春愁秋思
今日も風が一日中強かった。
朝、苗カバーがまた飛ばされているかもしれないと思って外を確認したら、全て無事だった。
先日の風とは種類が違っているようだった。
この間の風は下からすくい上げるような突発的な風だったのに対して、今日の風は継続的にずっと吹き続けているような状態が長く続いた。
風にもいろいろあるんだなぁ。
紅葉の季節が始まりつつある。
ウェブサイト上では近場の紅葉スポットは見頃を迎えているらしい。
今年の紅葉はどうなのだろう。
お盆過ぎたあたりから天候不順が続き、十月は雨が少なかった。
幸い台風の被害は去年と同様に少なかったのでよかったものの、十月十一月は気温が平年より高い日が続いた。
種蒔きが遅れた者にとってはこの暖かさは有り難かったが、木々にとってはどうだったのだろう。
和の庭のモミジはどんな具合だろうかと見てみたら、まだ色づいていなかった。
いや、少し色付き始めてはいるか。
植えて三年目か四年目だったか。
秋の始め頃に見たときはチリチリになっていた葉もちらほら見受けられたが、今は一見何も問題なさそうに見える。
まだ行ったことのない近隣の紅葉スポットに行ってみたいなぁと思いつつ、一人で行くのも寂しいなぁとも思いつつ。
そもそもお出かけする余裕があるのかなぁとも思いつつ。
秋はどこか物悲しい。
寒風が独り身に沁みる。