ある蕎麦屋の庭物語

朝、顔を洗う時の水が冷たく感じるようになって、今日はとうとうレバーを少しお湯寄りにした。
いい天気。２７℃まで上がったらしい。
今日から店に立つときの服装を作務衣に替えた。
今まで夏服として着ていた綿のカットソーもそろそろ季節的にそぐわなくなってきたので、来年までお役御免とする。
もちろん盛夏の頃よりは断然ましだけれど、調理場は依然として温度が高いままである。
衣替えをしたことを、少しだけ後悔する。
連休初日ということで、お客さんが多く二人でよく動いた。
動けば暑い。冷たい蕎麦茶でクールダウン。
エアコンはさすがにもう付けることはなくなった。
明日も頑張ろう。

夜寝るときにやっと窓を半分ほど閉めるようになった。
巷ではヒガンバナが咲いたとか咲かないとか。
早く種まきしないと、と気は急くがこの連休が終わるまでは何もできないことは分かっている。
種まきの作業は案外集中力を必要とすると思う。
大きな種の場合はいいが、ゴマより小さな種は気を遣う。
片手間ではなかなかやる気になれない。
普通はプラグトレーに蒔いたりするのかもしれないが、発芽して双葉、本葉まで成長が早く、ポリポットに移植するタイミングがなかなか合わず、自分の場合は遅れてしまう可能性大なのだ。
そうなると水切れや徒長させたり、移植したときに苗を痛めてしまったり、結局上手く育たなかったりする。
ずぼら流かもしれないが、自分の場合、基本的にポリポットに数粒ずつ蒔いて、最終的に間引いて一苗にしている。
種が細かい場合は、豆腐の容器に穴を開けたものに条蒔きし、双葉～本葉あたりで一まとまりをポリポットに移植して、こちらも最終的にはワンポット一苗になるように間引くことにしている。
あと前年育ててみて、直まきで大丈夫そうだと判断したものは、その通り花壇に直接蒔くようにする。年々自家採取組と新しく買った種で蒔く量が増えているので、種まきから管理まで悩ましい。
実は発芽させるのは簡単で、その後の管理の方が数倍難しいと密かに思っている。


玄関わきに朝顔のミラー植木鉢。
摘芯したら、コンパクト＆下葉が枯れなくてよかった。
お客さんが見る時は萎れていることが多いが、朝顔は萎れても美しい。
首周りを華やかにするスカーフのように。