「障害者の学生生活支援」のパイオニア
ビジネスパートナーとともに、京都にある「NPO法人ゆに」さんの見学に行きました。 設立者が筋ジストロフィーという、筋委縮と筋肉低下が進行していく難病をお持ちの方で、ご本人の学生時代の経験から「障害者の学生生活支援」の必要性を実感されて事業を起こされました。具体的支援内容は、大学生向け・障害のある学生の授業に支援者が一緒に参加され、ノート記載、ポイントまとめ、身体介助。・同世代のヘルパーによる、生活支援、重度訪問介護 ・通学や研究のためのフィールドワークなどの移動支援・バリアフリーアクセスマップづくりなどの社会資源開発中学生・高校生向け・京都というお土地柄、修学旅行に来られた障害を持つ学生への外出支援・聴覚障害児への授業の情報保障・障害者の「進路」をテーマにした講演これらを学校と提携して行っているため、大学などの学生支援担当から依頼があり、事業費も捻出されているそうです。関西では、ほとんどない事業で京都を中心に次々とシェアが広がっているようです。素晴らしいのは、事業の担い手づくりを行っていることです。大学などに出向き「ノートテイク講座」などを行い、各大学での支援者を養成しながら、「障害者の学生生活支援」のネットワークを広げられています。ここに至るまでは、大学や、ボランティアセンターなどにた地道に必要性を訴えて協力先を増やしていったそうで、新しい分野の開拓について具体的なイメージを掴むことが出来ました。ニーズに対して、供給先がまだまだ足りず、今は「身体障害者の支援」で手一杯だそうです。しかし発達障害者支援についても、問題意識をお持ちで「発達障害当事者スタッフ」もおられる為、これからの事業展開に非常に期待が持てます。努力をして受験を乗り越えて、やっとの思いで大学に入られた発達障害学生が、環境の変化についていけずにドロップアウトされるのは本当にもったいないことだと思います。ちょっとした生活支援や、居場所づくりで「自分らしい生き方」を見つけて未来に向かっていける様な、サポートが展開されればありがたいと思います。私は「大人の発達障害者支援」を行いたいと思っていましたが、学生生活から連続した流れの包括的な支援の必要性を感じることが出来て、これからの事業のイメージの明確化に繋がりました。 お忙しい中対応をしていただいたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。「NPO法人ゆに」さんの情報はこちらです。http://www.unikyoto.com/ 2016年9月以後の動きは、ワードプレスサイトに移転してお送りします。新サイト「Professional independence with neurodiversity value」(発達障害者である専門職のインディペンデンス)は以下のバナーからどうぞ。