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発達障害者は実は古くから存在していました。それらの特性が発達障害として診断されたのは、犯罪者の心理を分析する中で近年になり明らかになってきました。
自閉症スペクトグラム(旧 アスペルガー症候群)は、1944年にオーストリアの小児科医であるアスペルガー医師が言語の発育や知能の遅れのない自閉症の一群を見つけたのが、診断のはじまりです。しかし戦時中であった為にあまり注目されず、WHOが正式に疾患として認めたのは1992年のことでした。
注意欠陥・多動性症候群については、日本では精神科医の司馬理英子医師が1997年に「のび太ジャイアン症候群」という書籍でを紹介してから徐々に社会に浸透するようになっていきましたが、その歴史はまだまだ浅い現状です。
発達障害の大まかな分類は以下の様になっています。
・広汎性発達障害(PDD: Pervasive developmental disorders) コミュニケーション能力や社会性に関連する脳の領域に関係する発達障害の総称です。 自閉症、自閉症スペクトグラム、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含みます。
「言葉の発達の遅れ」「コミュニケーションの障害」「対人関係・社会性の障害」「パターン化した行動、こだわり」などの特徴をもちます。3歳までには何らかの症状がみられ、半数以上は知的障害を伴います。知能に遅れがない自閉症を高機能自閉症、自閉症スペクトグラムと分類されます。
・自閉症スペクトグラム(ASD:Autistic Spectrum Disorders) 自閉症のタイプの一つで、「コミュニケーションの障害」「対人関係・社会性の障害」「パターン化した行動、興味・関心のかたより」があります。幼児期に知能の発達の遅れがないため、障害があることが分かりにくいですが、成長とともに不器用さや人間関係上での違和感が表れてくることが特徴です。一般的な事を知らないのに、興味分野に関してだけは専門的な知識をもっていたりします。
一分野における驚異的な記憶力、能力を持っている事を「サヴァン症候群」と呼びます。
広汎性発達障害以外の、発達障害のタイプとして以下のものがあります。
「集中できない(不注意)」「じっとしていられない(多動・多弁)」「考えるよりも先に動く(衝動的な行動)」などが特徴です。思春期以降は症状が目立たなくなる方もおられています。
・学習障害(LD:Learning DisordersまたはLearning Disabilities) 全般的な知的発達に遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難を示すさまざまな状態をいいます。
・トゥレット症候群(TS:Tourette's Syndrome) 多種類の運動チック(突然に起こる素早い運動の繰り返し)と1つ以上の音声チック(運動チックと同様の特徴を持つ発声)が1年以上にわたり続く重症なチック障害です。
などの様に分類されます。
しかし実際はほとんどが、2つ以上の特徴を少しずつ合わせ持っています。ASDでも人間関係が非常に良好なケースや、ADHDでも自己管理がよく出来るケースも存在します。
発達障害の診断の難しさは、ひとりひとりの症状が微妙に違うという事です。 ADHDとアスペルガー症候群 のび太・ジャイアン症候群 3 / 司馬理英子 【単行本】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.25 15:19:43
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