荷葉団団

[本の感想（一般） #bookreview] カテゴリの記事

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  #book 「ブッダ論理学五つの難問 」　石飛道子 著

  【送料無料】ブッダ論理学五つの難問 ［ 石飛道子 ］結論からいえば、とっても面白い本でした。論理学のことなど、大して知ってるわけではありませんが、・ブッダが厳密な論理学で自分の教説を構築していること　がよくわかりました。そして、・ブッダの論理学の厳密さは、ブッダが「自我」を超越しているから説けるものであるということもよくわかりました。「自我」を超越していない凡人である我々はならばどうするのか。そういう人はデカルトの「我思う故に我あり」論理学に従うことになります。それが西洋論理学の限界である、と著者は説くのでありますが（苦笑）。仏教が国際化している昨今といえども、悟りを開いて自我を超越でき、ブッダ論理学にしたがって物を言える人が、この世界で今一体どれだけ存在しているのか。ということを考えると、少々「絵に描いた餅」的な要素もなきにしもあらずです。しかし、本文中にあるアメリカによるイラク侵攻の際の理屈への反論などはなかなか面白かったです。アメリカの主張は、どっちかというと政治力と軍事力に物をいわせた剛田武的なアレで、一緒にされてはデカルトも迷惑ではありましょうが（笑）。しかし、「その理屈はおかしい」と、そろそろ皆で指摘しないといけない時期に来ているのではないでしょうか。そ いの や ＿＿＿り　／　ヘヘ＼く /　_(_oo_)_ﾍつ｜ /ニ ● ニ｜は｜｜￣ ⊥_￣ L　 ＼＼∠＿_)／L)お　 >===Θ=ｲ／か　｜ヽ二フ|し●->(⌒)､ノヽい　(　￣) )_ノ　　 ￣￣￣　 ＿_　　　　　　∠＿ ＼)_　　　　　 c(･)-|　ヽ　　　　　⊂＿_ う　|　　　　　　　 ) ＼ノ　　　　　　 ⊂＿／　　　　⊂￣二)　|ﾆ)つ　　　　(_ノ |　 | ヽ)　　　　 (￣~ﾄ―-|　　　　 (ﾆ＞L＿ノ

  2013.06.25

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  #book 『核戦争を待望する人びと』グレース・ハルセル著

  ★全商品送料0円！★※メール便配送『送料無料！』核戦争を待望する...価格：550円（税込、送料込）これはずいぶん前に出版され、話題になっていた本です。個人的には、読まなくてはならないのではないかと思いつつ、なんらかの心理的抵抗を感じて避けてきていました。しかし、このたびの震災、それに伴う原発騒動、右翼の台頭、そういった御時世をかんがみ、もはや避けては通れない、と思いまして、読んでみることにしました。正直、いろんな意味で不愉快な本です。お気に入りのカフェなどに行き、窓から緑を眺め、お菓子を食べながら紅茶を飲み、不愉快感をまぎらわしながら読まなくてはなりませんでした（苦笑）。同時に、自分と根本的に違う思想（といえるかどうかわかりませんが）を理解することの苦しさを味わうことができました。平たくいえば、産軍複合体にだまされてお金を搾取されているキリスト教右派の信者の皆さん方も、被害者なのだ、といえば言えます。しかし、今の御時世ですからね～。世界の歴史、地理、日々変化している国際情勢、そういったことを全てオミットして、マスコミの寵児たるテレビ宣教師のいうことしか頭に入ってこないというのも、また個人の責任というか情けないとしか言えません。なぜ、宗教のために、他人の生命、財産、尊厳を根こそぎふみにじることができるのか。私にはなかなか解けそうもない問題です。

  2013.04.27

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  #book 『ＷＡＳＰ』　越智道雄著

  【中古】 ワスプ（WASP） / 越智道雄最近、越智道雄さんの本をちょっと集中して読んでいます。この本は、大学のアメリカ文学・文化に関する講義の教科書のような感じではありますが、なかなか面白かったです。心理学の本ではないのですが、心理学的に興味深い話が多いです。とくにＷＡＳＰといわれる人々の育てられ方＆メンタリティについて。昔「モーニング」という漫画雑誌で「オフィス北極星」という漫画が連載されていました。いろいろと面白い作品だったのですが、そのなかに、「アメリカのお金持ちの間ではローカロリーのこんにゃくとかえのきだけとかを食べるのが流行ってて、自分たちもえのきだけのような体型になっている（太っていると自己管理能力が疑われる）」という話があって、ホンマカイナと思っていました（笑）。しかし、この本を読むとその話もあながちフィクションではなかったように感じました。この本の通りなら、ワスプとして生きるのも大変です。そりゃ、神経症にもなるでしょう。座禅に凝ったり、豆腐やえのきだけを食べたりしたがるわけですよ（笑）。あとは"matriarchal"という言葉が印象的でした。母親による家庭の支配（非母性的な）という意味らしいのですが。日本には「母原病」ということばがあったりしますが。母子の境界がない、日本的な母原病のありかたとは違う、アメリカ＝イギリス的な独特の母原病のシステムがあるらしいです。そしてそのシステムの淵源はエリザベス女王（たぶん先代の）にあるそうです。なかなか興味深い話だと思いました。　【中古】B6コミック ランクB)オフィス北極星 全10巻セット / 中山昌亮【10P06may13】【fs2gm】【画】【中古】afb

  2013.04.27

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  #bookreview 「大震災の後で人生について語るということ」橘玲著

  【送料無料】大震災の後で人生について語るということ近年のこの方の作品というのは、なんとなくふざけてんじゃないのか？！と思われる部分が散見されるようになり、私自身の許容範囲を超えていたので、やや敬遠しておりました。さすがに今回の震災を受けて、中途半端なことは書けないだろうし、どんなことを書かれているかと思って読んでみました。しかし、さすがというかなんというか、これだけの大災害を受けても、この方の従来の主張は変わっておりませんね。国土というか国というものが信頼できない、あるいは住みたくても住めなくなった場合に備えて、リスク（資産、自分自身のスキル、ものの考えた方）を分散しておくべきである、という主張です。今回の地震そのほかで、不動産以外の資産運用先、あるいは生き方を模索している方はお読みになってもいいかもしれません。しかし、経済的自由というものは確かに大事ですが、それだけを追求していくと何か大事なものを見失ってしまうのではないか、という気もします。

  2012.03.12

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  #bookreview 「ガラスの仮面」48巻・美内すずえ

  【送料無料】ガラスの仮面（48）うわさには聞いていましたが、とうとうハミルさんが亜弓さんの相方として急浮上してまいりました。あわせて、いままでフィルムカメラだったのが、デジタル一眼にグレードアップ（笑）。たぶんニコンD３とおぼしき最上位機種の大きいのを振り回しておられます。でも、レンズは短いのをつけておられますね。あれでは練習中の亜弓さんの表情のアップなどはとれないんじゃないかなあ。しかし；・彼に撮られると世界的な女優として認められる・彼に撮られたい女優さんは沢山いる・亜弓さんは綺麗な子だが「青リンゴ」扱いされているといった情報から総合すると、ハミルさんは結構なご年齢少なくとも40代以上ではないかと思われます。マヤ：速水真澄が11歳差なのだそうですが、亜弓：ハミル組の年齢差はそれ以上になるかと。そんな年上の人とどうやってつきあうんだろうと私なんかは思ってしまうんですが、昔の少女漫画にはありがちな設定なのでしょうか。そんなこんなで私個人にとっては興味深い巻でしたが、話そのものはあまり進展してない気がするので、できるだけ早く進めていただきたいなと思います。以上です。

  2012.03.05

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  #bookreview 「ブッダとそのダンマ」アンベードカル著

  【送料無料】ブッダとそのダンマビームラーオ・アンベードカルhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%ABアンベードガル氏はインドにおける非差別階級出身で、その世代ではほぼ奇跡的に高度な教育を受けることができ、アメリカにまで留学されるのですが。インドに帰ってきてからは、ヒンドゥー教の根底に深く根差したカースト制度にさんざん業を煮やした揚句、死の2か月前に約50万人の人々と共に仏教に集団改宗し、インドにおける仏教復興運動を始めたことで知られています。この本はそのときに自分と一緒に集団改宗してくれた同胞のために書き下ろした、仏教の基本書（あちらでいうバイブルみたいなもの）にしたかったらしいのですが・・・。どうも素人で異国人である私が読んでもこれはいかがなものかという感じに仕上がっています。「講釈師見てきたように嘘を言い」とか言いますが。従来の釈迦の伝記に書いてないようなことが書いてある、しかもそれが妙に合理的なので、後から作ったことが丸わかりなのです（苦笑）。なんでそんなん作ってまで書かなければならなかったのか、ちょっと理解に苦しむのですが。案の定、当時の仏教界からも悪評紛々だったようで、せっかく集団で仏教に改宗したのも最初からケチがついてしまった感じになってしまったようです。なんか、自分なりの合理的な解釈をつけくわえねばならない心理的理由があったんですかねえ。ちなみに、あとがきには今インドで仏教運動をやってらっしゃる日本人僧侶のかたがいろいろと書いていらっしゃいますが、情熱がほとばしりすぎて、こちらも何が何だかわからない感じになっています。こういうふうにいいますと、単なる残念な本、と思われてしまいそうですが。そうとすっきり割りきれない、人間の生き様というか、歴史のひとこまをあらわすものとして、その情熱とか意思とかは尊重されるべきかと思います。

  2011.11.01

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  #bookreview 「交流分析のカウンセリング」イアン・ステュアート著

  【送料無料】交流分析のカウンセリング価格：2,940円（税込、送料別）交流分析をカウンセリングに活用するための実践的な手引き書。例として、ひとりのクライエントの初回面接から終結にいたるまでのプロセスを克明に追ってあります。なんとなく、カウンセリングというよりも、コーチングに近いような印象を受けました。非常に実践的です。しかし、症例によっては向き不向きがあるようにも思いました。

  2011.10.31

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  #bookreview 「新しい自分をつくる本」マルツ著

  【送料無料】新しい自分をつくる本この本は、いま流行っている「潜在意識から「自己イメージ」形成に働きかけることにより、自己イメージを向上させる」一連の本の草分け的存在というか、論理的な支柱というか、そんな感じの本のように思います。「自己イメージ」を高めるためのいくつかのエクササイズも用意されていますが、あまり実践的なものとはいえない気がしています。今となっては、さがせばもっと具体的かつ生活に密着したエクササイズを紹介してくれる本がありそうな気がします。その種の本の元理論を知りたい方にはおすすめといえます。

  2011.10.31

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  #bookreview 「バイオエナジェティックス」

  【送料無料】バイオエナジェティックス価格：3,990円（税込、送料別）売り切れです。申し訳ございませんが図書館等でお探しください。バイオエナジェティックスとは、緊張・硬直した体の言葉を読み、さまざまなエクササイズでほぐす、というもののようです。大抵の方は自分の本心を言うのを抑圧しているため、のどの回り、口の周り、目の周囲など、円状にエネルギーがこわばって蓄積しているようです。それをほぐしてあげると楽になる、というお話です。ストレス社会である現代において、もっと広まってもいいようなセラピーです。しかしこの理論の始祖であるライヒという人が、なにやら下手をうって当時の心理学会から弾圧をうけて、逮捕・獄死までしてしまったという話で。そういう影響かなにかわかりませんが、いまいち認知度がひくいのは残念なことです。

  2011.10.31

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  #bookreview　「アートマン・プロジェクト」ケン・ウィルバー著

  アートマン・プロジェクト新装版価格：2,940円（税込、送料別）＊売り切れ中です筆者の前期の著作では、欧米の発達心理学の成果を踏まえつつ、東洋宗教や神秘思想の伝統を統合、誕生（個以前）～個の確立～トランスパーソナル（超個）まで、理論づけを行っています。本書ではさらに発展して、その上のトランスパーソナル（超個・悟り）の段階まで何段階かに分類し理論づけをおこなっています。その努力には頭がさがります。しかし、正直ここまでくると個人の趣味の領域というか、正しいかどうかもわからないし、実用性があるかも疑問です（笑）。悟った経験のない人では読んでいて意味がわからない。実際に悟っている人からみれば、「悟り」の過程の分類なんて意味がないんじゃないでしょうか・・・？東洋人と西洋人とのメンタルの違いを考えさせられた本でした。

  2011.09.06

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  #bookreview 「無境界」ケン・ウィルバー著

  【送料無料】無境界「トランスパーソナル心理学」についてケン・ウィルバー自身が書いた入門書。トランスパーソナル心理学で設定されている人間の各「発達段階」に応じた、簡単な心理学的セラピーや推薦図書などが紹介されており、わかりやすいです。他の本もこのくらいわかりやすくて実用的だとよいのですが（笑）。今はこの本に紹介されていて今まで自分が読んでいなかった本をぼちぼち読んでいるところです。一定の理論にもとづいた各心理学の学派の総括としてもおすすめできると思います。

  2011.09.06

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  #bookreview 「意味による癒し」フランクル

  【送料無料】意味による癒しフランクルという方は「夜と霧」という著作で有名ですが、青年期にナチの収容所に入れられ、そこから生還した方です。極限状態で人が生き延びるためには「生きるための意味」が必要であることを体得し、ひるがえって現代人の精神の病は、“生きる意味”の喪失に起因していると考えました。そして「ロゴセラピー」を創設するにいたったそうです。この本では「ロゴセラピー」の思想と技法を平易に解説してあります。ロゴセラピーには大きく・「逆説」をもちいたもの・人生の「意味」を探求するものという二つの柱があるようです。この本のマインドマップ

  2011.07.26

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  #bookreview 「ゲシュタルト療法」パールズ

  【送料無料】ゲシュタルト療法ゲシュタルト・セラピーについて著者自らがまとめた本。はじめのほうは主に「神経症」についての分析。後半は具体的なゲシュタルト・セラピーの技法などに関する実践編。神経症のなりたちについての分析は面白く、自分の身近にいる人々とひきくらべてもうなづける内容でした。実践編は・・・やっぱり実際に経験しないとピンとこないような性質のものだと思いましたが、神経症のかたには有効なのかも。対象を「今、していること」に集中させるような感じの技法が多いように感じました。もう少し勉強してから、もう一度読み直してみたい本でした。この本のマインドマップ

  2011.07.26

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  #bookreview 「ＮＬＰ会話術」

  【送料無料】いつも目標達成している人の「人の心を動かす」NLP会話術「人の心を動かす」というような攻めの会話術というよりも、相手の話をうまく引き出す、相手の印象に残るというようなやや穏やかめの会話術のススメです。NLPの技術以外にも他の流派のテクニックも使ってあるように思いますが、勉強不足でまだどれがどの流派の技術、ということまでは指摘できません。すみません。例が非常に具体的なので、NLPについてあまり知らない方でも、明日からこの方法を真似してやってみよう！と思えば実践できるような気がするところが、この本の長所ではないかと思います。短所は、なにぶん薄い本なので、一部のテクニックについて、説明不足でよくわからないところがありました。ミルトンモデルなどについてはもう少し詳しく説明してあればありがたかったです。この本のマインドマップ

  2011.07.08

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• #bookreview 「意志のはたらき」ロベルト・アサジョーリ

  楽天に在庫はありません～R.アサジョーリ氏のサイコシンセシス(精神統合)は、トランスパーソナル心理学の理論と技法として、古典とされているものです。トランスパーソナル心理学についての本を今いろいろと読み散らかしているところなんですが。この系統の本は形而上学的というかスピリチュアル的な抽象的な話が続き、ちょっと辟易してしまうことも多いんです（笑）。しかし、この作品は　日常生活の中で自己開発するための「意志」のトレーニング・マニュアルとして、ちょっとNLPにも通じるような具体的な訓練方法がいろいろのっており、読んでて安心できるし、また参考になりました。 やはり何をするにしても意志の力が重要であることは今も昔も変わりがないようであります。何をしても長続きしないような方にはおススメです。この本のマインドマップ

  2011.07.08

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• #bookreview 「意識のスペクトル」（上・下）ケン・ウィルバー著

  楽天には在庫はありません。申し訳ございません。トランスパーソナル心理学の中心人物であるケン・ウイルバーが古今東西、世界の各種のセラピー（心理療法）、宗教、哲学などを独自のスペクトル理論のもとに統合し、位置づけを試みたという壮大な作品です。確かに、世の中には学者の数だけ心理学の理論、セラピーがあると言っても過言でなく、素人にはどこのセラピストにかかればよいかわからないくらいなのは確かですね。この方はたいへん頭のシャープな方で、分類整理の仕方も大変明快です。現時点で色々ウィルバーの本を読みましたが、この本の時点の分類の仕方が一番おもしろかったように思います。あとになると分類が細かくなっていって、それは本当に苦しんでいる人の役に立つんだろうか？という疑問がわいてくるようになります（笑）。 この本のマインドマップ

  2011.06.13

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  #bookreview　「世界最終戦争」マリオ・バルガス＝リョサ

  【送料無料】世界終末戦争価格：3,990円（税込、送料別）こういう分厚い小説本、読んだのは本当に久しぶりです。この作品は１９世紀末に実際に起こったカヌードスの叛乱をレポートしたものが元ネタとなっており、原始キリスト教的コミューンと産声をあげたばかりの共和制国家ブラジルとの戦争を描くものです。文学的な装飾は少ないと思うのですが（地主や眼鏡の新聞記者の人物などは創作と思いますが）、そこらのマジックリアリズム系のどの作品よりもマジックリアリズム的。聖と俗、政治的な思惑、ブラジルの地方の自然、その土地に生きる人たちの非合理的なメンタリティ、そういったものがごった煮状態で読む者を圧倒してきます。マジックリアリズム系がお好きな方には、私がここでごたごた言うよりも直接お読みいただいたほうが早いと思われます。名作です。ただ一つ思ったのは、作中にははっきり描写はされてないけど、どうも初期の段階ではこの小セクトの反乱を支援するため、武器そのほかを支援した勢力があるように私も感じました。そういう歴史的政治的背景をうんぬんするような作品ではないんですけども、誰が何のためにやらせたのかはちょっと気になりました。

  2011.06.13

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  #bookreview 「ガンディーの経済学」

  ガンディーの経済学　アジット・K・ダースグプタ/著 私は生まれも育ちも広島であります。私の子供のころは原水禁運動というものがありまして（今もありますが）、どこかの国が核実験をしたら、有志の方が平和公園にいって慰霊碑のまえでハンガー・ストライキとかダイ・インとかをされてました。そういうのを目にするたびに、これってどういう意味があるんやろ？相手国に対してこういう行動がはたして効力があるんだろうかなどと考えておりました（笑）。最近になってマハトマ・ガンディーに興味をもって色々本を読んでおりますうちに、先述の積年の疑問が明らかになりました。☆で、近代経済学的な視点からマハトマ・ガンディーの思想や実践をみると、まあそれはめちゃくちゃ。というか、なんて夢みたいなことを言っているんだろうこの人は、という感じに見えてしまいます。これをへのツッパリにもならん夢物語として切って捨てるか、それともそこに「尊さ」を感じるかはその人の感性次第ということになります。当時ガンディーが提唱していた経済施策を今日の社会にそのままあてはめることは無理ですが、マハトマ・ガンディー的な視点から資本主義の暴走をくいとめるためのもう少し現実的で効果的な施策を打つことは可能なのではないか、と私などは考えるわけですが。それさえも現実にはなかなか難しいのか。人類がマハトマ・ガンディーの境地に至るまでにはまだまだ長い距離があるのだなあと思わされる本でした。この本のマインドマップ

  2011.06.13

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• #bookreview 『トランスパーソナル心理学』岡野守也著

  楽天に在庫がありません。申し訳ございません。東洋の宗教と西洋の心理学を融合し、近代パラダイムを根底から覆すトランスパーソナル心理学。その代表的な心理学者とその理論を簡単に紹介してあります。・マズロー・フランクルこの二人はユダヤ人として第二次世界大戦時の迫害・虐殺を経験されてます。、それをふまえた上で、当時の心理学は精神病の治療のために精神病者の心理を主に分析して発展してきたものでしたが、それも結構ではあるが、それと並行して健康な人間の心理状態をも分析して研究していかなければ結果は偏ったものになる、と指摘したものです。・ロベルト・アサジョーリ・ケン・ウィルバー・ブロフブロフ氏は当時アメリカ西海岸で流行っていたＬＳＤによるトランス状態というのが、意外と精神疾患に対して治療効果がある、ということを見抜き、薬物を使わないで呼吸と音楽だけでトランス状態をつくって治療効果をあげるというセラピーを開発されたようです。お高い薬物を使わなくてもトランス状態に入れるなら結構なような気がしますが（笑）・・・そういったようなわけで、日本ではながらくあまり評価はされてこなかったようです。なかなか面白そうなので、個別の流派について、ちょっとこれから読んでみたいと思っています。この本のマインドマップ（左）

  2011.04.28

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  #bookreview 「影響力の武器」

  【送料無料】影響力の武器（実践編）初版は何年かわかりませんが、これはかなり古い本なのだと思います。しかし、人間の本性ってあんまり変わらないものなのですねえ。私が子供の頃、この本に載ってるようなテクニックを使ってセールスマンとかがあちこち荒らして回っていたことを懐かしく思い出しました。観光客の胸にお花をつける商法は今でもまだ各国で使われているようですね（笑）。しかし、この本にはそのテクニックをさらに2歩3歩進めて、かなりえげつないトリックを紹介してくれています。だまされやすいかた、そうでもないかたも時間があれば一度お読みいただければと思います。

  2011.04.28

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  #bookreview　「新しい交流分析の実際」

  【送料無料】新しい交流分析の実際交流分析は面白い。個人的には大変好きで時々読みますが。あまり「新しく」はなかったようです。もう古い本なのですかねえ。交流分析をして問題点を洗い出した後は、「論理療法」によって個別の問題に対処するのだなあということが今回わかりました。以上です。

  2011.04.28

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  #bookreview 『うつトレ』岡本正善著

  【送料無料】図解「うつ」トレこの本の特徴は、「エゴグラム」によって自分のタイプを分類↓自分のタイプにあったイメージトレーニング法をいくつか紹介→実践という流れです。（あと自分のバイオリズムを記録しておいて、そのタイミングに応じて適切な処置、というのもあります）１、エゴグラムによる分類というのは新しいけれども、もっと体質に則した分類のほうがよかったのではないか。２、エゴグラムによる分類がなぜか現役の自民党の二世議員になっていること。私は「田中角栄」タイプになりました（笑）。たまたま私は角栄氏は嫌いではなかったからよかったですが、いちおう汚職で実刑判決まで受けてる方ですからね～。きらいな人も多いかもしれません。その他あなたは麻生太郎タイプです、とか福田康夫、安倍晋三タイプですとか言われて嬉しい方どれくらいいるんでしょうかね（苦笑）。とりあえず現役の政治家をネタにすると各方面さしさわりが多いからやめておいたほうがよかったのではないかと老婆心ながら思いました。その辺さえ黙殺できれば、イメージトレーニング法を簡潔にまとめてありますし、このストレス社会においてたいへん有用な一冊といえます。この本のマインドマップ（下）

  2011.04.28

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  #bookreview 『フラット化する世界』（下）

  【送料無料】フラット化する世界（下）普及版この本はなかなか面白い本で、これからグローバル化が進んでいく社会において、どのような仕事が有望か、発展するか、世の中において必要とされるか、ということが、より具体的に述べてありました。色々と参考になりました。これから世の中に出ていく人たち、これからの世界がどうなっていくかについて知りたい方にお勧めです。しかし不満を感じたこともありましたので2点ここで書いておきます。１、フラット化→グローバル化『フラット化する世界』という題名ではありますが、正直世の中「グローバル化」が進んでいるとは言えますが「フラット化」しているとはいえないのではないかと思います。むしろ先進国の間では階層化が進んでいるのが現実かと思います。低所得者層に生れてしまったら、どんなに才能があっても十分な教育他を受けることはできず、さりとて今までそういった層が請け負っていた単純労働は、より給料の安い海外に外注されてしまうため、失業者が増える↓治安が悪くなる↓社会コストがかさむといった悪循環が、すでに生じ始めていると私なんかは思うわけですが。しかし、こういった「グローバル化」の負の面については、この本においてもあまりきちんと考えられていないというか、軽く考えられているようです。２、イスラム反政府勢力について私が読んだのは「増補版」なので、他の版にはこの記事は入っていないかもしれません。誰かから聞いたことをそのまま書きました、という感じで、本書の他の部分に比べても消化が足りないイメージです。内容も私が今まで他のメディアから得てきた情報とは矛盾する部分が多いため、少々眉つばではないか、という印象を受けました。この部分は飛ばして読まれたほうがいいかもしれません。以上です。この本のマインドマップ（上）

  2011.04.28

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  #bookreview 「調理場という戦場」斉須政雄著

  【送料無料】調理場という戦場この本はまえまえから面白いということは聞いていたのですが、ようやく読むことができました。筆者の斉須政雄さんが、フランス語など知らないまま思い切って料理人としてフランスに渡り、そこでの困難や周囲の環境・人間から学んだことが熱く語られています。 いまどきこれほど熱い言葉が語られる本は珍しいと思います。ほんとに火のでるようです。また、フランス語はわからないので、周囲の人の行動、本質的な部分を肌で感じることになる、その部分が面白さの秘訣かなとも思いました。同じフランスのレストランといっても、個人商店に近いですから、お店によってスタイル、経営状態、オーナーの性格、考え方などさまざまで、そういうところも面白いです。なんとなく気分の落ち込んだ時、やる気の出ないときなどにお勧めです。

  2011.04.07

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  #bookreview 「唯識の心理学」岡野守也著

  【送料無料】唯識の心理学改訂新版この本は、唯識の古典「唯識三十公頁」の思想をトランスパーソナル心理学、及び現代的な文脈で解釈してみようという試みであります。唯識という学説そのものがある意味現代的なのだと思う。あまり違和感なくつるつる読めました。

  2011.04.07

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  #bookreview 「戦略サファリ」

  【送料無料】戦略サファリとても分厚い本で、様々な流派の経営戦略論を１０のグループにまとめて解説してある本です。大学等でこの分野を専攻されている人やこの分野に特に興味のある方にはとても面白い内容かと思います。ただあまり実践的ではありません。1、所謂日本における戦略論というのは、この本では「ポジショニング」という流派に分類され、孫子とかクラウゼヴィッツといった超古典もこの中に入る。２、今流行の「組織学習」なんかも「ラーニング」というスクールに分類される。（あまり戦略には関係なさそうですけど）３、「コグニティブ」スクールというのがなかなか仏教的で面白そうに思えました。しかし、この本を読んで一番感心したのは、図表・シンボルの使い方のうまさです。ある意味、それが一番どなたにも参考になる点かもしれません。以上です。

  2011.04.06

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• #bookreview 「瞑想ヨガ入門」沖正弘著

  楽天ブックスに在庫はありません。申し訳ございません。この本は「ヨガ」というものの歴史的背景から、実践まで、びっちりと筆者の思想が盛り込まれた内容の濃い本でした。こういう分野に興味のある方にはとても面白い内容ですが、この方の本はわりに右脳的というか、理論的なほうではないため、これを読んで修行をしても現世では悟れない気がします（笑）。特筆すべきは、この後半のほうにある筆者自身の経験談というか、半生記です。これもし本当だったら、ものすごい。下手なスパイ映画ははだしで逃げ出しますねえ。もし図書館等で見かけたら、そこの部分だけでもちらっと読んでいただくことをおすすめします。

  2011.03.10

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  #bookreview 「世界は感情で動く」

  【送料無料】世界は感情で動く行動経済学の分野の本ですが、こちらはよい意味でちょっと俗っぽい内容と言えます。人間の認知の本質が習慣的で恣意的であることは推理小説やなにかでいろいろと紹介されていますが、判断や行動に見られる基本的な心のパターンを明らかにしています。たとえば；予言どおり銀行が倒産した →指紋やDNAは確実な証拠だ →あの記憶は実際には「なかった」→「イエスマン」だといわれる →高いワインがおいしい →「占い」はよく当たる →などなど。マーケティングの専門家はこういうことを勉強されて、我々に商品をかってもらうためにいろいろ苦心してらっしゃるのだなあと思うと頭が下がります（笑）。しかし、我々消費者としては、そうそう皆にお付き合いできるほどお金もありませんので。失礼ながらこういった本を読んで、自分が陥りやすいタイプの脳のトラップをあらかじめチェックしておくと、先方の都合に踊らされることもなく、本当に必要なものを買うのに役にたつと思います。

  2011.02.10

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  #bookreview 「バフェットの法則」

  【送料無料】株で富を築くバフェットの法則新版とにかくこの本を読んでいると、ワシントンが桜の木を切ってどうのこうのとか、ベンジャミンフランクリンがどうのこうのとか、アメリカ建国時代のような清廉潔白さを感じます。とても現代のことのように思えない（笑）。バフェット氏の投資哲学というのは、「健全な企業の株を」「割安で購入し」、「長期保有」、というのが原則なのでありますが・・・エンロン事件とか、銀行破綻しかけているのに法外に高い報酬を得続ける幹部連中の話など耳にしておりますので、「健全な企業」って何それおいしいの？って思わなくもないです（笑）。広いアメリカ、そんな企業も探せば結構あるんですかねえ～。素人がバフェットのまねをしようとするのは情報収集力等からいっても難しいかもしれませんが、生き馬の目を抜くような投資の世界で、一服の清涼剤のような本でした。

  2011.02.10

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  #bookreview 「神話の法則」

  神話の法則【中古】心理学の巨匠カール・G・ユングと「ヒーローズ・ジャーニー」のジョーゼフ・キャンベルの神話分析を活用した、シナリオ・脚本を書く人のためのマニュアル本です。筆者はアメリカの映画会社でシナリオの出来不出来をチェックをしている方のようです。というとなにやら薄っぺらいようですが、本の見た目同様なかなか厚みのある内容です。特に「復活」の項目など、読んでて涙が出てきそうになります。いろいろな作品の筋書きが分析されますので、映画ファンのかたが読んでも楽しめると思います。あとゲームメーカーの方とか。それと、自分の人生に行き詰った時に読んでみると、別の視点から自分の今の課題を見ることができるかもしれないなあと思いました。

  2011.02.05

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• #bookreview 「自信回復セラピー」

  「自信回復セラピー」なかなかの良書だと思うのに絶版のようで残念です。自己評価が低い・自分に十分な自信が持てない（low self esteem)と言われる人たちの内面の分析、およびそれに自身で対処するための論理療法的なワークが紹介されています。まああれですよ、私の周囲にもこういった行動パターンの方は結構いらっしゃいます。特に世に「オバタリアン」と言われてけむたがられるような人は大体low self esteemではないかと思われてなりません。本書でも、モデルケースとして語られている女性の妙な行動の遠因は、その母親にあると描写されています。しかし、low self esteemと一口でいいますが、程度が重くなるとほとんど「境界性人格障害」と区別がつかない、というかその区別はちょっと曖昧なように感じました。まだ軽度のlow self esteemの方、あるいは特定の分野に自信がもてないかた（人前で話すのが苦手な方や異性と話すと緊張するといった方など）にとっては、この本に載っている論理療法的なワークが役にたつのではないかと思います。この本のマインドマップ

  2011.01.22

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  #bookreview 「僕のフォーカシング・カウンセリング」池見陽

  【送料無料】僕のフォーカシング＝カウンセリングこちらの作品はなにやら小説仕立てになっていて、しかもそのスタイルが一昔前に流行った青春小説のような感じで、そういうのが苦手な人にはとっつきにくいかもしれません（笑）。私もちょっとウヘアと思いました。その青春小説の合間に、筆者の行う「フォーカシング・カウンセリング」が実況中継的にはさみこまれます。カウンセリングの内容そのものは個人情報の問題もありますから多少は編集されているのだと思いますが、使われている技法などは興味深かったです。最初のほうのアレな展開に辟易せず、我慢して読んでみてください（笑）。この本のマインドマップ（下）

  2011.01.22

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  #bookreview 「ＮＬＰハンドブック」

  【送料無料】NLPハンドブックNLPの基本のパターンを集めて分類し、77の主要パターンを紹介したコンプリート・ガイドブック。視線が右上をむいたら感情のどこそこにアクセス、といったいわゆるＮＬＰらしいテクニカルなものから、ユング心理学的な人格の統一を模索するようなイメージトレーニングみたいなテクニックまでいろいろなものが入っていました。いわゆる「公式集」で詳しい説明はついていないので、初心者向きではないですが、あ～こんなテクニックがあるんだな～と一覧できますし、参考になりました。この本のマインドマップ（上）

  2011.01.22

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• #bookreview 「ザ・ストレンジスト・シークレット」

  「望みの人生を引き寄せる秘法 ザ・ストレンジスト・シークレット―30日で夢を叶えるコーチング」という副題がついています。 ナポレオン・ヒル「思考は現実化する」等と同じような、願望引き寄せ系の自己啓発本で、その分野では古典といわれるものです。カードに達成するべき目標を書いて30日間それを毎日眺める、といったような内容で、今日日本でもこのメソッドを応用した手帳本、あるいは手帳そのものをプロデュースしておられる方も沢山おられますね。しかし今となっては常識的かつ穏当な内容と言えますし、別にコーチングとも関係なかったです（笑）。あとで感想書きますが「フランクリン・メソッド」のほうが手帳術としては面白いと思いました。この本のマインドマップ（下）

  2011.01.22

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  #bookreview 「できる人の要約力」

  【送料無料】できる人の要約力この本は「要約」という切り口から、「文章とはなにか」という本質をとらえ得た、なかなかの名著であると思います。「わかりやすく具体的な課題」がテーマごとについていますので、国語科の授業、受験生の小論文対策、就職対策など、子供さんへの教育目的にも使えそうです。要約が苦手な人がおちいりがちなパターンの分析も６つあげられていますので、文章を書くのが苦手な人、書いてもわかりにくいといわれる方は、ぜひお読みになるとよいと思います。この本のマインドマップ（上）

  2011.01.22

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  #bookreview 「イスラム・マネーの奔流」

  イスラムマネーの奔流今はイスラム各国、えらい騒ぎになっておりますけれども。この本はそういった騒動とは関係なく、主に産油国で日本の企業とパートナーシップを希望している国が多いという趣旨で書かれた本です。この著者の方はちょっとナイーヴといいますか、あちらの方が半分お世辞でほめてくれているような言葉をなにやら真面目に受け取っている節が見受けられます。私がすれているだけなんでしょうか（笑）。とにかく、その辺のことを加味して考えても・産油国はリーマンショック以来、アメリカへのハイリスクハイリターンな投資に辟易した結果、日本そのほかの国へのローリスク・ミドルリターンな投資先を求めている・従来産油国というのは、外貨準備としてはドル一辺倒であったのですが、それも、ユーロ・人民元など多様な通貨に分散させることにしたようです。・産油国とはいっても、石油だけに頼るのではなく、他のハイテク産業などの企業を誘致して国内に余っている若者の就職先を増やそうと模索している。そのためのパートナーとして日本企業にも参加してもらいたいといったようなことで日本の企業に対する期待はかなり高い、ということです。しかし、日本の企業はイスラム諸国の文化に対してあまりなじみがなく、ちょっとした行き違いで、せっかくの提携話もうまくいかなくなるというケースも多い。そこで、イスラム文化や習慣について、注意事項もいくつか述べられています。そして、重要なのは、イスラムには「シャリアボード」（イスラム法学者がイスラム法に照らして、その投資が正当なものかどうか判断するための組織）というものがあります。この「シャリアボード」の査定の厳しさや性質は国によってさまざまなのだそうで、やはりイスラム教国なかなか奥が深いです（笑）。

  2010.12.06

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• #bookreview 「世界経済が破綻する時」デヴィッドソン

  世界経済が破綻する時売り切れです。この本は「地政学」関係の本で、今回のリーマンショックによる経済破たんとは直接関係はありません。しかし、この本で言われている・軍事技術のハイテク化↓・軍展開にかかる経費の増大↓対抗手段として、安いコストでできる「テロリズム」の横行↓「世界の警察」をもって任じてきたアメリカの、経済的政治的地位の凋落という流れは確実に進行しているといえます。またこの本では、19世紀以降、イギリスがアメリカを経済的にも政治的にもなにくれとなくフォローし、世界に冠たる大国に育て上げてきた。それと同様に、20世紀以来、アメリカは日本を経済的政治的にバックアップし続けてきた。イギリス：アメリカ≒アメリカ：日本の関係は相似関係にあったと主張しています。しかし、アメリカが経済的政治的に凋落つつある現在、それになりかわって日本が世界を牛耳るような立場にたつかといえば、それはないであろうということです（苦笑）。この本のマインドマップ（下）

  2010.12.06

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• #bookreview 「コーチングの思考技術」

  コーチングの思考技術この本はコーチングに関するいくつかの論文を集めたものです。面白かったのは☆元メジャーリーガー・ボールドウィン氏が書いた野球におけるコーチングエラーにはメンタル・エラー（いわゆる気が抜けた時に出るケアレスミス）とフィジカル・エラー（二軍の選手が一軍の投手の球の速さ、キレについていけないなどの肉体的限界）がある。前者については厳しい叱責が必要だが、後者については叱ると選手が精神的に委縮してしまうのでしてはいけない。また、叱るときのタイミングなど、野球好きにはなかなか面白い内容でした。☆「悪癖」について人間のタイプを「悪癖」によって分類し、その見極め方、対処法など具体的に述べてありました。以上です。この本のマインドマップ

  2010.12.06

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  #bookreview 「ネット・コーチングで開業しよう！」杉本義明著

  ネット・コーチングで開業しよう！こちらの本は、厚みも薄いし、題名から見ても儲け主義的な感じで、あまり期待してなかったんですが、筆者の方が自分のコーチングの経験を率直に誠実に披露してくださっていて、意外に良書だと思いました。・開業の手順・ホームページの運営の仕方・コーチングを希望するお客様の分類といった細かい実践的なノウハウも充実しているんですが、やっぱりこの本の要諦は、実際面から見たコーチングの機微にあると思います。☆コーチングより、その前段階にあるカウンセリングの方が本当は大事。☆補助線を引くなどなど。コーチングの基本からは少し外れているのだろうと思いますが、なかなか興味深かったです。この本のマインドマップ（上）

  2010.12.06

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  #bookreview 「コーチングの基本」鈴木義幸著

  コーチングの基本この本は、コーチング・エィ社のコーチング技術の基本を述べたものです。他社のそれと比べまして、問題の発見からその解決に至るまでの手法に独自のものがあると思いました。コーチングの技術に、ビジネスコンサルタントの問題解決手法をミックスさせたような趣です。ビジネス向けには大変有効だと思いますが、思春期の青少年、主婦、お年寄り等への対応には向いていない感じです。それから、コーチング・エィ社では「自己客観視」についてのサポートをしてくださるそうで、こちらは口下手な方にはとても有用なサービスではないかと思いました。この本のマインドマップ（下）

  2010.12.06

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  #bookreview "ギーター・サール"

  ギーター・サール改訂新版こちらはインド人の学者の方が書いたギーターの解説書。サーンキャ哲学にもとづいてバガヴァッド・ギーターを解説してあります。ギーターの詩句そのものより、筆者独自の思想により重点が置かれている感じです。ギーターの思想と仏教徒の違いは「永遠の意識」（ブラフマン）というものがあるかどうか、にあるそうです。そんなものはない、すべては空である、というのが仏教の思想であるとか。

  2010.11.28

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  #book "バガヴァッド・ギーターの世界"上村勝彦著・ＮＨＫライブラリー

  私の読んだ本は絶版になっておるようです。同じ著者の同じ題名の本が違う出版社からでております。バガヴァッド・ギーターの世界きわめて基本的で丁寧でわかりやすいバガヴァッド・ギーターの解説本でした。大乗仏教の教えを引いて日本人にもわかりやすいようにしてあります。だけど、仏教とは根本的に違う宗教だなあと思います。

  2010.11.28

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  #bookreview 『「わかっているのにできない」脳２』ダニエル・エイメン著

  「わかっているのにできない」脳（2）価格：1,800円（税込、送料別）注；楽天では売り切れています。一巻はとても面白かったのですが、二巻はそうでもありませんでした。理由は；★病気の説明など、一巻と基本的内容がかぶっている（仕方がないことですが）★途中で「コーアクティブ・コーチング」の説明が長々始まる。こないだこちらのコーチングの流派の本を読んだばかりで、ちょっとその偶然の一致には驚きました。しかし、コーチングの基本的考え方・テクニックなどをそのまま長々説明されても、すぐにそれを読んで実践できるようなものではないことは、先日も述べたとおりです（苦笑）。関連する団体のＨＰ、基本的な書籍などを紹介して、「詳しく知りたい人はこちらにコンタクトしてね！」としておいたほうがスマートかと思いました。よかった点は；☆ＡＤＤを抱えた子供さんに対するしつけの方法☆（成人以上の）ＡＤＤ気味の方への生活全般のアドバイスなどがありまして、これは現在お困りの方は参考になるかと思いました。以上です。

  2010.11.10

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  #bookreview 「コーチング・バイブル」ローラ・ウィットワース著

  コーチング・バイブル第2版コーチングというのは最近流行っておりますが、こちらはその中でも「コーアクティブ・コーチング」という流派？のコーチングの基本をおさめた本です（私が読んだのは第一版です）。コーチングの精神、基本スキルから実践スキル、巻末の付録ツールキットにいたるまで、盛りだくさんな内容でした。その基本精神としては；「価値観の明確化」という点で、フランクリン・コヴィーの「7つの習慣」と非常に共通したところがあるかと思いました。実際、フランクリン・プランナーというのはこういうことを人の世話にならずに自分で決めて動くためのツールなのかもしれません。もしフルに使いこなすことができれば、手帳としては多少お高くても、コーチのお世話になる時間と料金と比較すれば安いものだと言えるかも（笑）。しかし☆コーチングを受ける立場から見れば；たまには他人から自分を客観的に見てもらうのも価値のあることではあると思います。自分の気がつかないことを指摘してもらえるかもしれませんし。「価値観の明確化」「人生のバランス」のためのツールとして、「人生の輪」などが用意されており、これらをマンダラートとか、熊谷寿則氏の「人生ピラミッド」とかと比較してみると面白いです。☆コーチングをしてみたい立場から見ますと；多種多様なコーチングの技術・練習法などが体系的に紹介されています。しかし、本を読んですぐ実践というわけにはいかず、やはりどこかで一定期間研修などして研鑚を積まないと、難しいと思われました。この本のマインドマップ

  2010.10.14

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  #bookreview 『「わかっているのにできない」脳』ダニエル・エイメン著

  「わかっているのにできない」脳（1）価格：1,800円（税込、送料別）売り切れ中ですこの本では、ＳＰＥＣＴ画像という技術により、各種ＡＤＤの方の脳、脳に損傷を負った人の脳、脳溢血の人の脳、アルツハイマーの人、アルコール中毒の人の脳がどうなっているかを画像で如実にみせてくれます。それぞれの特徴があって非常に興味深いものでした。ＡＤＤについては６つの種類があり、それぞれ脳内物質の分泌バランスのくずれによって、特有の症状がでるようです。この本の自己診断テストによると、私は「不注意型」ＡＤＤと診断されてしまいました。困ったものです。実際子供のころは、早生まれだったせいもあるかもしれませんが、わりとぼうっとした子供で、忘れものも多く、集中力もなかったです（笑）。集中力は今もないですけど。食べるものはちゃんと食べていたことと、スポーツをしていたことで、なんとか社会に適応できてきてたんだと思います。最近はご両親とも忙しく、・食事がおざなりになりがちなこと・パソコン・ゲーム機の普及により、運動不足になりがちなことといった理由により、現在のほうがＡＤＤの問題・症状は深刻になっているそうです。それぞれのタイプにより、効く薬品、サプリメント、ハーブなどが違いますので、心当たりのある方は図書館等で借りて読んでみられるとよいと思います。それから、ネットでもリアル社会でもどうでもいいことにいちゃもんをつけてくるような方がありますが、ああいう人は自分の脳内のドーパミンが足りないために、無意識に人に喧嘩を売ることによってドーパミンの活性を高めているのだそうです。しかし絡まれるほうは非常にうっとうしいわけで（笑）。ＡＤＤに関する知識が浸透して、こういった方々が適切な治療なりなんなりを受けられるようになることを望みます。この本のマインドマップ（上）

  2010.10.14

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  #bookreview 「ユダヤ人が教える正しい頭脳の鍛え方」エラン・カッツ著

  ユダヤ人が教える正しい頭脳の鍛え方この本は、ユダヤ人独特の宗教、精神論から具体的な行動、記憶術の方法まで、しかも小説形式で書いてあります。三人のユダヤ人青年がユダヤ伝統の記憶術をさぐるというテーマであっちこっち回ったり潜り込んだり、しまいには結婚相手をみつけるなどという、なかなかチャーミングなストーリー展開でした。ユダヤ人と言えば「迫害の歴史」。その影響がユダヤ人のライフスタイルや学問の方法に影響を与えているのはもちろんで。正直いって、この本にのべてある方法はやや表面的なものでしかないのではないかと疑わざるをえません。そうはいっても「ページ分割式」ノートのとり方など、面白いものも沢山ありました。この本に書いてないことで、個人的に思ったこと；・脳によい食べ物：シナモン、蜂蜜などがあげられておりましたが、私が知っている記憶力によいハーブは「ローズマリー」です（血圧を高くする作用がありますので注意）。・国際性なにかに興味を持ったり、調べたいと思ったときに、あっというまに色んな国のユダヤ人にアクセスでき、その国ならではのネットワークや知恵を借りられるのは、やはり強力なアドバンテージであろうと思われます。この本のマインドマップ（下）

  2010.10.14

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  #comic 「テルマエ・ロマエ」二巻

  【入荷予約】 テルマエ・ロマエ（2）価格：714円（税込、送料別）一巻も読んではいるんですが、体調が悪かったかなんかで多分感想は書いていないと思います、二巻からでご容赦ください。☆いつだったか「ポンペイ展」を見に行ったことがあって、そのときローマ時代の風呂の給水設備の実物模型とか、垢をそぎ落とすための金属製の道具とか、神棚に飾る用のちっちゃい神像とかを見ております。なので、この作品は大変興味深く読んでいます。どういう経験が何に役立つかわからないものです。☆単行本では、一話ごとに作者のコラムというか解説が2ページ程入ってます。それを読んでおりますと、「連載が決まった途端に読者を振り落とすようなネタを使って大丈夫か？！」的な意見が沢山あったらしいのですが。私は当該のネタをみて「ツカミは OK ！」としか思わなかったです(笑)。世の中にはいろんな意見があるものです。☆イタリアと日本文化比較も面白いんですけれども。我々は日本に住んでおりますから、日本のことは、大体わかります。今後は「顔の平たい族」のことはほどほどにして、イタリアの話を若干多めにしていただければと思います。ハドリアヌス皇帝が愛した美少女のような美少年アントニオ・ペルニーチェ作品ハドリアヌス皇帝...価格：240,000円（税込、送料別）マルクス・アウレリウス『自省録』

  2010.10.09

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  #comic 「ガラスの仮面」45巻　美内すずえ作

  ガラスの仮面（第45巻）価格：420円（税込、送料別）45巻に引き続き、46巻も10月下旬に出るそうであります。「奇跡の2冊連続発売！」と単行本の帯に書いてあります(笑)。さて感想なんですが；☆今回は「紅天女」試演の演出プランの一端が公開されておりました。どうやらもう少しすると「紅天女」試演が実際に話の本筋の中で見られそうであります。楽しみですね。☆亜弓さんの失明＆歌子さんの活躍亜弓さんの失明というのは話には聞いてたんですが。ここにきて歌子さんがキャスティングボードを握る事になろうとは思いませんでした。しかし、歌子さんも実は月影千草の弟子という設定ですので、演技・指導の仕方が月影千草に似ているのは仕方がないのかもしれません。☆紫織さんの1人 CIA 相変わらず詩織さんの1人 CIA っぷりは凄まじいです(笑)、結婚なんかはやめて探偵事務所か何かを開いてはどうでしょうか。しかし、彼女はまた鷹宮グループの総帥のたった1人の孫娘だということが判明しましたのでそういう立場もなかなか大変であろうと推察をします。   

  2010.10.09

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• #bookreview 「心のウラを見抜く技術」グレゴリー・ハートリー著

  心のウラを見抜く技術―元アメリカ陸軍取調官が明かす 本書は、捕虜に口を割らせたり、ニセの情報を見抜いたり、アメリカ陸軍で取り調べのスペシャリストとして活躍してきた著者が、実際の現場で使ってきた数々の心理テクニックを、一般の人間が利用するための実践的ガイドです。MBTIやNLPといった多様な技術を用いて、相手の人間の性格、行動パターン、動きのクセなんかを見抜いて、相手の心をコントロールしたり、情報を聞き出すための罠を仕掛けたりします。さすが世界に冠たるアメリカ陸軍、その技術の精緻さにはカメレオンのように舌を巻かざるを得ません。しかし、使用する技術、チェックする項目が多岐にわたるため、しかるべき訓練とチェックシートがなければ、この技術をフルに使うことは難しいかと思われます。巻末に、日常生活のちょっとしたシーンにこの技術を活用するための実例があげられています。・夫婦喧嘩のときに・営業のかたが他社を訪問する際に・就職の面接試験の時この本を参考にしてちょこっと実生活に応用して見ることは可能かと思います。とくに、この作者は（このような経歴の方でも一時期失業されたことがあるらしくて）面接試験の受け方、心構えについて他とはちょっと毛色の違ったアドバイスがありました。この本のマインドマップ

  2010.10.03

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  #bookreview 「ＥＱリーダーシップ」ダニエル・ゴールマン著

  EQリーダーシップ価格：2,100円（税込、送料別）本書では、同僚より高い業績をあげるスター社員3800人を徹底調査し、共通項を探っていきます。その結果、６通りの「ＥＱリーダーシップ・スタイル」が存在し、優秀な人ほど「ゴルフクラブをつかいわけるように」これらのスタイルを複数、状況に応じて臨機応変に使い分けている、という事実を指摘しています。☆ビジョン型☆コーチ型☆関係重視型☆民主型◆ペースセッター型◆強制型（黒い◆は、取り扱い注意、あるいは現代企業においては使わないほうがよいパターン）これらのスタイルは、ゴルフクラブと同じで、使えるものが多いほど対応できる状況が増える、したがって試合運びに有利になるということになります。したがって個人の性格などに応じて、使えるスタイルを多く身につけることが、その人のＥＱを高めることになります。リーダーシップというのは生まれつきもってる個人の資質であると思われがちでしたが、これらはあとから習得可能な「技術」であり、努力して向上していけるものであるという考え方が斬新＆素敵であると思いました。◆ペースセッター型◆強制型は旧来の軍隊型のマネジメントではよくつかわれてきた手法ですし、自分が仕事のできる人であるほど陥りやすいパターンであるそうです。ですが現代の産業構造ではこういった手法では通用しなくなってきつつあると指摘されていました。この本のマインドマップ（下）

  2010.10.01

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