精神保健福祉手帳実用禄 壱
精神保健福祉手帳をご存じでしょうか?発達障害でも制度対象となっており初診日から半年後に申請が行えます。昨年10月が初診日である私は、今年4月にやっと半年が経過して手続きを行っていました。 手帳のサービスに期待していたので、申請おりなかったらどうしようと思っていましたが届いた結果は、なんと2級判定でした。 精神障害者保健福祉手帳の等級は1級~3級まであります。精神保健福祉手帳の審査については、ちょうど勉強中だったので、「該当なし」か何とか「3級判定」ぐらいではと思っていましたので、予想以上の重度判定に驚きました。だけど、使える制度は有効に使い切るつもりだったので、ショックというよりも「これで2級とれるんだ~ラッキー」という感じでした。何ができる!?精神保健福祉手帳 早速、精神保健福祉手帳で使えるサービスを根ほり葉ほりと聞いてみました。大方の内容は以下のページで紹介している様な内容です。 精神障害者手帳のメリットとデメリット http://plaza.rakuten.co.jp/socialinclusion/2001/・だめだったもの NHKの受信料免除。世帯全員が手帳交付 + 非課税世帯 でないから×。 自動車税免除1級でないと×。 大阪市営地下鉄免除大阪市民でないと×。 公共交通機関の運賃補助はまったくなしでした。これは大きく期待が外れた点でした。ちなみに他障害手帳であれば公共交通費補助制度がありますので、詳しくは後述します。・期待していたけど、大した事なかったもの所得税の控除 2級、3級は年間27万円控除。 今まで、年間約23万程給与天引きで支払っていたので全額控除されて手取りが増えるのか?と期待していました。しかし、税務署で相談すると課税対象の額から引かれて計算されるだけで、年間5万弱程の額が確定申告をすれば返ってくるとの事でした。住民税の控除 2級、3級は年間26万円控除。 こちらも年間22万円程度支払っていましたので、控除に期待をしておりました。特に現在収入がなくても6月以降で年間16万円の支払い義務が来ていましたので、控除対象になることを切望しておりました。 ところが、年度途中からの手帳取得には厳しい所得基準があり、わずかに基準の所得を上回ってしまったのでまったく控除対象となりませんでした。税額などは、昨年度の収入で計算されてしまうので、突然の失業などの環境変化には柔軟に対応出来ない仕組みだと思い知らされました。税金を支払う為に貯金を切り崩して1年耐えないと、減免対象にはならないのです。住民税控除は来年度からは対象になるそうですが、あまり親切に教えて貰えなかったので具体的はよくわかりませんでした。 ・使えるもの障害者総合支援法のサービス。 家事援助、行動援助、就労支援、施設入所などのサービスが使えます。全国社会福祉協議会「障害者総合支援法サービス利用説明」http://www.shakyo.or.jp/business/pdf/pamphlet_h2604.pdf 試しに早速、家事援助を申し込んでみました。 サービスを利用する為には。市役所から調査員の方が来て障害等級を判定して貰わないといけません。その点に敷居が高く感じる方が多いと聞いていました。それがどういった感じなのか人に勧める前に自分で味わってみようと思いました。奥さんに事後報告したら「そんなの必要ない!!」と怒られましたけどね。。。申請後2週間程して障害福祉課の方が調査に来られ生活上の困りごとなどを1時間程聞き取りされました。自分で調査を受けてみた感じでは、調査に対して聞いていた程のハードルも抵抗も感じませんでした。民間事業所のサービス 公営の駐車場、資料館が無料だったりレジャー施設の入場料が安くなったりなどの優遇があります。詳しくはこちらの情報をどうぞ、障害者手帳で行こう 全国版 http://shogaisha-techo.fanweb.jp/archives/category/osaka/早速使ってみたのが、いつも入り浸っている大阪府中央図書館の駐車場です。通常は30分100円なのですが手帳を使うと無料になりました。何と言っても有難かったのは「USJ」の入場料割引です。最近入場料が値上がりして行きづらい所でしたが手帳を使うと「本人」と「付き添い者1人」の2名分の入場料が半額になりました。 また、待ち時間の優遇もあってアトラクションの係りの人に声をかければ、何分後に来てくれればいいと教えてくれて列に並ばなくてもアトラクションが楽しめるのです。残念ながら、人気のハリーポッターコーナーは対象外ということでした。使える手帳にする為には!?しかし、噂には聞いていましたが「精神障害者保健福祉手帳」のサービスは思ったより、期待外れなものでした。 身体障害・知的障害に比べて長らく医療の枠組みで扱われ福祉制度の対象になりえなかった精神障害分野は制度保障にまだまだ格差があるみたいです。全国精神障害者家族会「みんなネット」では、精神障害者福祉の格差是正の運動を進めています。その一環として、他障害手帳では保障されている、「JRなど交通運賃割引制度」適用の署名を募っています。みんなネット「精神障害者の交通運賃に関する請願書」http://seishinhoken.jp/proposals/view/600 「精神障害者の交通運賃に関する請願書」署名用紙http://seishinhoken.jp/attachments/view/articles_files/src/9a9f468ba644ad67896259f7c3b8005c.pdf 地道な活動となりますが決して無理な要求ではなく、皆様の声を集めれば実現可能です。そもそも障害種別で制度格差があるのがおかしな話なのです。また、精神障害者の平均月収が60287円という状況を考えると一刻も早く保障されるべき問題です。現在は、使い勝手が今ひとつな「精神障害者保健福祉手帳」ですが皆様の想いと行動で使いやすいものにしていける可能性は十分にありますので、ぜひご協力よろしくお願い致します。発達障害ランキングADHD(注意欠陥・多動性障害)ランキングにほんブログ村発達障害 自閉症|総合教材ジュピター 64巻|フラッシュカード DVD 言葉と会話の 学習支援 DVD言葉の遅れ コミュニケーション|学習教材 家庭療育DVD 星みつる式|幼児 小学生 2歳 2歳半 3歳 4歳 5歳 6歳 7歳 8歳 9歳| 個別サポート価格:182973円(税込、送料無料) (2020/3/15時点)楽天で購入 関連記事:【精神科・心療内科】そのお医者さん大丈夫?【医療難民】発達障害者である専門職のRE