2007/03/05(月)16:26
「花鳥風月」&「晴耕雨読」@大吾郎201
「今日の一コマ」
昨夜来の雨が上がって、山には霞が
漂っているようです。白の椿が開花しました。
3月4日付け 産経新聞 正論
「世界に通用した江戸時代の日本人」
青山学院大学教授 袴田 茂樹 氏
偶然ロシアに漂着した(伊勢の商人で廻船の
船頭であった)大黒屋光太夫を例に挙げて、
外国語がしゃべれなくともエカテリーナ女帝に2度も
拝謁し、ロシアの社交界でも一目置かれるだけの
オーラを発していた日本人がいたことを紹介した
上で、現代人が江戸時代と比べて一般的に、
人間的には幼稚化し、文化的、精神的には貧困化
したのではないか論じています。この点では、まだ
明治時代の方が今よりはるかにましであったとも。
そして、日本人を次の基準で総合的に判断したら
どうかと、提案しています。
凛とした自尊心と信念、生き方の美学
知識ではなく叡智、そして美意識と遊び心などを
統一的に有しているか否かという観点
日本人は、長所や美点をすべて失ったとは
思っていない。国外で生活してみれば良くわかる。
これからの日本の政治や教育は、われわれの
長所・短所をよく認識して、その長所を現代的な
形で再構築するところから出発すべきですと
論じられていました。
まさに同感です。