ある蕎麦屋の庭物語

インターネットの調子が悪い。
何かするのにもいちいち時間がかかってしょうがない。気長にやろう。
久しぶりにとてもいい天気。日中は穏やかで暖かかった。
日が落ちるとひんやりした空気に変わる。
そこはやはりまだまだ春。日が長くなったからと夕方に庭を見て回ると少し肌寒い。
昨晩、日記を付けるのを忘れた。
書かずに寝たことに違和感を覚えることもなく、丸一日経って今気が付いた。
気温だけ書かれた空白のページ。余程疲れていたようだ。
タピオカミルクティーを勧められたが断って、メロンソーダを飲む夢を見た。
女性ばかりのグループで楽しそうに話している。
おもむろに皆が片づけ始めた。
荷造り。自分は出遅れている。
確認のために引き出しを開けたら、まだまだ自分のものがたくさん残っていて焦る。
スーツケースに全て入るだろうか。
心配ごとがもう一つ。飛行機の座席確認の電話をしていない。
どうしよう。チェックインしたときに席がもしなかったら。
友人が、ずっと渡すのを忘れてた、と言いながらハガキと手紙の束をくれる。
全て同じ人からだった。知らない男の人。
心配しています。連絡くださいと書かれていた。
誰だろう。答えがわからないまま目が覚めた。
メロンソーダをまともに飲んだのは初めてかもしれない。
夢だから、初めてにはならないか。
バニラアイスがのっていて美味しそうだった。



虞美人草・ラズベリーリップル。
思ったより赤寄りだった。
西洋ダイコンソウと言い、赤づいている。
一重と八重両方咲いた。
重たそうに項垂れている蕾。
咲くときに、えいやっと気合を入れて上を向く。
ポジティブな花。




てっきりニゲラと思っていたら、咲いてびっくり。
去年咲かせた夏咲きフクジュソウだった。
アドニス・エスティバリス。
種がこぼれてくれたらしい。
花が前より何だか小さいような。




まだまだ咲いている西洋ダイコンソウ。
バラ科。蕾が似ている。
ゆらゆらと風に揺れて可愛らしい。