テーマ:仕事しごとシゴト(23925)
カテゴリ:発達障害者雇用
OSAKA仕事フィールドに「発達障害者のピアサポーター」の方がおられることは、実は事前の情報収集の中で知っていました。各地で講演会など活躍されておられ、いずれコンタクトをとりたいと思っていました。昨日の面談時にブログ紹介文をお渡ししてお話する機会を持ちたいとお願いさせて貰いました。
実はこの方の活躍を知ったことで、ピアサポーターの重要性を実感し、更にピアサポーターについて学び進めていく中で、「発達障害者雇用支援」への構想を得る事が出来ました。
・発達障害者の特性を活かす雇用形態の必要性
私は発達障害者には、発達障害雇用枠が必要であると考えています。
平成22年より、障害者雇用枠として発達障害者も雇用が可能になり、企業も法令に従い雇用が義務づけられましたが、身体・知的・精神障害者と同じ枠組みの中での雇用となっています。しかし、その形は本当に発達障害者のストレングスを引き出せる雇用ではないと思います。
能力のバラつきがあり、思わぬ社会性の欠落で評価がされにくい発達障害者ですが、特定の分野において秀でた部分を持つ特徴を持っています。それを発揮する為に必要なのは、理解者の存在と、ありのままを「うけとめ」「はぐくむ」環境です。
では、発達障害者にとっての本当の理解者は、やはり同じ当事者ではないかと思います。以前に発達障害者偉人伝で取り上げましたが、成功を収めた発達障害者の傍にいた理解者は、同じ障害を持った当事者、すなわちピアサポーターだったのではないかと思います。
例えば、織田信長(ASD+ADHD)の心境を理解し構想や戦略に肉付けをしていった、豊臣秀吉(ADHD)の存在。
エジソンを退学させて独自の勉強法で指導したエジソンの母も、発達障害の遺伝的要素から考えると当事者の可能性があると思います。
つまり発達障害者が才能を発揮する為に、一般社会に先駆けで適応している開拓者的な発達障害者がおり、同じ特性を理解し社会との橋渡しをしながら活躍をサポートしていたのではないかということです。
・発達障害者雇用の開拓者としてのピアサポーター
その役割をピアサポーターが担う事が出来ないかと思っています。つまり一般企業内に発達障害者の受け皿の場所を、ピアサポーターが開拓していくのです。そして、ピアサポーターを中心とした発達障害者課という独立部署をつくるのです。
・「セルフヘルプグループ」である「異能集団」
その部署は、発達障害者の「セルフヘルプグループ」としてリカバリーを行いながら、「職業リハビリテーション」であり、能力を開花させて社会で活躍する「自己実現」の場でもあるのです。そして、ある分野に特化した「異能集団」として企業の一翼を大きく担う部署になるのです。
私は歴史の陰にこの様な「異能集団」の活躍はあったのではないかと思います。
そこで、一番重要かつ大変な役割がフロンティア役のピアサポーターです。
ある程度の社会性を持ち、精神力、能力を持った方でないと出来ず、この認定には一定の資格要件がいると思っています。しかし、それがクリア出来ればそこにまずピアサポーターとしての「発達障害者雇用」が生まれます。その元に次々と「発達障害者雇用」が連なっていくのです。
「発達障害者雇用」「社会的受け皿」「能力を発揮できる環境づくり」「企業での人材有効活用」「リカバリー」「エンパワメント」「ソーシャルインクルージョン」と多くの利点を持つ雇用政策ではないかと思います。
ここに障害者総合支援法のサービス、精神科専門治療、精神障害者リハビリテーションをマッチングさせて、構想を練り上げていきたいと思っています。
これからも様々な人、団体などとの繋がりの中で意見交換をしていき、発達障害者の能力が開花出来る社会をつくっていきたいと思います。 新サイト「Professional independence with neurodiversity value」 (発達障害者である専門職のインディペンデンス)は以下のバナーからどうぞ。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.09.17 15:00:20
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