ある蕎麦屋の庭物語

快晴。
気持ちのいい天気だった。
そして風がとても強い日。
朝起きて、布団の中でぐずぐずしていたら、風が吹きつけて窓がまるで歯ぎしりしているみたいだった。
ガタガタガタ。
音だけ聞いていると寒そうだったけれど、外に出て日にあたるとポカポカ暖かい。
１９℃まで上がる。
体感では２１℃ぐらいあるかと思ったけど、違った。
１１月。
紅葉シーズンがいよいよ本格的に始まる。
近場には紅葉がきれいな名刹・古刹がいくつかあり、毎年たくさんの人が来る。
気候もいいし、道の駅には秋の味覚もたくさん並ぶ。
自分もそんな人たちに紛れて、紅葉狩りをするのを楽しみにしている。
どのお寺も歴史があり、地元の人が大切に守ってきた場所。
モミジがたくさん植栽されているところや、池や橋などの構造物とモミジ、他の木々とモミジのコントラストが美しいところなど、見所がそれぞれあって興味深い。
朝、霧が出た日や雨の日の翌日は、苔もしっとりと瑞々しく美しい。
今年は、猛暑による落葉はあったかもしれないが、台風による被害は例年より少なかった。
どんな紅葉が見られるだろう。


ノコンギクの色が、気温が下がるにつれて濃くなってきた。
写真ではきれいに色が出ないのがもどかしい。
地下茎でよく増える。
日陰に植えると徒長しがち。
摘芯すればいいのだろうけど、毎年忘れている気がする。
今年もしなかった。