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発達障害者である専門職のブログ

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2015.03.31
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カテゴリ:ADHD

発達障害者の中には、社会に適合出来ない被害者タイプだけではなく、自己肯定感が高くあり続ける加害タイプの方もおられます。司馬理恵子Drが「のび太・ジャイアン症候群」と名付けたうちの、ジャイアン型ADHDタイプの方です。

いじめられる側、いじめる側と対極に見えて、実は同じ発達障害という根を持っている事があるのです。

ジャイアンタイプは、物事の考え方が異常に表面的で、合理的な話が通じにくく、何があっても自己肯定感が高い事が特徴です。

 

それだけに自分の過ちを認められず、発達障害である事も自覚できない方が多くおられます。そして、モラルハラスメント・パワーハラスメントの加害者、虐待・DVの加害者、クレーマー、モンスターペアレントなどになる方が多くおられます。

 

通常は2~3歳頃に身につける「衝動コントロール」が失調しており、「まったく我慢しない」事が自然となります。すべてが自分の思い通りになるという誇大で自己中心的な認知と思考を特徴としています。

 

しかし、実際は何でも思い通りになる事はなく、環境との折り合いの中で様々なタイプに分類されていきます。



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「暴君型ジャイアン」

大人になってもそのまま「我慢しない」衝動のままに生きるタイプです。甘やかされた環境で「激しく泣いたり大きな声で反発すると大人が折れて自分の要求が通る」ことを学習してしまい、大人になっても強引にゴネたり暴力や権力などで強制して周りを全て思い通りにしようとします。


「状況を察知してその場で相手を威圧して言うとおりにさせる」ことだけに集中し、極端に場当たり的な思考、継続的合理的な思考が出来ないという特徴があります。周囲の他者は「自分の要求を満たすための対象」でしかない場合があります。


「中心志向型ジャイアン」

「競争で一番になる」「みんなから注目される」などの表面的な成果を重視して、言語的にほめることが多い環境では「ほめられるから我慢する」という衝動コントロールのスタイルを身に着けます。「ほめられて調子に乗る」というパターンを大人になるまで生きる原動力とするスタイルです。


幼少期からほめられる為に努力をして、結果社会的にも高い地位につくことや、重要な功績を挙げることも多いです。ただし自分自身に異常に高い基準を求め、その基準に達しないと自分を責め続ける人生となります。


「合理的強迫的ジャイアン」

幼少期に親が毅然としてわがままな要求を通さず、是々非々で例外を設けない徹底的に言語的な「原理」を根拠に対応した場合、異常に合理的に生育します。「理由があるから我慢する」事を哲学として、結果「理屈っぽく、自分にも人にも異常に厳しい」というスタイルになります。自分が我慢しているのに他者が我慢しないことを許し難く、弱音をはく人を以上に責める事があります。


しかし、言語的・理論的な相互理解や話し合いは可能で、周囲の他者に対する社会的な害は最も少ないタイプです。




「ボーダー型ジャイアン」

親が溺愛のあまりに、言語的な説明を省いて、親に愛されれば思い通りになるように刷り込ませて育てた場合、「衝動は親にコントロール」してもらい「その親をどうコントロールするか?」だけの能力を発達させて成長します。非言語的な表情や仕草で周囲をコントロールする技術を身に着けます。女性の場合は、同じタイプの男性をコントロールすることで、自分の欲求や衝動を達成します。



「情緒障害型ジャイアン」

親が、非言語的に支配し「目で躾ける」といった言語的な説明が欠如していた場合、上記と同様に「人に衝動をコントロールしてもらう」というパターンになります。


ボーダー型と異なり親からの非言語的なメッセージは主に否定的で、「叱られないために」ということだけを
考えて成長します。このタイプは多くは情緒障害(離人症様)として成長し、「異常にドライ」で、結果的には「冷たい自分の利益だけしか考えない人」というスタイルとなります。


表面的な気配りは、生き抜く知恵として体得しているため、表面上の愛想は良いことも多いですが、継続的に近くで接すると、極端に場当たり的でその場の対応だけに終始する行動に長く付き合う方は疲弊することになります。この型の特徴として、「情緒的に責められると思考がフリーズして無反応状態になる」ということが良く見られます。


発達障害自体は「脳機能の発達不全」で、育て方や、しつけの問題ではありません。ただし養育環境によって当然変化していきます。親の視点では愛情を持ち、その子の為を思って育てた事が残念ながら不適切である事もあります。


実はその場合、親自身も同質の発達障害を抱えていることに気づいていないことがあるのです。

発達障害の多くは遺伝であり、3世代遡ればいずれかに発達障害者が見受けられるそうです。そして、親にとって、その家庭にとって当たり前の療育環境が世間に出てギャップとして生じるのです。

 

こどもの発達障害の診断に同行する中で、親が自身の発達障害を自覚することが多くあるそうです。

しかし、診断や分類が明らかになってきた現在では、自分自身が自覚をする事で性格傾向や短所を知り、対処していく事は可能です。

ある精神科医のブログで、アメリカでは刑務所に入っている人の75%が発達障害を持っているというデータがあると書いていました。発達障害=犯罪予備軍という意味ではなく、早期に特性を理解して適切な環境が与えられていれば、犯罪にはしる以外の生き方が出来たのではないかという事が書かれていました。

その為にも、まずは自覚をすることだと思います。ジャイアンタイプの人には難しい側面はありますが、機会によっては自覚を促す事も可能だと思います。周囲に可能性がある人に対して、本当にその人の今後の人生を思うのであれば、適切な道をお伝えして頂いてはどうでしょうか?




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