剣を抜いて襲いかかって来る。
咄嗟に皇帝をかばった長青は背中を切りつけられ、ついに皇帝は孤立無援。
その時、袖箭(シュウセン)の矢が女官に命中し、顧晏惜(コアンセキ)が現れた。

司使と共に会場に雪崩れ込んだ七宿(シチシュク)司が謀反を制圧、皓月はその場で拘束された。
「皇伯父、禁足を破った私に罰を…」
「イエンシー、罰など与えるものか、七宿司のおかげで火球を見つけ、撤去できたのだ」
皇帝は期待に違わず自分を救いに来た甥に顔をほころばせたが、顧晏惜は火球を見つけたのが花芷(カシ)だと明かした。
「お前だったとは…皆、死んで当然の者たちなのに!」
花芷の仕業だと知った皓月は憤り、皇帝への積年の恨みをぶちまけた。

皓月は昭(ショウ)国の間諜だった。
苦水河の戦いで父や兄たちが戦死。
母はまだ幼い娘を連れて戦場へ赴き、家族の遺体を探し回ったという。
しかし見つけられないまま母は餓死した。
天涯孤独となった皓月は流民に紛れて都へ行き、懐(カイ)王に仕えて間諜として育てられたという。
「家族の仇を討てるなら何でもできる!@ボンバイエ
 私の仲間も次々と大慶にやって来たのに、その大半が七宿司に人知れず消されたわ
 でも私は生き残った、あと1歩でお前を殺せたのに!」

皇帝は皓月を身の程知らずだと蔑んだ。
しかし皓月から鼻で笑われてしまう。
「そうかしら?顧晏惜が助けに来なければお前はとうに死んでいた、本当は怖かったのでは?
 大慶の皇帝とはどんな勇猛で恐ろしい男かと思ったら、ふっ…
 ただの弱くて疑り深い年寄りじゃないのっ!
 臣下の非難におびえ、己の兄弟や子供まで恐れた、孤独をかこつあまり顧晏惜まで遠ざけ
 怪しげな私を利用するしかなくなったくせに!知ってるの?お前の息子も…ウッ!」
その時、突然、惠(ケイ)王・顧晏睿(コアンエイ)が落ちていた剣を拾い、いきなり皓月を刺し殺してしまう。
「それこそ世継ぎのあるべき姿だ」
皇帝は珍しく惠王を褒めた。

皇帝は自分を憎んでいるはずの花芷がなぜ自分を救ったのか聞いた。
すると花芷は皇帝だけでなく、混乱が起きて両国の民が犠牲になってしまうからだと上奏する。
皇帝は相変わらず正論を振りかざす花芷に嫌気が差し、下がらせろと命じた。
「なぜ功績者を罰するのですか?!」
驚いた顧晏惜は花芷を守ったが、その時、皇帝の顔色がみるみる青くなり、激しく喀血してしまう。
実は顧晏睿は美しい天枢使に惑わされ、皓月から皇帝に毒を盛るようそそのかされていた。

『占いによると殿下は天子になる運命…すぐ玉座に就けるでしょう
 皓月、喜んでお仕えいたします
 この碧真(ヘキシン)という毒を飲ませれば1刻も経たずに死にます』 

顧晏睿は慌てて父の元へ駆け寄り、咄嗟に七宿司が謀反を起こしたと濡れ衣を着せた。
わけが分からず呆然と立ちすくむ顧晏惜、しかし長青がある証拠を思い出す。
「違います!陛下は恵王の杯しか口にされていません!」
「宦官ごときが皇子を疑うとは!」
顧晏睿は激怒して長青を切りつけると、顧晏惜が対峙する七宿衛と衛兵をなだめた。
「落ち着け!陛下はまだご存命だ!逆賊は恵王かもしれぬ!」
「黙れ!」
すると皇帝と同じ酒を飲んだ顧晏睿も激しく喀血、ようやく皓月に騙されたと気づいた。
「あの女…」

『解毒薬を渡しておきます、口に含めば碧信の毒は解けます』

顧晏睿は自暴自棄になり、皇帝の首に剣を突きつけた。
「下がれ!近寄るな!」
しかし毒が回り始めた顧晏睿は再び血を吐き、その隙に顧晏惜の放った袖箭が命中、顧晏睿は絶命してしまう。

顧晏惜は皇帝を寝宮へ運び込み付き添った。
「皇伯父、逆賊を全て捕らえますのでご安心を…」
しかし虫の息となった顧成燾は声を出す力もなく、かろうじて甥に手を伸ばす。
顧晏惜は伯父の手を握りしめながら、何を訴えようとしているのか察した。
「皇伯父、私は少しも恨んでなどいません、幼い頃から父のように思っていました
 北地にいた時も頭から離れることはなかった
 いつか必ず皇伯父がそばに呼び戻してくれると信じていました」
顧成燾は涙し、顧晏惜の手を弱々しく握り返した。
「斉如海(サイジョカイ)に誣告させたのは私が皇伯父や国に必要な存在だから
 私は皇都に戻る運命だった…ご安心ください
 七宿司がある限り、私は皇伯父と大慶を守る刀であり続けます」
顧成燾は顧晏惜の許しでようやく真心を知ったが、そこで息絶えてしまう。
「イエン…シィ…」
それが皇帝の最後の言葉になった。




皇帝の崩御を知らせる鐘の音が響き渡った。
承露(ショウロ)宮の前に駆けつけた臣下たちは悲しみに暮れながら、皇家の世継ぎがいないことを憂慮する。
「いずれ噂が広まり、天下は大混乱に陥るだろう」
その時、皇太后が到着した。
「皆の者、心配はいりません、顧家の跡取りはまだいます…」
皇太后が手を差し伸べると、まだ幼い六皇子・顧晏昭(コアンショウ)がその手を取った。

花家の男たちが赦免された。
採石場で聖旨を受け取った大郎・花平宇(カヘイウ)は俄かに信じられず呆然。
実は皇帝が代替わりし、皇都へ戻れることになったという。
「早く支度しよう!父親に知らせねば!」
その時、これまで不遜だった官兵が急に態度を一変させ、家族に文を届けて欲しいと懇願した。
花平宇は確かに官兵たちも家族に会えずにいるのだと気づき、引き受けることにする。
すると他の罪人たちも一斉に家族への文を頼んだ。

新帝・顧晏昭は顧晏惜と一局、手合わせしながら気もそぞろだった。
「イエンシー哥哥、花家の男たちはそろそろ皇都に着く頃だろうか?」
「陛下…」
顧晏惜は答えようとしたが、そこへちょうど仕官した沈淇(シンキ)が現れる。
「ちょうどいい、碁は苦手だ、交代してくれ」
「急いでどこへ行く?」
「聞いてないのか?花家の男たちを出迎える」
「花芷からは何も聞いていない」
「あ、沈大人は家族じゃないからな、ではこれで」

(  ̄꒳ ̄)沈淇はイエンシーより大人w


万勝(バンショウ)門では花家が男衆の帰りを今か今かと待っていた。
すると顧晏惜が馬を走らせ駆けつける。
「一緒に待つよ」
花芷は笑顔で顧晏惜を迎え入れた。
今なら愛する人を祖父に紹介できる心の準備ができている。
その時、ついに祖父たちを乗せた馬車が見えて来た。
門衛が馬車に気づいて門を開くと、待ちきれずに花芷たちが一斉に走り出し、ついに家族の再会が叶う。
花屹正(カキツセイ)は花芷の元気そうな姿を見て安堵したが、その時、顧晏惜が現れた。
黙って顧晏惜の手を握りしめる花芷。
花屹正は花芷にも運命の人が現れたのだと分かった。

( ;∀;)アアアアア~感動!



屋敷へ戻った花屹正は花芷と顧晏惜と一緒に霊廟を訪ね、林婉(リンエン)に帰京を報告した。
「婉R、戻ったよ、直言が天子の怒りを買い、花家は災いに遭った
 当初は悔やまぬつもりだったが、しかし…
 婉R、すまない、あの日の別れが最後になるとは…
 幸い遠くないうちに私も朽ち果て、そなたの元へ行ける、その時は好きなだけ罵ってくれ」
すると花屹正は花芷たちに祖母へ報告するよう促した。

花芷と顧晏惜はひざまずき、それぞれの想いを林婉に告白した。
「祖母、当時の私は愛についてまだ何も分からなかった
 あの時、本心をさらすのが怖くて、彼の名前を言えませんでした
 でも今は何の迷いもない、ご安心を、私はもう孤独ではありません」
「老夫人、私の答えは全て花芷に伝えました
 あの時、背中を押されながら私はためらい、花芷を傷つけてしまった
 結果、多くの時を無駄に…これからは2人の時間を何より大事にします」

花屹正は顧晏惜と2人で花園に出た。
かつて自分が厳しく糾弾し、花家の没落のきっかけとなった七宿司、その司使が孫娘の相手となるといささか不安になる。
実はあの時、顧晏惜は花公の諫言を聞いていた。
「あれからやむなく司使になりました
 しかし花公の言葉を胸に刻み、今の七宿司はもう″腫れ物″ではなくなりました
 …お疑いならどうぞお調べください!」
「はっはっはっ!無用だ、芷Rが選んだ人なら間違いない、ここ数年の評判も耳にしておる」
花屹正は少し顧晏惜をおどろかせただけだった。
「ただ約束して欲しい、芷Rをずっと大事にすると」
「必ず」

花芷と顧晏惜の婚儀当日。
顧芍薬(コシャクヤク)が屋敷の飾り付けを手伝っていると、久しぶりに沈煥(シンカン)がやって来た。
実は身分を回復して和楽(ワラク)郡主となった芍薬に相応しい相手になろうと、科挙を受けることにしたという。
「合格したら…その~…してから言うよ」
「じゃあ不合格だったら私を娶れないの?!私が本の虫を好きだと思う?!
 哥が言っていた、思い合っていれば婚姻を結べる、それ以外のことは大した問題じゃないって」
「うん、分かった」

婚儀は花芷の希望で皇家ではなく民間のしきたりに従って花府で行われることになった。
すると顧晏惜が正殿で待たずに花芷の控室まで迎えに来てしまう。
その時、思いがけず賓客が現れた。
「陛下っ!」
「今日は阿撿(アケン)だと思って楽にして欲しい」
しかし早速、顧晏惜からお忍びでの外出は感心しないと諫言されてしまう。
「贈り物を届けに来ただけだ、すぐ帰る」
皇帝は顧晏惜に摂政王の印章を授け、花芷には女子用に仕立てた太傅(タイフ)の官服を贈った。
「それからこれは祖母に教わって作った同心結びだ、出来は良くないが受け取ってくれ
 では行くよ」
「あ、陛下!お返しにこれを…」
花芷は返礼の代わりに昔のように飴を渡した。
「菓子は禁止ゆえこっそり食べる、長青にも分けよう」



吉時となり花芷と顧晏惜は家族に見守られる中、拝礼の儀を済ませて夫婦となった。
しかし翌朝、2人は印章と官服を残して旅に出てしまう。




花芷が留守にしても三夫人・夏金娥(カキンガ)がいれば花記は安泰だった。
孫(ソン)家の女当主となった花琴(カキン)もやり手の迎春(ゲイシュン)に帳簿を任せ、左団扇で暮らしている。
帳場ではあの泣き虫だった念秋(ネンシュウ)が2人の侍女にそろばんを教えていた。
その厳しさはかつての夏金娥を彷彿とさせる。
すると拂冬(フツトウ)が夫・白銘夏(ハクメイカ)に子供を任せ、決算報告を持ってやって来た。
実は沈煥が考案した飲み物が良く売れているという。
沈煥の昔の道楽も無駄ではなかったらしい。
今や精力的に仕事に取り組み、昼は人形劇や一座を運営していた。
こうして久しぶりに顔を揃えた四季の侍女たち。
どうやら一番、幸せなのは抱夏(ホウカ)のようだ。
姉妹たちが仕事で忙しい中、昼寝していた抱夏は楽しい夢でも見ているのか笑っていた。

花芷の母・朱盈貞(シュエイテイ)は夏金娥に届いた花霊(カレイ)からの手紙を借りて夫に聞かせた。
鄭知(テイチ)が皇都に転勤になるため、もうすぐ夫婦で戻れるという。
花平宇はやはり皇都が1番だと言ったが、朱盈貞はそうとも限らないと反論した。
実は四房の花平陽(カヘイヨウ)と呉玉娘(ゴギョクジョウ)が幼い花鳶(カエン)を連れて旅に出たのは娘を花芷のように育てたいからだという。
花平宇は呆れたように茶を飲んだが、朱盈貞の入れた茶が不味かった。
「邱(キュウ)氏はどうした?邱氏を呼んでくれ」
その時、怒った朱盈貞が茶を捨ててしまう。
「気に入らないなら自分で入れて!」
花平宇は妻の変わりように目を丸くしたが、その時、花柏林(カハクリン)が慌てて回廊を走ってきた。
「柏林?!どうした?」
「祖父の書が発刊されて大人気です!やっと1冊、買えたので祖父に見せたくて!」
「行きなさい!」
朱盈貞は夫に花芷が守ってくれた原稿だと話した。
「芷Rに感謝だな…」
すると花平宇は自分が悪かったと茶の件を素直に謝った。

花府の学堂は孤児にも開放された。
学堂を任された二夫人・斉蕙蘭(サイケイラン)は花柏礼(カハクレイ)への執着を手放し、忙しい毎日を送っている。
花平源(カヘイゲン)も妻の変わりように驚きながら、斉蕙蘭に頼まれて答案を子供たちに返しに行った。
すると一人娘を失って失意の底にいた長房姨娘・邱氏が楽しそうに孤児たちと遊んでいる。
その様子を見た花平源は妻たちの生き生きとした姿に感銘を受けた。

宮中では太医院の仕事を終えた芍薬が皇帝を訪ねていた。
ちょうど沈淇と一局、手合わせしていた皇帝だったが、花芷から手紙が届いたと聞いて大喜びする。
「花姐姐は今どこにいるの?!」
その頃、花芷は幼い頃の夢を叶え、顧晏惜と一緒に航行で各地を巡っていた。
「このまま進めば天地の果てまで行ける?この先はどんな所かしら?」
「分からない、だがどこへ行こうと私たちは永遠に離れない」



おわり


(^ꇴ^)ノシ″ タイタニックでお別れで~す!
あああああああ~終わってしまった( ߹꒳ ߹ )
話数がカットされたのか後半は急ぎ足で雑になってしまいましたが、やはり家族の再会は涙涙でした
いや~長青が生きていて本当に良かった!←え?そこ?w
久しぶりにハマりました!楽しかった!
銀河さん、放送してくれてありがとう!
″重紫″もお願いします(人-ω•`)✨






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最終更新日  2025.08.14 15:36:10
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