カテゴリ:発達障害者と労働問題
学校のレポートに追われてしばらく更新が出来なくてすみません。有難いことに繋がりのある方々から「つづきまだ~?」とお声を頂いたので頑張って更新します。 グローバリゼーションとIT化
そのことが、後の私たちの生活にどの様に深刻な影響を与えていくのかを想像させない様に、事が進められ自分達の生活に影響が及ぶ頃には「あとの祭り」となって現れます。
グローバリゼーションとは?
国境を取り払いグローバルに地球規模で、経済・産業・文化を推進させることは世界経済の発展にとても、メリットがある様に思えます。
しかし、一方では先進諸国の大手企業が海外に乗り込んで、発展途上国の産業を食いつぶし一部の企業に利潤が集中することが問題となっています。このことが、海外のみならず国内の産業の空洞化、景気の空転、国内の仕事の減少など私たちの生活に大きな影響を与えています。
地球規模の名の元に、国内の工場・産業が海外に次々とアウトソーシングされていきました。対象となる国は物価・賃金の安い発展途上国です。国内ではありえない様な低賃金で人を雇えることで、労働力の大幅コストカットが出来ました。
労働法制の改定とグローバリゼーションのおかげで、この20年大手企業は空前の利益をあげて、数字の上では戦後最大の「いざなぎ景気」が訪れました。
しかし、皆様が実感される通り、ここ20年、国内で景気がよいと感じられることはなく、デフレスパイラルとワーキングプアの増加など格差が拡大していきました。
また、労働市場の海外への放出は、国内の仕事を減らし、消費者層の懐をより一層寒くしました。いくら良い製品が開発され続けていても、国内で物を買える人がいなければ経済は循環しません。産業は空洞化して、GDPの成長は止まってしまいました。 グローバリゼーションが発達障害者に与えた影響そして、発達障害者への影響としては、発達障害者が得意とする「シングルタスク」、「高度知的労働」を国内から奪われてしまったことです。私たちが得意的に力を発揮できる場、社会的な居場所が、国内の労働環境からなくなっていきました。
IT化で変わる労働環境
それに追い打ちをかける様に、IT化の波が業務をマルチタスク化していきました。 能力のバラつきがある私たちには、凹んでいる能力部位があり、それを凸ている部分で補い社会生活を送っています。
その為に一般人のふりをして社会生活を送るには、人並み以上のストレスとケーススタディで覚えた社交術を駆使して社会生活を送っています。そこに、覆いかぶさるマルチタスクな業務はギリギリのキャパシティを崩壊させて、精神的な限界をうみました。
発達障害者を活かす雇用環境の創出の為には
私は発達障害者が生きやすい社会はグローバリゼーションの見直しと共にあると思っています。
障害者雇用の労働環境の創り方の一つに職場開拓というものがあります。それまで行っていた業務の隙間に仕事を創ったり、アウトソーシングしていた仕事を見直して仕事を産みだし障害者が働ける環境を創出していくことです。
しかし、その利潤は企業にしか還元されずに国内の労働を放出してしまいます。そして、マニュアル化簡素化され海外の工場で行われる産業は、イノベーションを産まなくなってしまいます。
発達障害者の真価「ニューロダイバシティ」発達障害者の特性は単純労働が得意というだけではなく、その単純労働から画期的な創造を産みだす所にあります。
ADHDが集中力に欠くのは注意力の欠如ではなく、目の前の事以外に認知が及んでしまうことにあります。神経細胞のニューロンと神経伝達物質のシナプスの繋がりが多く、全く別の物を見ながら、一見関係無さそうな概念を結合させてしまうのです。この事が、常識を超えたイノベーションを産むのです。
神経システムの多様性を表す「ニューロダイバーシティ」という言葉がありますが、海外では「発達障害をもつ非定常の存在を認めること、社会参加、支援システムの構築を推進する」という意味があるそうです。
|
![]() にほんブログ村 |