あいかわらず、急いでおります。

九番『法輪寺』を出たのが、４時４０分。
５時に納経所が閉まるとして、あと２０分。
やっぱり、“急げ”！


九番『法輪寺』を出て、５分もしないうちに『切幡寺』近くまで来たのだが、『法輪寺』で教えて貰ったとおり、麓の一番手前の駐車場をパスして奥に進む事に。

なんだか細い道を、そして道の両側に出店がある横を、何とかすり抜け奥まで黒間を進める。
時間がぎりぎりだったこともあり、店じまいする出店の方々をよけるのが難儀。しかも、大きな車でそばまで乗り付け、店じまいをする人が多いので、細い道が余計に細くなる。


「ま、いいかこの辺で」


と、車を止めようとするが、店じまいの車がじゃまで、うまく止められない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本日の小僧君　「きりはた君」
焦る私・・・。
間に合うか？


「ここから、境内までどれくらいかかるんやろう？」


と、思いつつ辺りを見渡す。
境内に続いているあろう道は、まだ上の方まで続いてそう。


「ダメ元で行ってみるか？」

「どうせ、こんなところに中途半端に車止めても、気になるだけだし。」


と、半分ヤケで、車をリスタート。
上を目指す。


と、どうでしょう。


境内に続くであろう、階段のそばまで到達！


「これは、ラッキー？」


急ぎ、車を飛び出し、階段を上り境内へ。
そると、ものの２分で到着。
時刻は４時５０分。


「ちょっと、ね。」


本来は、お参りを済ましてから納経所に行って朱印を貰うのが作法ですよ。
しかし、時間が押し迫っていたので、ここは先に・・・。

無事にゲットし、安心してお参りに移る。
そして、しばし休憩。
夕暮れ迫る境内を散策。

結構、山の中って感じ。
確かに、車でかなり坂道を登ってきたし。
これ、麓から階段だと大変。

そこへ、５時をまわって登ってきたお遍路さん現る。


閉まった納経所を見て

「あぁ・・・。」

そりゃそうだろう。
しかもこのお遍路さん。歩き遍路っぽい。
ここまで歩いてきて「明日また来てね」はつらい。

「あ、納経所の人、さっきあそこにいたよ。」

と、納経所のそばに座ったいたご年配の方が声をかける。
歩き遍路さん、その方向へダッシュ！
そして

「すいませぇ～ん！」


納経所のおばちゃん、気づいて納経所にゆっくり歩いて戻ってきてくれた。


「よかったねぇ。」


ほんと、良かったね。
こっちもちょっと、和んだよ。


さ、イヤされたところで、今日はおしまい。
車に戻って、今日の宿へ。

おっと、その前に、晩ご飯済ませておくか。
しかし、疲れたぁ～！